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メンデルスゾーン(フェリックス) 無言歌集 リーヴィア・レーフ
FELIX MENDELSSOHN/ Songs Without Words 第1集から第8集までの全48曲に第49番としてト短調の遺作をつけている完全版 Disk1 第1集 作品19 第2集 作品30 第3集 作品38 第4集 作品53 Disk2 第5集 作品62 第6集 作品67 第7集 作品85 第8集 作品102 各6曲 全48曲 第49番として追加された遺作 Piano:Lívia Rév(リーヴィア・レーフ) 1916年7月5日 - 2018年3月28日(パリで死去) 恥ずかしながら、買ってからまだ全曲を聴くに至っていない。メンデルスゾーンのピアノ曲と言えば厳格な変奏曲が秀逸ですが、この無言歌には時折胸を突かれる曲がある。この叙情の流れを聴いていると、やっぱりこういう分野では姉のファニーの方が才能があったのではないかと思えてくる。随所に彼のというより彼女の作遺品に触発されたようなものも散見される。 Labで書くほどのこともないので、有名な作品30-6『ヴェネチアのゴンドラの歌』で妄想を一つ。 この曲は49曲の無言歌の中で この一曲を聞いて水面に浮かぶ花弁が緩やかな流れの中を風にフルフルと回りながら流れ下ってゆく印象を持ったこともあった。 この曲の演奏はたくさんあって、それぞれ印象が違うのだけれど、この動画の中音のアクセントの付け方は均一で、淡々としている。それだけにタッチの余韻が感情を押し殺して切なげに消える。物語を音で紡ぐのではなく、 音の中に物語を思い浮かべられる演奏。 https://youtu.be/2tLdRPCqGgI?si=xfh9IxbhstNx8k4B 日暮て沈む陽の光が鏡のような水面にオレンジ色の時間を流し込む。 川べりに舫われたゴンドラの影が背後の建物の陰に溶け込んでゆくころ ゆらゆらと一艘の小舟が風に押されながら河口に向かって流れてゆく 舫い綱が緩んで岸を離れたのか、塗りの剥げかかった小舟の船べりは 人の重さから解放された自身の浮力でゆっくりと風に追われて右に左に傾きながら滑ってゆく 昼間の温度を失ったそよ風は、ゆったりした運河の流れの面にトリルのような細かなさざ波を作る それは風に送られる無数の小さな手になって 主のいない小さな船をかすかに揺すりながら運んでゆく 棹に操られる小舟がまだ周りを行き来するころ、その小さな船にはまだ若い男女の姿があった 櫂も棹もなく、ただ流れるままに下りながら、たまに行合う船からかけられる挨拶 返事をするのではないが、互いに頬寄せたまま、口元はにかんだような笑みを浮かべ 彼女はかすかに手を振った そのかすかに上気した横顔を亜麻色の長い髪が風にほどけて降りかかる 若者の方に彼女の頭がゆっくりと落ち、目を合わせたまま短い言葉を口にする やがて行き交う船の途絶えた黄昏れに 水音とともに大きく小舟は揺れ動いた その後の静寂、風のトリル 今、左右どちらの岸辺に付くでもなく、夕暮れの中を漂う小舟にはもう、二人の姿はない 暮れて行く夕日が落ち切り川面の両側から夜が流れ込んでくる
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ムラエノサウルス Muraenosaurus ウナギトカゲの 復元想像図
ムラエノサウルス ラテン語の鰻=うなぎ+saurus=トカゲの合成語 この海棲爬虫類はクリプドゥスという、頚椎が30個くらいあって頸が長く、歯が外側にたくさん並んで頭が細いという特徴を持つ科に属する。ジュラ紀中期の1億6400万年前から1億6000万年まで生息していたと考えられている。本家のクリプトドゥスよりも少し大きい。ほとんど首。 何度も触れているように海棲なので恐竜ではない(恐竜の定義の一番目に外れる。)海棲爬虫類はの首長竜類は大まかに首の短いプリオサウルス亜目と首の長いプレシオサウルス亜目に分かれる。…首の短い首長竜ってなんか変だけどね。 その首長竜類のプレシオサウルス亜目クリプトドゥス科に属すると今は認知されている。骨格だけ見ると歯の数は数えてないから何とも言えないが、大きさの違いだけであんまり大した違いはない。後は想像するしかない体色とかね。 ただ、多分だけど、唇は必要ないので(歯が渇くこともない)から」歯は海岸に出て獲物をとらない限り剥き出しだろうと想像できる。 小魚とか小さな爬虫類とか甲殻類を水中で捕獲して逃がさないように細かくて長い歯が鉄格子のように上下に組み合わさり、グロイご面相になる。これは昔の浅利とかシジミ漁をするときに使ってきた海底の砂を濾すのにも適していて、彼らは海底の砂地から小さなエビや甲殻類を腰採って食べるということもしていたのかもしれない。首が長いほど動かない獲物に対し、広い範囲を探ることができ、水中を泳ぎまわって獲物を追いかけまわすよりも理にかなっているようにも思える。 原画 3600×3000pix ファイル形式 ライセンス販売 Adobestock Pixta
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ジェラルド・フィンジィ チェロ協奏曲・ピアノと弦楽のためのエクローグ他
ジェラルド・フィンジィのチェロとピアノのための協奏的作品等を一枚に収めたCD 僕がHMVで購入した頃はあんまり彼の作品は出回ってはいなかった。今はYO-Yo-Maとか比較的名前の知れたチェリストの演奏も、力のある管弦楽団の演奏も聴くことができる。このCDは比較的平均点で作品の紹介をするには適している。 1.チェロ協奏曲op.40 第1楽章 アレグロ モデラート 第2楽章 アンダンテ クワイエット 第3楽章 ロンド:アダージオ-アレグロ ジョコーゾ 2.ピアノのための大幻想曲とトッカータ 3.ピアノと弦楽のためのエクローグ (パストラル=田園とか羊飼いの風景を描写した詩)) フィンジィの作品は一度彼のクラリネット協奏曲を取り上げてLabに書いた。 https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/138 これ以後もとりあげたい作品がいくつかある。 中でもこのチェロ協奏曲は20世紀に作曲された調性音楽として出色の出来映えだと考えています。彼の作曲家としてのあまり長いとはいえない人生の中で1955年は死を翌年に控えた最晩年の円熟期であり、名作クラリネット協奏曲に続く聴き応えのある作品でしょう。 こういうきっちりとした3楽章形式で懐かしい響きと節度と品の良さを持つ協奏曲を20世紀半ばに書く意味、とか言うことになると議論したい向きもいるかも知れないけれど、実験的な冒険はなく、ただただ音楽と楽器と感性に忠実な本当に自然な心を感じる作品です。 第1楽章の序奏の厳粛さそしてチェロが入ってくるときの渋い主題の展開は、あたかもエルガーが楽譜に記した『ノビルメンテ』の標記がここにも銘記されているのではないかと思える。 本人は純粋のユダヤの家庭に生まれているが育ったイギリスの空気がその血管の隅々まで行き渡っている。 サー・エドワードの作品が持つイギリスのプライドを継承している作品です。 とはいっても、そのエルガーの作品ほど劇的緊張力があるものではなく、ディーリアスの自然を謳歌する手放しの抒情の流れが明確であるわけではない。 それでも、彼らの作品を止揚した中庸がどの楽章にも燻銀のように鈍く輝いている。 第1楽章は長い。 でも技巧的にも主題の気品からも、聴き直すたびに引き込まれるものがある。 第2楽章の素朴だが美しく見事な旋律、そしてコーダ近くの硬質のロマンティシズム、独自の劇性。変転しつつ流れ、じわりと心の奥を熱くする。 主題は何度繰り返されても美しく優しいメロディは淡く糸を引くように心に向かって流れ込む。 そしてここで紹介する第3楽章。 ピツィカートを織り交ぜた序奏から遠くのホルンの響きが終わる頃、非常に印象的なギャロップを始める。 きれいに磨かれた乗馬用の駿馬が踏むリズムのように整然としつつ、『ここに来たかったんだなあ』という感慨を抱かせる音楽が繰り返される。 細かいチェロの技術は高いものが要求されているが、管弦楽との調和が絶妙で決して目立たず、協奏というよりも共奏である。 そしてとてもプライドを感じる作品です。 これは是非全曲を聴いて頂きたい音楽ですが、ちょっと長いですねえ。 聴きながら書きましたので結構な時間がかかりました。 第3楽章を https://youtu.be/tKFVEq0KJNg?si=XZOA_vW-La2nbhHc CDには日本語の裏書が一枚付いています。
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異色のトリオ 二つの三重奏曲 :メンデルスゾーンニ短調 シューマンニ短調
フェリックス・メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番ニ短調op.49 satz1 モルト アレグロ エ アジタート satz2 アンダンテ コン モート トランクイロ satz3 スケルツォ:レッジェーロ ヴィヴァーチェ satz4 フィナーレ:アレグロ アッサイ エ アパッショナート https://youtu.be/QYLjFx94opo?si=G4i05AZ2I8Tsk8yc ロベルト・シューマン /ピアノ三重奏曲 第1番ニ短調op.63 satz1 精力的かつ情緒を以て satz2 生き生きと だが あまり速くなく satz3 緩やかに 深い内的な情緒を以て satz4 火のように情熱をもって Vn チョン・キョンファ Pf アンドレ・プレrヴィン Vcポール・トルトゥリエ ピアノトリオの中でも今でもよく聴く。フェリックス・メンデルスゾーンは室内楽が20作品くらい残っているが、その中でも、この曲とこの演奏をボクはよく聴いていた。 いま、ジャケットを見るとみんな若い。(と言っても、当時から既に初老っぽかったチェリスト、ポール・トルトゥリエとその頃気鋭の若手ヴァイオリニストであったチョン・キョンファは親子ほど年が違う。ピアノパートを受け持つ才人アンドレ・プレヴィンはその二人の掛け合いをピアノで繋いでゆく。決してこれはピアノのための伴奏ではなく、それぞれのパートが調和と共に火花を散らす。でも、うまいねぇ。トルトゥリエのチェロはずっと好きだったけど、ボクはサン=サーンスのVn協奏曲と確か、ラロの作品のカップリングでしかキョンファの演奏を知らなかった。 サン=サーンスのキョンファの切れまくった演奏は凄かった。それを期待してこのCDを買ったが、期待は裏切られなかった。 空中分解寸前の白熱と即興性(特にトルトゥリエ!)。プレヴィンがこんなに激しい燃焼をするとは思わなかった。 それぞれがそれぞれの道で成功した人であり、ずっとトリオを組んでいるのではないだけに、これは二度とないような演奏。 でも、この人達のベートーヴェンの「大公」を聴こうとは思わない。 もともとベートーヴェンのピアノトリオは好きでないのもあるけれど、やはりロマン派の音楽に感情が素直に乗ってるんだな。この人達。 シューマンの方は曲自体はルービンシュタインのピアノ、シェリングのヴァイオリン、フルニエのチェロの方をよく聴く。この演奏第1楽章も好きだ。 プレヴィン、本当にうまい。 曲の感想についてはルービンシュタインのトリオのCDを紹介た時、別にLabの方に挙げましたので興味のある方はそちらの方を https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/125
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見た目恐竜、今のところ恐竜型類 サルトプス エルギネンシス
タイプ種 Saltopus elginensis 最大推定全長1メートル。体は猫くらいしかなく、後はほとんど尻尾が占めていた。再現図として見た目はほとんど恐竜で、かつてはへレラサウルスの近縁種であるとか、ドロマエオサウルス類の恐竜の幼体であるとか恐竜説のサイドからのアプローチが目立ったが、発見された三畳紀後期のスコットランドで確認された骨格の少なさによる誤りとされている。 現在は恐竜ではなく、ラゴスクスに近い恐竜型類とされて落ち着いている。 ボクはこの爬虫類がなぜか気に入っていてもなじぽーずで何度も描いている。『跳ね足』と名付けられた小型のトカゲの躍動感が好きだね。 三畳紀当たりの爬虫類は小型のものが多いが、印象化石の少なさによるのか、体毛を描いたものもあまりないように思う。 今もって骨格の不完全な標本が残されているのみ。 小種名は発見された地域近郊のエルギンという地名によると聞く。肉食。 原画:6000×3000pix pugファイル ライセンス販売Adobestock Pixta ラインスタンプ(Jurassic Stampsシリーズ)
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Sea Pottery 01 うろつきまわってたった一つ。
Sea Glass も最近色的にどうしても届かないものがあって、最近はしてきてガラス瓶に水を入れて楽しむほうにシフトしてきて、きれいな深いブルーとか拾っても、他に拾ってる人がいればあげてしまう。 で、Mussseoで陶器のかけらを展示されてる方がいたのでちょお時にしてみようと思ったが、これがなかなか…絵柄がきれいなものってあまりないね。やっと一枚。 陶器自体の土がよくないのか焼きが甘いのかお皿の地肌が少し荒い。瀬戸物の陶器の艶がないけど、絵が乗りやすいのかな。 裏に広大の一部がついてるからそんなに大きな皿ではないけど、あわい水色の葉の葉脈迄陰影をつけている。下の方は全体に縁どったものかなんだかクローバーのように見える。欲言えばオレンジとか明るい色合いが欲しいけど、多分色としては合ったんじゃないかな。 ちょっと華やかな陶器の全体が想像できそうなものを目当てに石拾いのついでに集めようかと思ってます。✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌
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iお気に入り 一部玉璽化した石英
水でぬらさなくてもそこそこ眺めたりする程度には奇麗だったけど、、あまり傷が目立ったので研磨かけてみた。色はごくありふれたものだけど、結晶の姿とコントラストに感覚的に共鳴するものがあるみたい。こういう色合いに弱いんだね。最初からフラットな底面があり、自立するのでますます気に入っている。
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マイプ マクロソラックス Maip macrothorax 2020年に発見された化石に基づく。
マイプ(悪霊)マクロソラックス(巨大な胴体)全身骨格の一部しか発見されていないが広範囲のボーンベッドからまだ継続されて骨格が調査されている。南米大陸現在のアルゼンチンの白亜紀の地層から各県された部分骨格から推定全長9から10メートル横幅は広く2メートルはあったと推定され、マクロソラックスの小種名はこれに因んでいる。 分類上は頑強な前肢の鉤爪などからメガラプトル類(この分類上の名前のラプトル自体前肢の鉤爪を後肢の第2趾の鉤爪と間違えた名称がそのまま使われていてややこしいんだけど)、メガラプトル科(当然メガラプトル自体ディノニクスやベロキラプトルのようなドロマエオサウルス科ではない)に属するとさとされる。 この科の肉食恐竜の歯はティラノサウルスのようなD字型のやや細く薄く鋭いサメの歯に近い。一年前に一度描いたが、ちょっと気に入らなかったので描きなおした。 原画 サイズ:5500×2500pix 54MB 320dpi ファイル形式tif ライセンス販売 png/jpg Adobestock Pixta 2024年新作
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Mr.Children I Love You
2005年リリースされた12枚目のアルバム。シングルも「四次元」のナンバー3曲をくわえたテーマ感のある言葉を一つひとつ独特の言い回しで音と紡いでいく。様々な結論のない『愛』の形に視点が近くなって、安定した部分と8ビートが前面に出た強さと持ち前のバラッド迄、形のないものを感情の網に中にこわれないようにすくい上げて見せる。 核心を握りしめるのではなく、その周辺からそれぞれの聴く者の中にそれぞれの『LOVE』 の形を感覚的に強く感じさせる。 櫻井和寿の稀有な言葉のつくり方が実にしっくりと曲にマッチしたアルバム。 自分の年と共に歌詞のとらえ方が変わってくるけれど、今は自分自身が回想するに近い遠くなった記憶に浸れるアルバムです。 01.Worlds end 02.Monster 03.未来 04.僕らの音 05.and I love you 06.靴ひも 07.CANDY 08.ランニングハイ 09.Sign 10.Door 11.跳べ 12.隔たり 13.潜水 9曲目の『Sign=サイン』を https://youtu.be/4wuWJ7GAc2s?si=sSw37ldHXnIzXDc1
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ディプロドクス 食玩 なにかのシリーズでもらった唯一の生き残り
竜脚類ってのは損するね。顔が小さくて尻尾の先端までがやたら長い。フィギュアとしてもよほど大きなものでなければどんなにマニアックに作ってもディティールが刻み込めない。隔靴掻痒。 これも何かのオマケだと思うけれど、他にもパラサウロロフスとかあったと思うけど、足先が紛失したりしていて不完全。どこのメーカーさんかもわからないけど、かなり形態的には練られている。おまけのフィギュアとしても少し大きいので、ガムではないんだろうね。
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GEORGE ENESCU (ジョルジュ・エネスク) Cello Sonatas
ジョルジュ・エネスク チェロソナタ 第1番 Op.26 ヘ短調 Ⅰ.アレグロ モルト モデラート 12:09 Ⅱ. アレグレット スケルツァンド 07:12 Ⅲ. モデラート アンダンテ 10:32 Ⅳ. プレスト 06:24 ジョルジュ・エネスク チェロソナタ 第2番 op.26 ハ長調 Ⅰ.アレグロ モデラート エド アマービレ 09:58 Ⅱ. アレグロ アジタート,ノン トロッポ モッソ 05:40 Ⅲ. アンダンテ カンタービレ センツァ レンテッァ 05:49 Ⅳ. フィナーレ:ア・ラ ルウーマニエ 06 :05 ミヤスコフスキーのチェロソナタ集と同じくSONY BMG ALLEGRO からのリリースだが、どうもジャケットの写真の趣味がわからん。 写真家が高名なんだろうか?そっちに関してはボクは甚だ暗い。 ただ、作品は後世に残すべき逸品。それぞれの聴き込んでの印象は一曲ずつLabにあげたい。この2曲には清新と円熟が聴ける。同じ作品番号を持つが、第1番は1898年頃。第2番は1935年の円熟期に作曲されている。この2曲は本人の意図があって第2番が完成するまで発表されなかった。作品番号が同じであるのはそういう理由による。 当時のヴァイオリニストとして巨匠ヨーゼフ・シゲティは、演奏者としてのエネスクの評価は言うまでもないことだが、作曲家としてはこう言い残している。 『彼が偉大な作曲家として評価される日は必ずやってくる』 たくさん出ていますが、僕が今聴いているものは見つけられませんでした。代わりにこの演奏を結構熱いです。 https://youtu.be/et-ABIuxqow?si=CSvVyKuUQ3G35n-8
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ディプロドクス ジュラ紀の大型竜脚類
亜成体から成体迄20メートルから30メートルに及ぶ全長を持つ。ジュラ紀の大型竜脚類バロサウルス属ととともにディプロドクス上科属する。 最も有名なのはアンドリュー・カーネギィの小種名を持つディプロドクス・カーネギーだが現在確認されているこの科に属する個体は4種類。この中には2004年鳴り物入りで第1回世界恐竜博の目玉となったセイズモサウルス(地震トカゲ)も現在ではディプロドクスの一種とされ、性格は推定計測により当時50~60メートルとされた巨体は33メートル程度に縮んだ。 恐竜カードの中で紹介したセイズモサウルスは、その頃の最先端の学説に基づいていたが、残念ながら今ではディプロドクスのシノニムとされ、無効名とされている。 日本では当時、博覧会のキャラクターとしてセイモ君が有名になったね。 こういうことはしょっちゅうあって図鑑なんかのタイトルやテレビ番組の再放送なんかでも痛いところだよね。これはどうしようもないことだけどね。 形態から言うと大型に超が付くものが多いティタノサウルス類なんかもよく似ているけど、今のところ系統が別になっている。 全世界の博物館や研究団体の持つ化石データが現代の情報網の中で集約され、網羅され、そこから導かれる系統分類データは進化し続ける。そのことにはわくわく感もあるけれど、描く方は開き直るしかない。 ディプロドクスの学名の視点は(二つの梁)と言われる脊椎骨とスマートな体型、そして鞭のようにしなる長い尾。 原画 4400×1700Pix ファイル形式tif ライセンス販売Adobestock(jpg)Pixta(png)
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Schubert Piano sonata ニ長調 Op.53 D.850 / イ短調 Op. Posth(遺作)143 D.850
ピアノソナタニ長調 Op.53 D.850 satz1. Allegro satz2.Con moto satz3.Scherzo(Allegro vivace) satz4.Rondo( Allegro moderato) ピアノソナタイ短調 Op.Posth.(遺作)143 D.784 satz1.Allegro giusto satz2.Andante satz.Allegro vivace pianist:Alfred Brendel 1897年9月西ドイツ オーパスOPとドイッチェD.の両方の作品番号が併記されていてソナタとしての番号の記載がない。D.850は第17番(現在のところ)というところか。 遺作のソナタ番号は一応第14番となっていたと思う。 とにかくこの作曲家のゴミ箱意に棄てた作品や書きかけの音楽もありとあらゆるものが再現されて引っ張り出され、僕らの耳に届く。 ソナタの番号がないのは、用心深さ。番号をふった後で新しい楽譜が見つかり、その作成年代により、今までの作品が繰り上がったり繰り下がったりする。作品番号に至っては付けてもひっくり返ったり、番号をふれない未完成があまりにも多い。この作曲家に関してはドイッチェが妥当だろうね。シューベルトが完成した自作に付けていたのはOP.108までで、あとは死後にドイッチェが整理番号として記述されている。 完成した作品のみにシューベルト自身がふったOpusはそれなりに意味があるが、他の作曲家に比較すると余りにも未完成に傑作が多いってことだろうかね。バッハやモーツァルト、バルトークなんかは独自の番号を研究家が付けるけど、シューベルトはわかりにくい。 D.850は長大な曲だね。D.894(幻想)やD.958,D.959最後のD.960などと並ぶ大作。 ピアニスティックでベートーヴェンのハンマークラヴィールを想起させるテーマからユニゾンで両手を使うスケール感を感じさせる音楽。その中に時折挿入される彼の歌の断片がテンポを変える息遣いみたいに聴こえる。 ただベートーヴェンのようにぐいぐい入り込んでこなくて、主和音の両手の響きは拡散する。同じ形の花火が同じところで素晴らしい音を聴かせるけれ度、次第に前の花火の煙の中で火花の本体が隠れてくるような感じ。 息を整えるようなコンモートの歌。ここも、冒頭の美しい歌からシンコペーションして揺れるんだけど、時間の長さを感じる。演奏するものの張りつめるような息遣いが入りにくい。川岸から川の真ん中迄あまり深さが変わらないいくつもの流れが強弱の歌になって流れていく。うっかりしているとその微妙な変化を聴き逃してしまい。生理的な睡眠を誘われる。シューベルトの主観を覗き込む集中力が、僕の場合途切れてしまう。 村上春樹氏が海辺のカフカでこの曲についてカフカ少年に語らせるが、至言なんだけど、僕にはそこに潜り込んでいく集中力がベートーヴェンのあの長大な第29番の緩徐楽章をたてに深く潜ってゆく感覚と異なり、あまりにも広々としていてどこに行っていいかわからなくなる。弾く方にとっても、聴く方にとっても難物です。 スケルツォではホント、ほっとしますね。 最後のロンドもシューベルトらしいと言えばそれまでですが、収斂感がない歌が溢れた音楽です。 彼の作品に未完成が多いのは何となくわかるような気がします。 https://youtu.be/gguHcUWUVOE?si=lTrvyhS3pgzyDIug 14番イ短調のソナタも書こうかと思いましたが、これはLabの方に回します。 藍の中の黒い歌 https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/194
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妻の実家の庭に転がってたチャート
これは、珍しく浜で拾ったんじゃなくて妻の実家の庭先に転がってた。タンブルサイズだったのであまり大きなものは集めてないのでぎりぎり置いてこようかと思ったが、何となく、ぬくもりのある黒っぽさが気に入って、ちょっと磨いてみようかなと…粗削りで角を撮ろうと試みたが、これが固い堅い。ペンシル型ではどうにもならんので、ミニグラインダータイプでダイヤモンドビットを使ってガリガリやった。角が取れてからほったらかしにしたり、庭で植木鉢の花の横で雨ざらしになっていたり、忘れていたり思い出したり、煮詰まったときに棚から家の中に取り込んで、少しずつ磨いてみたりしながらこんなふうになった。 一度部屋履きのスリッパの上にうっかり落としたことがあって足の指が折れたかと思った。そんなこんなで今は画像作成用のタブレットの横に鎮座してます。渋い色合いと、肌触りで癒されてます。
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ダコサウルス ジュラ紀後期から白亜紀然にまで 海のティラノサウルスとして君臨
ダコサウルス(Dakosaurus) Dakos(咬む)saurus(トカゲ) 古代のワニ形類であり、産卵については海中で行ったか、陸に上がって海亀のような方法をとったか定かではない。 海棲であるにもかかわらず、歯は大きく外側に湾曲していてセレーションがついていた。つまり獣脚類のように噛み切るタイプであり、現生のシャチの歯に近い。頭骨や歯の化石から昔の学者がメガロサウルスに属するものとしたのも無理はないほど、その顎は強力であり、体長は最大で5メートル程度であったが、ほぼ間違いなく、肉食の頂点捕食者と言える。 何の予備知識も持たず、この海棲爬虫類の頭蓋骨の化石を見せられたら陸生の肉食恐竜と間違う可能性がある。 一度作品にしていたものはコンピュータのトラブルでバックアップもろとも焼失し、展示していたアイコンから再度復元をしたものをライセンス販売し、公開していたが(旧画像は最後に添付したもの2022加筆補正) 今回全面的に描きなおした。2024年の新作。 原画 5000×4000pix 57.3MB tifファイル 320dps
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