金銀鉱石(gold-silver ore) 鴻之舞鉱山 元山本鉱床露頭 #0200

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本標本は元山本鉱床の露頭から崩落した鉱石で、切断面には輝銀鉱(argentite)の微粒が濃集する帯状や斑点状の銀黒が観察できます。残念ながら金は肉眼では確認できません。

鴻之舞鉱山は1915年(大正4年)に発見され、1917年(大正6年)に住友総本店(後の住友金属鉱山)が買収、以後資源枯渇により1973年(昭和48年)に閉山になるまで、累計で金72.6トン、銀1,234トンを産出したとされています。金生産量は菱刈鉱山(鹿児島県、現在も稼行中)、佐渡鉱山(新潟県、1989年(平成元年)閉山)に次ぐ日本有数の大規模金銀山でした。

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