28 エウストレプトスポンディルス  (Eustreptospondylus)上(英語版)・下(日本語版)

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エウストレプトスポンディルス

獣脚類/テタヌラ類/体長:7~9m/名前の意味:著しく湾曲した脊椎
1億6,200万~1億5,900万年前/産出地:イギリス

ヨーロッパ産の中型獣脚類。長い間、メガロサウルスの一種とされていたが、今では別種と考えられるようになった。エウストレプトスポンディルスと同じくらいの大きさの獣脚類が残したと思われる足跡の印象化石が、最近、イギリスで発見された。足跡の初めの方では歩幅が狭くて、ゲージ(足の左右間の距離)が広いが、ある地点を境に、歩幅が広くゲージが狭くなっていることが研究によって判明した。この足跡を残した恐竜は途中で歩くのをやめていきなり走り出したようであり、数々のデータから算出すると、そのスピードは時速30km程度だったのではないかとされている。
全力で走らなければならないときには体が左右にぶれてしまうのを防ぐために、両足のゲージを狭くして歩幅を拡げたのだろう。
大股で走るこの謎のランナーが、エウストレプトスポンディルスである可能性は高い。
しかし、化石が確認できる距離は短く、長距離をこの速度を保って走れたかどうかは不明である。

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