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明確に羽毛の印象が確認された大型ラプトル
2015年に発見されたドロマエオサウルス科の恐竜の中でも最大クラスの種 全長は5.5メートルで中型犬程度のヴェロキラプトルなどとことなり、アキロバトルやユタラプトルの匹敵する大きさと白亜紀後期の気象条件から体温保持のための体毛は必要であったか微妙なところだが、この恐竜が飛ぶことはなかったが、ダチョウやエミュウなどのように長い羽根を備えた前肢を持っていたこと(骨に残された羽毛の羽軸の付着を強化する羽軸瘤の痕跡からほぼ完全な第3形態の長い羽毛を持っていたこと)が推定される。巨大な後ろ足の鉤爪は単独で大きな獲物を倒すことが可能なほどの威力があったと思われ、現生動物でいえば魚類のピラニアを想起させる。 つまりヴェルメリーニョと呼ばれる小さなピラニアは集団で行動するが、大型のプレタのようなピラニアは雌雄二匹か単独であることが確認されており、白亜紀後期から、大オフ(大絶滅)まで、他の大型獣脚類と競合した剣呑な恐竜だったと思われる。 2020年に一度描いたが今一つ物足りなくて今年再度試みた。新作です。 原画サイズ4800×2600PIx 320dps ファイル形式TIF ライセンス販売 Adobestock(PNG)Pixta登録予定
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Arturo Benedetti Michelangeli (アルツォーロ ベネデッティ ミケランジェリ )Liszt & Grieg Piano Concertos 他
これは以前最初の頃に2つのボックスで発売されていたミケランジェリの演奏集にはないものでした。ミケランジェリのグリーグはライブですが記憶では3種類くらいありますね。これはその中でも音がいいのと、清新さに溢れています。まるでショパンのようです。彼の演奏ではフィルハーモニアオーケストラと協演したものが有名ですけど。 これはローマラジオ放送局のオケみたいです。ラジオライブですね。カデンツァが素晴らしいのと、オーケストラのカンタービレが熱くってドイツ系にはない流れと可用性に溢れています。第1楽章のカデンツァはグリーグってこんなだっけ?と思わせるほどの迫真です。 とにかく全楽章でマルカートで一音一音の表情が凄い。 グリーグ/ピアノ協奏曲イ短調op.16 第1楽章 アレグロ・モルト 第2楽章 アダージオ 第3楽章 アレグロ・モルト-クワジ・プレスト-アンダンテ・マエストーソ https://youtu.be/AUAkhG1cM74?si=UWVXvsSrBPTxBi9M リスト/ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調SZ.124 第1楽章 アレグロ・マエストーソ 第2楽章 クワジ・アダージョ 第3楽章 アレグレット・ヴィヴァーチェ - アレグロ・アニマート 第4楽章 アレグロ・マルツィアーレ・アニマート 全4楽章が切れ目なく演奏される。 リスト/ピアノとオーケストラのための『死の踊り』Totentanz アンダンテ アレグロ アレグロアニマート Orchestra Sinfonica di Roma della RAI グリーグトリスとの関係は余談だが次のような逸話ある。 大指揮者ハンス・フォン・ビューローをして『北欧のショパン』と言わしめたグリーグは、結婚、妻ニーナの出産と彼自身の幸福の絶頂期に唯一の、そして彼の名を不朽のものにしたこの協奏曲を書き上げた。 若い頃のショパンへのあこがれから始まり、伝統的音楽技法の習得を経て、デンマークの国民主義作曲家であったガーデの薫陶を受け、国民音楽の意義を知り、さらに国粋主義的音楽家ノルドラーク知り合うにいたり、グリーグはドイツ風の作風からノルウェー国民音楽への道に迷わず突き進んだ。 この曲には国民音楽に対する激しい情熱と、ノルウェーの民族的な感情が豊に盛り込まれていると同時に、優れたピアニストとしてのグリーグ自身の多彩で奔放なピアノ技巧が生きている。 もっとも、上には上がいるもので、1869年の初演後、翌年当時ローマにいたリストにこの作品を持込み、意見を求めた際、リストは初見で、ピアニストとしては抜群の技量を誇っていたグリーグでさえ、不可能であると思える速さで、この曲を弾ききり、呆気にとられるグリーグに対し、その作品を絶賛したという逸話も残っている。 その際リストはグリーグの進む方向を支持し、自分の個性を大事にして一途に邁進するよう激励したという。 ミケランジェリのリストの第1番もいくつかの演奏がある。ただこれに関しては1965年第1回目の来日時のNHK交響楽団指揮アレクサンダー・ルンプフとの録音が残っていて、もう、これはどうしようもないね。このCDはグリーグを聴くべきCDだね。 ミケランジェリがOKを出したこの演奏のライブ録音は彼の残した演奏記録の中でも最も鮮明で極上のものだと今でも思います。 これがYoutubeで聴けるなんて! https://youtu.be/E46yIr-gN8Q?si=fAEMU-TU5-VbiC_A
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プレミアムカード 9 トリケラトプス Triceratops ティラノサウルスと人気を二分する白亜紀後期の非鳥類型
ティラノサウルスと人気を二分する白亜紀後期の非鳥類型恐竜の最後の属。 大型であり、長寿である。同じ角竜類のトロサウルスは現在ではこのトリケラトプスの老体だとする説がある。さまざまな個体変異が確認されている。角竜類では人気のある恐竜。形態は現代のサイに似ているが、恐竜の重心は後脚にあり、現生哺乳類である歳の重心は前脚にある。形態的には収斂進化といえるかもしれない。 同時期の北アメリカ大陸にはティラノサウルスが生息しており、この植物食中心の攻撃力を持った重量級の獲物は、まかり間違うとティラノサウルスでさえ、返り討ちに遭う可能性があった。 プレミアムカードは9種類であり、英語表記は8枚目のティラノサウルスが最後の9枚目で、このカードが8枚目のはずだった。単純なミスです。 プレミアムカードは切り離していなくて印刷したままの9枚がアクリル製のシートに挟まれて壁掛けにできるようになっていた。さらに印刷段階では9枚が縦に2列になった18枚もののシートプレゼントもあったようだ。 このカードの特長は採取尾の頃に断ったが、トレーディングカードではない。ゲームの対象ではなく、あくまでも、恐竜学が古生物学の中で独自の地位を確立し、今に至るまで約100年が経過している。その間この分野を支えたのはもっぱら化石である。その100年間に科学の進歩は甚だしく、研究者たちの熱意を背景に昔はわからなかった様々な事実が判明し、分類学も学説も二転三転する。 更に発掘技術の進化と深化により、これまで発見されなかった新種の恐竜が次々に博物館の保管庫や学術機関の倉庫から、また、発掘の現場から見出されえている。地球上の生物は人類の歴史など問題にならない遥かな昔から何度も絶滅しては新たに生まれている。 これは地球という惑星の歴史であり、これからも不可避である。 絶滅せずに地球誕生から現在まで延々と存在したいるものは、僕らが踏みしめている様々な石ころだけである。同じものを何億年も前に彼らも踏みしめていたはずだ。 下のビデオは当時カード発行の販促用に作成したものらしい。僕自身もう、忘れていた絵がいくつも出てきて懐かしかった。この英語のナレーション本気度がわかるね。 https://youtu.be/-2gxD1b_tKA?si=r_WycHfOlZi5wC3j https://youtu.be/UBDfMi9fqyQ?si=AQLVeNarGPosnsSj
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THE ORIGINALS フルトウェングラー 交響曲第2番 シューマン 交響曲第4番 CD2枚組
DISK1 ロベルト・シューマン/交響曲第4番ニ短調OP.120 1.かなり緩やかに―生き生きと Ziemlich langsam - Lebhaft 2.ロマンツェ: かなり緩やかに Ziemlich langsam 3.スケルツォ: 生き生きと Lebhaft 4.フィナーレ: 緩やかにー 生き生きと LangsamーLebhaft 1953年フルトウェングラーが亡くなる以年前になる最後の録音メタルマスターによるモノラルだが、音は申し分ない。変幻自在の即興的芸術家であった彼の演奏をレコードで聴くのはなかなか難しいものがある。レコーディングというものに馴染むスケールではない部分が常にある。 この録音はグラモフォン威信をかけたものだったんでしょうね。 DISK2 ウィルヘルム・フルトウェングラー/交響曲第2番ホ短調 (1944~1945) 1.アッサイ・モデラート 2.アンダンテ・センプリーチェ 3.ウンポコ・モデラート 4.ランサムーアルメリッヒ.フォルベルツ (ゆっくり - 徐々に前進) 二枚組のセカンドディスクだが、このCDは畳み方が変わっていて、展開型。完全に開くとケースの長さが4枚分になる。当然、スキャンできない。 彼は指揮者としてだけではなく、3曲の交響曲とピアノ協奏曲とかも書いているが、どれもオッそろしく長い。ブゾーニのピアノ協奏曲も長いが 彼のはまだ長い。どれもこれも演奏時間は80分を超える。ブルックナー張りに改訂版が出てるらしい。 曲調は一口では言えるわけないが、こてこてのドイツロマン主義。厚いオーケストレーションに載せて美しさと晦渋の極みが混然と交錯し、音楽が滔々と流れる。 簡単に紹介だけにとどめたい。 第1楽章はクラリネットの入りから全曲を通ずる下降動機。第1主題はリズミカルで次第に強くなる。繊細で美しい。 第2楽章は文字通りゆったりと流れるテンポ。藻管楽器が古雅なウィーンフィルの音が欲しい楽章。ヨアヒム・ラフの旋律にあったようなメロディ委が美しいです。確か交響曲第5番。 第3楽章は2拍子のブルックナーみたいなスケルツォ 第4楽章はやっぱ第二主題のメロディがホルンに出てくるところでほっと一息。長い。 未だに僕はちゃんと聴けてません。 でも、ブルックナー以後の古典音楽の総決算のような意義ある作品であると羊羹と渋茶で考えました。 第2楽章をサンプルに https://youtu.be/QP4hsBjHnq4?si=PjLG0u2Z1Bvy5lr4 どちらもベルリンフィルです。
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メラクセス ギガス (Meraxes gigas)2012年アルゼンチン産出の大型肉食恐竜
現在の系統分類上ははカルノサウルス類/アロサウルス上科/カルカロドントサウルス科/ギガノトサウルス族/メラクセスギガス属に位置する。 カルカロドントサウルス科としてはほぼ完全な頭骨等最も化石の資料が多い恐竜であり、現状(2022年現在)では最も初期のタイプである。 2012年に発見され、2022年新種として発表された。 前肢がティラノサウルスのように極めて短い。推定体重は4トン強、推定体長は11メートルを超える。ティラノサウルスクラスの大型肉食恐竜だが、同じ白亜紀後期であっても、その生存履歴は数千万年単位でティラノサウルスよりも早かった。 体型的特徴である前肢の短さは、カルカロドントサウルス科やカルノタウルスのようなアベリサウルス科、北半球のティラノサウルス科、さらにアルヴァレスサウルス科のそれぞれの特長を持ついわばconvergent evolution(収斂進化=、複数の異なるグループの生物が、同様の生態的地位についたときに、系統に関わらず類似した形質を独立に獲得する現象)であると推定される。 この恐竜のホロタイプ(完全模式標本=新種の生物や化石 に名称(学名: ラテン語で表記する世界共通の生物名)を付け るために1点だけ選ばれる標本)の推定年齢は53歳であり、非鳥類型獣脚類としては最年長である。 年令の推定は骨組織学的分析により行われ、ホロタイプが死亡した時から遡及推定されている。死亡の4年前に成長が止まっており、成体としての成長の終了は49歳。 つまり、この恐竜は長い年月をかけて少しずつ成長したことが推定され、数年で幼体から巨大な成体へと変化するティラノサウルスのような成長とは全く異なる特徴を示している。 発掘はまだ継続しており、新しい事実が発見される可能性も残されている、興味深い恐竜である。 なお、メラクセスという学名は アメリカのファンタジー小説『氷と炎の歌』に登場するドラゴンの名に因んでいる。『巨大はメラクセス』 原画サイズ 6000×2000pix tifファイル ライセンス販売 Pixta, AdbeStock
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Fanny・ Mendelssohn-Hensel GHMBERMUSIC
ファニー・メンデルスゾーン ヘンゼルの室内楽 その才能はピアノ曲、室内楽において弟フェリックスを凌駕するものをを持ちながら、当時の女性の地位格差によって、常に男性の一本歩二歩も後ろを歩かざるを得なかったファニー・メンデルスゾーンの室内楽にようやく陽が当たるような時代が来たということです。ここで聴くことのできるピアノ四重奏曲、弦楽四重奏曲、ピアノ三重奏曲。ととりわけピアノ三重奏曲は作品11として記録されているファニーの最も成功した音楽だといっても過言でないと思います。 これらの3曲はどれも素晴らしい音楽ですが、このトリオはフェリックスの2つの作品と比しても遜色はない。 あまり健康的であるとは言えなかった弟の名声を支え、弟の作品に影響を与え続けながら決して表に出ようとしなかった女性のこれらの作品は一度は聴いてみる価値がある。ピアノトリオのための音楽はモーツァルトをはじめ19世紀の音楽家が必ずと言ってよいほど作曲しており、層は厚いですが、それでも素晴らしい。 ピアノ三重奏曲についてはLabのブログで別に紹介したいと思います。 ピアノ四重奏曲変イ長調(1822)(後期のモーツァルトっぽい佳品とても協奏的ファリックスにはないアプローチ) 1.アレグロ モデラート 2.ラルゲット-ドッピオ モヴィメント-テンポ プリモ 3.テンポ ディ メヌエット-プレスト 弦楽四重奏曲 ホ長調(1934) 世界初の録音 1.アダージオ マ ノン トロッポ 同じ女流のカレーニョのテーマに似たフレーズ。と思ったけど、後で聴きなおしたら、まったく違ってた。これはフェリックスの交響曲第5番(宗教改革の」第3楽章アンダンテのテーマですね。ごめんなさい。 やはり弟とのつながりがあったことが自身の作品として今まで未公開にしたていた理由なのかなぁ。よくわからない。) 2.アンダンテ エスプレッシーヴォ 3.アレグレット 4.アレグロ モルト ヴィヴァーチェ(フーガ!) https://youtu.be/Qq82X36Ii_0?si=9oFb8PPA9IZjrkBB ピアノ三重奏曲ニ短調 OP.11(1846-47) 1.アレグロ モルト ヴィヴァーチェ 2.アンダンテ エスプレッシーヴォ 3.リード.アレグレット 4.フィナーレ.アレグレット モデラート
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Fanny/Mendelssohn-Hensel Piano sonatas in C & Gminor
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル ヘンゼルは夫の姓 つまり、ヘンゼル家の嫁であるファニー・メンデルスゾーンという意味になる。 個々紹介されている2曲のロマン派のピアノソナタ、とその他の7曲のピアノ曲名称に速度表記しか使われていないものが多いが、この時代の作曲家としての彼女の実力は、正直”女流”という枠を嵌められるいわれのないものだ。 ベートーヴェンが後期に創作したピアノソナタの内省の世界に拮抗する霊感を誰も得ることができなかった時代。ブラームスですらソナタを3曲しか残せなかった。ファニーは、彼女はそのすそ野のがないいきなりそびえたつような弧峰に近づくのではなく、その時代にゆるされたロマンティシズムの中に自分自身の熱情と技術と抒情性を注ぎ込んでいる。 これらの作品はけっして性別で選択する作品として向かい合うべきではない。 このCDの中からどれでもいいんですが、 サンプルは最後から2番目のアレグロ・アジタートニ短調を https://youtu.be/k4hAyZlIB6I?si=UzNkcAtFWJb_K3CH ショパンのエチュードのようなイデオムですが、右手の決然としたリズムに明滅する左手の旋律のリリシズム。ホントのことを言えばもう少しアポロ的な響きで一気呵成に弾けるピアニストが弾くと凄くふさわしいと思うのですが、残念ながら今のところ、ボクはまだ見つけていないです。 プログラムの詳細は CD裏面の記述を参考にしてくだされ。ハ長調のソナタとト短調のソナタの各楽章は赤色の文字で印刷されています。
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タラソティタン アトロクス 最大級のモササウルス:コモドドラゴン+ホオジロザメ+ティラノサウルス+シャチ
タラソティタン アトロクス(Thalassotitan atrox ) 2022年 白亜紀の海に生息していた新種の海生爬虫類の極めて状態の良い化石が、その「最後の晩餐」の跡とともにモロッコで発見された。 この巨大な海生爬虫類は「モササウルス」の一種で、巨大な隕石が地球に衝突し、白亜紀が幕を閉じる少し前、約6600万年前に生息していた。 化石を発見した研究者たちは、8月24日発行の学術誌「Cretaceous Research」に論文を発表。この論文によれば、タラソティタンは海の食物連鎖の頂点に君臨し、体長は約12メートルに成長。さまざまな海洋生物を捕食していたとみられる。 論文の筆頭著者であるニック・ロングリッチ博士は、声明の中で「タラソティタンは素晴らしい、だが恐ろしい生物だ」と述べ、さらにこう続けた。「コモドドラゴンとホホジロザメとティラノサウルスとシャチを掛け合わせたような生き物を想像して欲しい」と。 モササウルス類は恐竜ではなく巨大なトカゲで、現代のイグアナの遠い親戚にあたる。海の食物連鎖の頂点に君臨し、ほかのさまざまな海洋生物を捕食していた。さらに、今回発見したモササウルスは、ほかの海生爬虫類を食べていた」とロングリッチは語っている。 今回、モロッコのフリーブカにあるウーレド・アブドゥーン盆地で発見された化石の周りには、その「餌」になったとみられる生物の化石もあった。 近くにあった大型の肉食魚、ウミガメ、長さ50センチプレシオサウルス(首長竜)の頭部、それに少なくとも3つの異なるモササウルス類の顎や頭蓋骨などの化石には、酸による損傷がみられ、歯や骨に食いちぎられた跡があった。タラソティタンがこれらの生物を食べて胃の中で消化し、骨だけを吐き出したという、研究者たちの説を裏づけるものとみられた。 ロングリッチ博士は声明で「これらは状況証拠だ」と述べ、古生物学者らしい慎重な見解を述べつつ、さらにこう続けている。「どの種がこれらのモササウルスを食べたのか、確実なことは言えない。だが大型の捕食者に殺されて食べられた海生爬虫類の骨が複数見つかった。そして同じ場所に、捕食者の特徴に合致する種であるタラソティタン(の化石)が見つかった。ほかの海生爬虫類を専門に捕食するモササウルス類だ。これはおそらく、偶然ではないだろう」 映画ジュラッシックワールドのラスト近く、破壊された巨大なプールからインドミナクス・レックスと名付けられた遺伝子組み換えにより生まれた肉食恐竜を水中に引きずり込んだあの大きさに匹敵するモササウルスだ。 原画は5000×3000pixのTIFファイルであり、ライセンス販売 Pixta、Adobestok 今回汎用imageのために淡彩にとどめていた作品に明るさとコントラストの変更を加えた、
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Jean Cras (=ジャン・クラ)の室内楽1 celloソナタ/ピアノ三重奏曲 チェロのためのラルゴ
アンリ・リヴィエールの絵に惹かれて買ってしまった一枚。室内楽は多分3枚くらいは出ているのではないかと思うんだが、どれが最初かわからない。クラの人物紹介などはLabで他のソースの曲紹介をお暇なら見て下され、 ジャン・クラは軍人(海軍提督)だった人で様々なジャンルの音楽を残しています。ここではCDの内容紹介にとどめます。 印象派的ではない。独特の個性を持った作品です。 1-3 チェロソナタ 第1楽章 アレグロ 12:09 第2楽章 アダージオ 08:04 第3楽章 Vif(賑やかにとでも訳すか?)12:01 4-7 ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための三重奏曲 第1楽章 中くらいに活発に 12:01 第2楽章 レント 08:02 第3楽章 Très Vif(とてもにぎやかに?)04:56 第4楽章 Très Vif(とてもにぎやかに?)07:47 8 チェロとピアノのためのラルゴ 07:26 ヴァイオリン: Philippe Koch チェロ : Aleksandr Khramouchin ピアノ : Alain Jacquon
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ゴジラはまじめに探すとこうなる。
ゴジラサウルス・クエイイ(Gjirasaurus/quayi) 命名者であるケネス・カーペンター博士は映画の発音が『ガッヅィーラ』に近い『Godzilla』を採用せず、日本語の発音を尊重し、これに合わせて学名とした。 これは彼が幼少期を日本で暮らし、母に連れられて観に行ったゴジラの影響が強いのでしょういね。 彼が恐竜学を目指したのはその頃からの怪獣好きが昂じてのものだと本人が語っている。 この恐竜はコエロフィシス科に属する中型の肉食恐竜で、中生代三畳紀の北アメリカで発見された多くの骨格の一部から1997年にケネス博士により新種として命名された。 獣脚類としては小型の部類だが、コエロフィシスとしては中型といえるだろう。現在はこの一種のみ。 発見された個体は腰椎の融合が完全ではなく、まだ亜成体であるが、推定全長5.5メートルとされる。 ゴジラサウルスは当方のゴジラ・シリーズのVSものとして作成された1991年の『ゴジラVSキングギドラ』の中で放射能の影響を受けてゴジラ化する架空の恐竜として登場する。 フォルムはコエロフィシスの骨格を参照に肉付けし、原始的小型獣脚類として描いた。(5.5メートルはこの種としてはむしろ中型) 最終的に体長が100メートルを軽く超えたゴジラからすれば実にスマートだけれど、先生、新種の可能性のある肉食恐竜の化石の発見に『チャンス!』と思ったんだろうね、きっと。
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蒸し暑い夏が来る前に慌ててレーガーを
初めてのアイテムとして選んだ難物だったが、なんと他の階とダブって登録してしまい、一方を削除したら両方消えるというトホホをやってしまった。素早く”いいね”をしてくれた方々ごめんなさい。 改めての登録です。ここはひとつこの中の一曲だけを取り上げて、丁寧に… 全23枚のCDを購入し、いつでも聴ける態勢になった途端、なんとなく時間に押され、ぐずぐずと機会を延ばしていたもの。これを機会に走りながら聴いてみた。もちろん触るだけ。ずっと渋茶を飲みっぱなしの気分。まあ、考えてみれば(ちっとも考えてみたくなんかなかったけれど)ちょこちょこ気になる演奏はCDやテープのPCM録音で既聴してたわけで、作品自体はほとんど聴いたことがあったことに気がついた。 老人性健忘症(アルツハイマーとは思いたくねえ)のなせる業だね。 ま、要するに衝動買いだったのだね。その事実には間違いはなかった。 いや、自慢することはこれっぽっちもないね。 せっかく意を決して再登録したんだからと、カタログにある作品をYouTubeで確認してから紹介することにした。 彼の弦楽四重奏とピアノのアンサンブルを採った五重奏曲は2曲あるが、よく演奏されるのはこの1898年の遺作のほうらしい。 これを紹介します。クラリネット五重奏曲にしようかと本当は迷ったけど。 聴き始めたのでこの曲を。 マックス・レーガー/ピアノ五重奏曲ハ短調 1898年 遺作 第1楽章 アジタート 第2楽章 インテルメッツォ:アンダンティーノ コン グラツィア 第3楽章 アダージオ コン ヴァリアツィオーニ.カンタービレ 第4楽章 プレスト(マ ノン タント-ァラ カプリース) 第1楽章はかなり不機嫌なブラームス。 ちゃぶ台(んなものはなかったろうけど)をひっくり返しそうな勢いのアジタート。 どこかブラームスの第1シンフォニーや第1ピアノ協奏曲が聞こえてきそうな感じ。 とても渋いけれど、聴き込んでくるとやられそうな魅力はある。 彼のあまり多くないピアノ曲なんかを聴いているとご面相からは窺えないようなリリカルな一面も見え、 それが重層的な弦楽の対位の中でシンフォニックな歌になって聞こえはじめると『こりゃ、凄いや』と素直に脱帽した。 ただ、ずっと思ってきたことだけど、彼の鍵盤楽器の弱音には自然に湧き上がるようなリリシズムがない。 完璧にコントロールされたパトスにすがり付いて這い上がってくる切なさが、ポイ…と投げ捨てられているようでいて、 実はその音の重さ響きによってひずむ音空間のかすかな揺らぎまで書き込もうとしているかのように感じる。 重そうなんだけど、肌理があって聴くものに同化よりも客観性を強いる。 美しい音楽ではない。 だけど、美しさを求めずにすむ音楽です。 第2楽章のピツィカートはシベリウスの少年期の無垢なリズムを思い出させた。 短いけれど、彼の感性が決して歌うことを捨てていないことを感じさせてくれる。 情景的な音楽です。 第3楽章はまさにレーガーの屈折した叙情がとても素直に歌になっている。変奏形式のやさしいドラマ。 渋ーいお茶でいただく虎屋かなんかの羊羹みたい。 いくつかの変奏が旋律の帯に当たる光をさまざまな濃さの色合いに染めてゆく。 単独で聴いてもあまり魅力的だとボクは思わないんだけど、才能にはちょっと鳥肌が立つ。 もっとピアノに切れがあればと感じてしまう。11分以上の音楽。長いけど、いろんな音楽が詰まっていて面白い。 第4楽章はこれだけ第1楽章から遠ざかってしまってどういう始末をつけるのかと、初めて聴いたときの記憶がまざまざと蘇った。 フーガの規則性を持ちつつ、気分的なうつろいが早く、ぼくのCDとおそらくは同じソースだろうけど、 もう少し、各楽器の距離感が感じられる録音が出来ていればこの楽章が一番すばらしいと感じたかもしれない。 ブラームス同様音が詰まり過ぎて風通しが悪い。蒸し暑い時期にあまり聞きたいと思う音楽ではないが、聴けるということはまだ夏はこれから、だね。 Youtube https://youtu.be/ul-fVtLL7-w Satz1 00.01 Satz2 12.28 Satz3 16.40 Satz4 27.58 T.T 34.59
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