クロム鉄鉱 (chromite) 八田鉱山 #0210

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本標本は共生するケイ酸塩鉱物が多い斑状鉱と呼ばれるタイプの鉱石で、塊状鉱に比べ品位は相対的に低くなります。

八田鉱山は、1927年(昭和2年)に発見された大鉱床をクロム王といわれた八田満次郎が事業化したもので、日本でも有数のクロム鉱山でした。1938年(昭和13年)~1940年(昭和15年)には全国のクロムの約6割を生産していたといわれています。軍需を背景として最盛期を迎えた1942年(昭和17年)には従業員1,290人を数えました。戦後も操業しましたが、1958年(昭和33年)に閉山しました。

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