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混乱の果てのプテラノドン
この画像の並びでは2番目のものをのぞいて、後の3つに関しては名称が混乱する。もはやこのような種類がプテラノドン『歯のない翼』と呼ばれる統一した属の中に存在することはないだろう。 現在の学説では50年間最大のプテラノドンとされたステルンベルギはゲオステルンべルギアにまとめられたため、今はプテラノドンと言えばロンギケプス一種である。 かつては有名であったインゲンス(3番目)は標本の有効性に疑問が持たれ、固有には使用されず、多くはロンギケプスに収斂されている。つまり個体変異か雌雄とかね。 そこでボクは一番ポピュラーな誰もが一目見て『プテラノドン』!と呼ぶロンギケプスの模式種のフォルム(1番目=展示順では2番目)を描いて、もうやめにした。 学名は属名と小種名を「・」で繋げたものだけど(例えば僕ならmineosaurusが属名でzizyiiが小種名『和名:年取ったmineoトカゲ』( ´艸`))、小種名でこのプテラノドンの様々な種を想像し、わくわくして描こうという気持ちが失せた。 プテラノドンは模式種であるロンギケプスのみ。そして、フォルムは映画ジュラッシックパークで決定的に興味のなかった人に網膜にもその姿が完全に焼き付いた。 かくてプテラノドンには小種名の必要が無くなった。 だいたいね。翼竜類のことをプテラサウリア(PTERASAURIA)っていうんだから。翼竜にもう小種名はいらないやね。(極論だけど。) 小種名は発見者が好きにつけるからなんでもいいけど、その小種名を付けた種の化石に頭部のかけらがなかったら、昔はそこを想像で補ったり、模式種を参考にしたものです。書き手の楽しみを奪ったね。
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緑色片岩 一個だけ手元に残そうとピカピカにしてみた
ふつうどこにでも落っこちていそうな石ころだけど、板状の層が細かくて水に濡らすときれいだったので標本のつもりで残した。どうせならきれいにしてあげようと思って磨いてみた。硬度もさほどではないので研磨しやすかったが、最後の仕上げというところで、薄い板状の石の層が縁からはがれるので肌触りが良くない。 思いのほか時間がかかってしまった。今のミニルーターはパワーがあるので高速回転で粗削りするとばらばらになりそう。なだめながらなんとか最小限の剥離にとどめた。 艶があってきれいですね。そこら辺の石ころでも。馬子にも衣裳。
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小さな赤石を小瓶2個に詰めてみた01
ビーチコーミングの貝殻のように、小粒の赤石(基本指先よりつ小さい粒石)を小さい瓶に詰めてみた。360度を大まかに4分割。 砂浜の波打ち際には赤系白系緑系黒系様々な色彩の小粒な砂に近い小砂利が敷き詰められている。海水で濡れた状態でその石の素性が一番きれいな印象で眺められる。歩いていると其の中にひときわ目立って赤いけれど、持ち帰って飾るにはあまりに小さいものがあるよね。指先に抓んで磨こうとすると先に石より指の皮が削られそうなやつ。 それでもあまりに目立って赤いから持ち帰って箱に入れてるのが増えてきた。何とか存在価値を確立させてやらないとカミさんが『ゴミ』と認定する恐れがある。 そこでキッチンの引き出しから、彼女がいろんな空瓶を集めてジャムやピクルスを詰めるつもりの小瓶を失敬して(よくあんなにため込むもんだと感心するけど…まあ、自分の趣味を棚に置いてと言われれば反論できないけどね)一番小さい石を一番小さい小瓶に詰めてみた。白い石英の飾り砂を敷き、軽く詰め込んで水を入れる。貝殻と違って磨いてない石は濡れている状態がホントにきれいな色がでるからね、 で、結構きれいだったからも少し大きい粒石を選んでもう少し大きい小瓶を拝借し、同じように詰めてみた。やってみて思ったのは瓶のフタにかからない程度にゆとりを持たせた方がいいかもしれないとも思った。
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小瓶に詰めてみた01
一つひとつケースにしまっていたが、眺めるチャンスがない。何かないかとふと思い立ちシーグラスを飾るように小瓶に詰めてみた。 100円ショップでこじゃれた小瓶を買い、底にサボテンやミニ盆栽に使用するために買っていた石英の砂を洗って敷き、適当に詰めた。
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プレミアカード 3 ギガノトサウルス
ギガノトサウルス 獣脚類 テタヌラ類 アヴェテロポーダ類 体長:14m 巨大な南部のトカゲ カルカロドントサウルスとほぼ同時期に発見された大型肉食恐竜。模式種は最大のティラノサウルスの全長より5センチほど長く、史上最大といわれた。しかし骨格見本をみればその頭骨、特に眼窩の後の外側頭窓(がいそくとうそう)と呼ばれる開口部(骨質のない穴の部分)がリアルに描こうとすればするほど、生き物の自然さを損なう。つまり以上にでかすぎる、横に長すぎるのです。30cmがとこ水増しされてる。 これを忠実に描くと不自然だからやむなく底を意図的に修正する角度や描き方で補正する。 これは意図的な改ざんであると確信している。ジュラシックワールドのようにはじめっから骨格なんぞ無視したb肉付けをするならわかるけどね。いまだに満足した出来ははっきり言って一つもない。このカードの絵は外側頭窓を小さめに描き、肉付けした。これでもやや不自然だと自分では思っている。 本カードのデザインのアートディレクトは故加藤孝夫氏が担当している。
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映える紅 -大理石 ピカソストーン
ブラウン系の地色に縦横に黒の縞は荒めの網目のように入る。まあ、大理石だからね。ただ数か所紅蓮の炎のように珪質の縞が走っている。地色が黒っぽいのでやたら鮮やかに生える。洋画の色彩ではなくて,画龍図にあるような岩彩独特の絵具の炎の色だね。
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Schubert PianoSonata in Cminor,D958(第19番)Momentz muzicaux,D.780(楽興の時全6曲) アルフレッド・ブレンデル
シューベルト/ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調D.958 1.アレグロ 2.アダージオ 3.メヌエット(アレグロ) 4.アレグロ 楽興の時D.780(Op.94) 1.ハ長調モデラート 2.変イ長調アンダンティーノ 3.ヘ短調アレグロ モデラート 4.嬰ハ短調モデラート 5.ヘ短調アレグロ ヴィヴァーチェ 6.変イ長調アレグレット ピアノ・ソナタはそのうちLobに挙げますが、(相変わらず長くなりますので)ここでは楽興の時を紹介。 楽興の時。 このタイトルが付いている6曲の作品には2つある。 その一つであるラフマニノフの作品はこのシューベルトのD.780の6曲よりも演奏会用に映えるグランドマナーを備えている。 シューベルトの発想はもっと親密で家庭音楽的発想といっていい。 シューベルトの6曲の世界はそれぞれに独自のものがあるけれど、第1曲の印象的な歌い出しよりも、有名な第3曲よりも、ボクは第2曲の遷ろう気分の世界が好きだ。 変イ長調だけど、嬰ヘ短調のエピソードが非常に印象に残る。 黒縁のやや楕円がかった小さな眼鏡の奧の彼の瞳はいつもは穏やかで柔和な色を湛えているけれど、突然の楽興の高まりに背後にしまい込んでいた激情が顔を覗かせる。そこにはソナタにありがちな冗長と言われる形式の羅列と感じられるような変化に乏しい歌はなく、弾くものに与えられる愉悦と等価的なわかりやすい旋律の美しさが絶妙に配置されている。 こういうシューベルトを聴いていると、彼がピアノソナタで感じさせる演奏者と聴衆の感じ方の違いを彼自身よく知っていたのではないかと思えてくる。 アンダンティーノもモデラートも、内省の世界には足を踏み入れない。その直前の万人が感じる哀しさややすらぎを両手の平で包んでいる。 舟歌の雰囲気はシチリアーノの下地から来ているのですね。 メンデルスゾーンの無言歌にも酷似のものがありますね。 ベートーヴェンのバガテルにも比肩されるこの6曲の珠玉はあくまでも深い抒情を湛えつつ、その気分が深く思索的なところへ潜り込んで行くのを美しさによって妨げている。 それを深みが足りないなどとボクはつゆほども思ったことはない。 道が違うのです。 有名な第3曲は短いけれど、全くどこにも疵がない珠玉です。 第4曲は無窮動風の旋律が右手に顕れ、左手がそれを支えて行きます。 バッハのように響きますが、すっきりとしているのは遷ろう転調の巧みさのせいか。 第5曲は第3曲に継いで短いヘ短調。 シューベルトによく聴かれる行進曲風の主題が転調する時、彼の激情家としての内面を垣間見せます。 変イ長調の第6曲はエンハーモニック(音程の異名同音的な取り扱い)な転調が聴け、消えるように閉じます。 第3曲までの興の乗り方と後半の3曲にシューベルトの感じ方の違いがはっきりしているような気がします。 複雑な精神構造を持った人ですね。 感情の起伏が激しいのに、ボンの巨匠のような表面での爆発がない。 そんなエピソードが残っていないのは彼が穏やかな鬱的な心の闇を抱えていたからかも知れません。 野バラの優しさもシューベルトであり、ここに聴かれる抒情とロマンの複雑な表情もまたシューベルトなのですね。 説得力のある演奏としてはボクは、このブレンデルを好みます。 シューベルトの後期のピアノソナタもそうですが、分析的な音を超えた粒立ちの美しさが、あの絆創膏だらけの指先から信じられない響きになってこぼれてきます。 飽きない音色であることがシューベルトを長く愛聴するために不可欠だと最近思っているところです。 第2番の冒頭からお聴きになる時は赤いこのリンクをクリック下の動画は全曲です。 https://youtu.be/9ZNWMAG8j3U?si=TqtcpkLxYcBWhF54
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カマラサウルス ジュラ紀最も繁栄した竜脚類 大きすぎないのが幸い
カマラサウルス(CAMARASAURUS) 中生代ジュラ紀後期に北アメリカ大陸でもっとも繁栄した草食の竜脚類。 全長は最大で18メートル。体重は推定20トンに達した。これは同時期の竜脚類としてはさほどの巨大さではない。巨大化した仲間たちが長大な頸部を支える構造に対応するため、頭部が比例して小さくなったのに対して、さほど首も長くなく、ずんぐりとした体型で、頭部がほぼ正方形のかなり大きかった。頸部は柔軟で、巨大さとともに頸部の融通性を失っていった巨大な仲間とは異なる適性を持っていたといえる。 フラットな鼻先に歯多くの穴が開いていて、ラジエターの役割もあったのではないか、頭骨はかなり丈夫で化石は上体の良いものが多い。 鼻腔の位置に関しては目と近い位置に空いていて大きく、大きな浸潤性の膜の痕跡から表面性に多い頭部をクーリングし、当時の高温の気候から脳を守ったのではないかとされている。 草食であり、胃石の状態からかなり肌理の粗い植物も摂取していたようだ。 高温の環境の中で巨大化してゆく竜脚類の中にあって、さほど大きくなかったがゆえに生き残り、繁栄したということなのかもしれない。 何事も中庸がいいんだね。
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54 スティギモロク(STYGIMOLOCH)分類学上固有種として消えてしまった恐竜 パキケファロサウルスの幼体、亜成体のシノニム
スティギモロク (Stygimoloch) 鳥盤類/堅頭竜類/パキケファロサウルス科 体長:3m 名前の意味:地獄の川のモロク(悪魔の名)他はパキケファロサウルスと同様と推定される。考古学上の分類統計が進化し、膨大なデータの処理が手作業から電子処理に移った現在では固有種としてはその名前が消えて行く恐竜。この恐竜もドラコレックスと同様パキケファロサウルスの幼体ないしは亜成体としてのシノニム(生物学でいう異名同種)であろうという結論。 淋しいが、おそらく間違いはないだろう。パキケファロサウルスと同時期に同地域に生存しており、パキケファロサウルスには幼体ないし亜成体の発見がなく、この恐竜やドラコレックスには成体がいない。 頭部のデザインが画家によって固有のイメージにアレンジされ、学名に付けられた印象によりそれらしく描かれる。僕もそうだ。恐竜の骨の分析が行われ始めて約1世紀。今発見されたものをクリーニングして新種か否か検討を始め結論が出るには100年かかるという。それまでの間このような事例は山のように出てくるだろう。現在明確に同種と断定するには資料が足りないがゆえにとりあえず同時に発見された恐竜を別種として新たに記載するのが今のやり方だろうね。実際に2021年に新たにイギリスで発見された2種のバリオニクス亜科の恐竜はそれぞれに名前を付けられ、新たに発見され、訂正されるまで二体の異なるし新種の恐竜として記載される。 ただ、ボクがこれからこの恐竜をスティギモロクという名前で描くことはもうないだろうね。 この恐竜についてはLabでも触れた。そこで掲載したモノクロの絵は結構気に入っていたんだけどね。 https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/92
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砂岩-=フランソワーズ
砂岩とかいたら、まあ、展示するほどのことはない。で、そのありふれた砂でできた堆積岩を『サガン』と呼ぶ。ちょっと文学的になる。 『水彩画のような血』とまではいかないが、拾った時のすでに出来上がった形と人生の様々な滓が一枚一枚剥離せずに少しだけそのこびりついた血小板を残しながら昇華されていく。 この色の濃淡はブラームスの室内楽の晦渋さを思わせ、艶のないでもふれると肌理やかな表面はセピアに近い光沢を蛍光灯に反射する。 鱗のように心の裏側に表面から剥離した滓は消えずに深い皴を刻んで老いて行く。 ……………… Bonjour Tristesse
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歩いて5分のカルサイト
このところようやく日差しが和らいできた。散歩がてらの石拾いも再開。ちょっと磨いてみようかと思うのも暑いと長く続かない。水で濡らした方が断然きれいだからね。でもまあ、表面だけはちょっと手触りよくしてみた。 全体にスモーキーな色合い。ブラウン系に白く筋が縦横に入る。ちょっとまとまりに欠けると思ってそのままにしてあったが、少し磨いて汚れがとれ、それなりに絵が浮かび出した。耐久性のあるいいリューターが欲しいね。 オマケ:ちょこちょこ拾ってた青系の石英を和鉢に合わせて、真中に嫁の実家のご近所さんにいただいたサボテンを植えてみた。来年は赤いきれいな花がたくさん咲くね、きっと。
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44 プシッタコサウルス(Psittacosaurus) 考古学の常。
プシッタコサウルス(PSITTACOSAURUS) 鳥脚類/角竜類?/プシッタコサウルス科/体長:2m/名前の意味:オウムトカゲ 1億2,100万~9,900万年前 産出地モンゴル、中国 前足の指の数が他の角竜類より1本少ない4本である。「進化の過程は後戻りすることができない」とされる(ドローの法則)からは他の角竜類が獲得した5本指から4本に戻ることは同類に所属させるについてありえない。前上顎骨(上顎の前部を形成する骨)に歯が無い。このことからこの恐竜は極めて初期の角竜類とみるか、角竜類と分岐する他の恐竜の祖先であるか、いずれかと考えられる。 で、そのような特殊性から、プシッタコサウルス科という独自の科に属しているとされる。この辺が新しい発見や他の分類上の統計的な新説が登場した時、その時点で通用していた分類が動揺する。毎度のことと言えばいえるね。 現在確認されている種は8種類だが、(模式種)はモンゴリエンシスです。このカードが発売されて数年後尻尾の後部に羽毛状の印象化石が発見されており、現在では尾に羽毛状の突起を描くのが増えてきている。櫛状の突起に細かい翅の印象は確認されていないようで、どうも、何の目的なのか、判断がつかない。こういう時決まってフツーに出てくるのはディスプレイ説だね。それにしては地味だけど、案外すごいケバケバの色彩があったのかもしれない。 角竜類と他の恐竜の分岐上の祖先として、案外ド派手な体色であったのかもしれない。その方が面白いだろうけど、目立つと他の肉食恐竜の餌食になるよな。地味な恐竜です。
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LISA ONO Bossa Nova
もうずいぶん昔のことだけど、名前のも知らなかった FMから流れてくる彼女の日本語の歌を聴いて、その声質に癒され、テレビでムーンライトセレナーデをacousticギターを弾きながらジャージイなセッションで歌っていたのを見た。いわゆる女性のジャズシンガーによくいるシュガーボイスではなく、もっと軽くてささやきに近いけど、この静けさから歌い出して曲終わりをはっきり聞かせる発音ができるのかと思うほど静か。どこにも引っ掛からなくて、耳をすり抜けていく。微笑みを浮かべたまま、蒸し暑い夏の夜にエアコンを切って隣近所にめいわくの掛からないように音を絞って聴いていたい歌声。 手元に彼女のCDはこれだけしかない。ポップス、タンゴ、ボッサノーヴァ、ジャズナンバーどれをうたっても静けさが声の中心にコトンと落ちていて、口角の上がったままの微笑みの口元から流れる。 きっと、童謡だってこのペースで歌うんだろうなぁ。 収録曲 全12曲 1.ドリーム 2.プリティワールド 3.イパネマの娘 https://youtu.be/D6nSPW3kLjM?si=efGgh7XjgtHCM8e- 4.カチート 5.ソー・ナイス サマー・サンバ 6.レッド・ブラウス 7.スマイル 8.明るい表通りで / 英語ヴァージョン 9.マライカ 10.ジャンバラヤ 11.想いあふれて 12.彼女はカリオカ 13.ブルー・ハワイ 14.カントリー・ロード 15.ムーンライト・セレナーデ
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33 イグアノドン (Iguanodon) 上(英語版)下(日本語版)
イグアノドン 鳥盤類/鳥脚類/イグアノドン類/体長:6~10m/名前の意味:イグアナの歯 1億3,700万~1億2,100万年前/産出地:イギリス、スペイン、ベルギー、ドイツ、フランス、アメリカ 北アメリカとヨーロッパの広い地域に生息した大型鳥脚類。恐竜研究史上、その存在が最も早く認識された恐竜のひとつ。 サンプルがなく、想像に頼っていたため、当初は体長が60mを超す巨大なトカゲやサイのように頑強な四足歩行の爬虫類と思われていた。 1878年ベルギーの炭鉱で多数のほぼ完全な骨格が発見され、その全貌が明らかになった。外形的にカンプトサウルスなどに似ているが、イグアノドンの後足の指は3本。カンプトサウルスは4本。前者の胸骨はしゃもじ型で、後者は腎臓のような形。歯のない角質の嘴(くちばし)と。円錐形の棘(とげ)のような前足の親指なども大きな相違点である。たくさんの植物を摘み取るための堅い嘴と、それらをすりつぶすためのびっしりと二列に並んだ頬歯(きょうし)を持ち、非常に効率的な草食動物であったと推測される。親指のスパイク状の突起の使用目的は不明であり、肉食恐竜から身を守るという目的も考えられないことはないが、尖っていれば何でも武器とみるのは短絡的に過ぎるのではなかろうか。その目的ならもっと目立つところに威嚇の目的を果たせ、専守防衛の武器とするのが通常ではないか。親指を相手に突き刺した時にそれを抜く筋力は腕を引くことで作られる。恐竜の骨格構造と筋肉の付き方で効果的な武器たりえるのか。 それゆえ、様々な想像が生まれる。 誰も見たことないからね。生物学としての帰結にはならない。恐竜学ってさほどに曖昧です。なにしろ基礎となるのが化石だけだから。
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たかが石英 されど石英01
ほとんど磨く必要もないほど、波が研磨していた。いちばん最後の写りの悪いのが底の部分。ここから石が透明性の高いスモーキーな色具合に四分割されていて、円柱状に削れば奇麗かなと思うんだけど、そんな暇あるわけない。元の浜に返すのもちと愛着がわいてきているので忍びない。 しばらくは棚に並べておこうかな。
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