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メカニカル・ガラス・スライド(月の満ち欠けと潮の干満)
19世紀末の英国の理科教材、メカニカル・ガラススライド。 クランクをまわすと、歯車が稼働。重なったガラスに手彩色で描かれた天体が動く。 動画はこちら。 https://www.instagram.com/ofugutan/p/CZHgiYLpM2P/?utm_medium=copy_link このレトロなクランクと、歯車で動くギミックが気に入り、天文アンティークの中で非常に欲しいと思っていたものの1つ。 種類がいくつかあり、これはNO.3「潮の干満」。クランクを動かすと、月が動く。満月と新月のときは、潮の満ち引きが大きいことを表している。 同じ数字のものはテーマは同じだが、ものによって若干細部の絵が異なっている。NO.3の場合、地球の色塗りが違うとか、月の影(海)が描かれてるなど。 スタンドは現代もので、アンティークショップのオリジナル品。 #天文 #理科 #サイエンス #アンティーク
天文アンティーク メルキュール骨董店(ナチュラルヒストリエ経由) 2019ofugutan
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蒸気機関を学ぶ19世紀末の理科教材
1890年頃の蒸気機関の仕組みを教えるドイツの理科教材。まずは以下の動画を見ていただきたい。 https://www.instagram.com/p/BwpXkLzAQvo/?utm_medium=copy_link スチームパンク好きにはたまらないアイテムではなかろうか?また、こういう系はイギリス製かドイツ製がいいなと個人的に思う。 鍋のような形をしたアルコールランプで火をつけると、車輪が回転する。最初の回転はエネルギーが必要なため、助走は手で回してやる。 アンティークショップの中でも天文・博物系が強い高円寺のRECURIOで購入。 もともと店頭になかったのだが、店主の方とディープなアンティーク話に興じていると、裏から「これも見ますか」と見せてくれたものの1つ。動画はそのときのもの。 これ、売り物ですか?買います!と即決したのであった。 海外でも人気があるアンティークアイテムで、数が少なくなっているとのこと。現行品はあるが、材質が味気ないものになってしまっている。 これも入手した時は壊れており、どうしたら動くのか試行錯誤して修理したそうだ。残念ながら、もとは上の黒いツマミを操作すると、蒸気機関車の警笛のように音が鳴るようだが、その能力は失われている。 さておき、100数十年前のドイツの少年たちが、これを囲んで動く様子を目を輝かせながら見ていたのかなと想像しながら、現代で動く様子を見るのはロマンがあるし、ずっと見ていられる。 #博物 #アンティーク #スチームパンク #理科 #物理 #ドイツ
博物 RECURIO 2019ofugutan
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インペリアルトパーズ
インペリアル(皇帝)の名の通り、トパーズの王様。熟成されたシェリー酒の色にたとえられる。 レディッシュオレンジ、コニャックイエロー、ピンクのカラーのものがインペリアルトパーズと呼ばれる。 トパーズはさまざまな色があるが、Fタイプ(フッ素)とOH(水酸基)タイプがあり、前者のものが多いが、退色しやすいと言われる。 インペリアルトパーズはOHタイプで、こちらは退色しにくいうえ、産出量が少ないのだとか。 なお、黄色や褐色のインペリアルトパーズに加熱処理をしてピンクインペリアルトパーズとして、売っているものが多いようなので注意。 このルースは前職の同僚(宝石鑑定の資格所持)から、鉱物コレクションの整理とのことで譲ってもらったもの。ピンクが強めで2カラット近くあり、見応えがある。 #希少石 #レアストーン #宝石 #鉱物
1.92 宝石ルース 8ofugutan
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博物画:カッコウとアリスイの形態学
Le regne animal(動物界:門徒版)より。19世紀半ばの博物画で、鳥の形態について説明されている。 銅版画に、手で色がつけられている。 上がアリスイ、下がカッコウ。体の各部位にフォーカスした絵が描かれ、骨格や嘴の形状の違いがわかるようになっている。 2がついているのはアリスイの仲間に共通すること、4はカッコウの仲間に共通することで、1と3は他のページに解説があるのかもしれない。 #博物画 #博物 #鳥類 #フランス #アンティーク
博物画 Le regne animal(動物界:門徒版) Paris, Fortin, Masson et cieofugutan
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パパゴアイト・イン・クォーツ
先に投稿したアホーアイトと同じ鉱山で産出するが、さらに希少な鉱物。鮮やかな青い部分がパパゴアイト。 ミネラルショーですら数が少なく、市場にでるのは少なくさらに高価。 この標本は全体に青くパパゴアイトが見られる。全体の透明度はそんなにないが、一箇所きれいに内包しているのが見えるところがある。 また、大きい水晶が上にのっているのがオブジェとして表情があっていいと思った。 アホーアイトとパパゴアイトが水晶に一緒に内包したものも存在するが、もちろんレアかつ非常に高価。 #希少石 #パパゴアイト #パパゴ石 #鉱物
鉱物 5-5.5 ネットショップofugutan
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レッドスピネルの原石
スピネルはきれいな八面体の結晶で、透明度が高いこともあり、原石でも完成された美しさがあると思う。 スピネルの名前の由来の1つは、八面体の結晶の端が尖っていることから、ラテン語でトゲを意味する「スピナ」から。 または鮮やかな赤い色合いから火花を意味するギリシャ語「スピンタリス」のどちらかだと言われている。 この原石の特徴からも、以上の由来は納得である。 #宝石 #原石 #鉱物
0.1くらい 鉱物 8ofugutan
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ガラスのフック(謎の実験器具)
ガラス棒の先がくるっと曲げられたフック。調べても何に使われたかわからず、物理学の実験に使われたのではと推測されるくらい。 しかし、木製の土台とガラスの組み合わせや、ガラスの曲線の美しさが織りなす雰囲気にひかれた。 また、何かを引っ掛けてディスプレイ台として実用的に使えるということも。私はアンティークでも実用できるものが好きなので。 パライバトルマリンの星みたいなネックレスをかけてディスプレイしている。 #理科 #実験器具 #理科室
実験器具 ヤフオク(タグボート) 2019ofugutan
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グランディディエライトの指輪
1902年に発見された当初は透明な部分の少ない鉱物品質だったが、2014年という近年、宝石質のものがとれる新たな鉱床が発見される。 2015年にフォーブスでレッドベリル、ターフェアイトに次ぐ世界で3番目に希少な宝石として評価を受けた。 高温、低圧の極めて限定的な温度と圧力の条件下でしか成長せず、非常に希少な石とされる。 とはいえ、2021年現在、市場には宝飾品に加工されたものや宝石質のルースがかなり出ているし、小粒なら少し背伸びすれば買える程度の価格。それなりに採掘されてるのでは、と思う。 むしろ、流通当初の半透明なルース標本の方が珍しくなった気がする。 角度によって濃さや色が変わる多色性と、光が複屈折するダブリング(ジルコンやスフェーンで見られる)という2つの特徴を持つのが珍しい鉱物。 1、2枚目は蛍光灯、3枚目は太陽光。 #指輪 #希少石 #レアストーン
0.11くらい 宝飾品 7.5ofugutan
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キリスト降誕を知る3人の善き羊飼い
『ルカの福音書』では、キリストの誕生を最初に知ったのは3人の羊飼いたちと言われ、さまざまな芸術の題材になっている。 "キリストが生まれたその晩、ベツレヘムの野原では羊飼いたちが野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていました。すると羊飼いたちの前に御使いが現れて、キリストの誕生を告げました" でも、このガラススライドでは3人は星を見ているのですよね。羊がいるから羊飼いだと思うのですが。 『マタイの福音書』では、"キリストがベツレヘムで生まれた直後に、東方の3博士は今まで誰も見たことがないような明るく輝く星を西方の空に見て、救世主の降誕を知った"とのことで、このスライドの絵は2つが混ざっているような。 私の蒐集は「驚異の部屋」を目指しているものの、人形と宗教系は家に置くのは消極的。これはそんな中で珍しい宗教系アイテム。 星が描いてあって天文要素があるのと、彩色がアートとしてきれいだと思ったため購入。テーマ的にクリスマスに飾りたくなる。 #宗教 #クリスマス #キリスト教 #ガラススライド #幻灯機
ガラススライド Andart 2019ofugutan
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ピューター製のにわとり
ピューターとは柔らかく腐食しにくい「錫(すず)」を主成分に、粘り強い性質を持つ「銅」と強度があって錆びにくい「アンチモン」を数%ずつ合わせて作られる合金。 アンチモンはレアメタルで希少なので、ピューター製品は高価と言われている。 中世ヨーロッパにおいて、ピューター製品は銀食器に次ぐ高級食器として、食器やポット、調度品として普及した。 しかし20世紀になると、陶磁器やステンレスやプラスチック製品の量産が発達し、コストが見合わないように。日用品から工芸品の材料としてシフトしていった。 これはフランス製のピューターのニワトリの置物。3〜4センチの小さなもので、ピューターのとろっとした金属の質感が、生き物の柔らかさを醸し出している。 #工芸品 #フランス #ピューター
ピューター ヤフオク 2019ofugutan
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オメガの宝飾時計
実用的なアンティーク時計として流通の多い、60年代のもの。 ダイヤモンドのテニスブレスレットが1つ欲しいと思ったが、どうせならブレスレットになる宝飾時計を1つ持とうと思った。 材質はプラチナ900で、時計とブレスをつなぐ細かなパーツ部分にもダイヤが使われており、まさに宝飾品。 また、留金は二重でしっかり留まるので、落とすことはない細かいつくりもいい。 惜しいのは、私の腕には大きかった。コマをとって短くするとダイヤの数も減るので迷うところ。 #オメガ #時計 #アンティーク
時計 オメガ ヤフオク(ストア)ofugutan
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フグや海洋生物たち
海洋生物が描かれ、彩色されたガラススライド。ハコフグ、フグ、コバンザメらしき魚が描かれている。 博物的なグッズを扱うカフェでものを眺めていたとき、重なっていたガラススライドからふと発見したもの。 私はペットに南米淡水フグなど、フグ飼育7年目のフグ好きのため、これは買うしかないと。運命の出会い系のアイテムですね。 可愛い南米淡水フグ https://www.instagram.com/p/CcKGtjYrtdg/?igshid=YmMyMTA2M2Y= #ガラススライド #幻灯機 #生物 #海洋生物 #フグ #博物
ガラススライド Andart 2019ofugutan
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クロモカード(少年の天体観測)
クロモ(カード)は、1800年代後半から1900年代のはじめに欧米にて、会社やお店、商品などの広告宣伝のために作られたカードのこと。 クロモリトグフィ(chromolithographie 多色刷石版)で印刷されている。 幼い子どもや動物が主人公となっている絵柄が多くて可愛らしいのと独特の不思議な世界観が表現されている。 また、印刷に手がこんでいてわずかな期間しか刷られていないので、コレクションの対象になっている。トレーディングカードとしても人気なのだとか。 今は失われた技術の蒐集と、天文アイテムのコレクションを兼ねて購入。 改めて入手した6枚セットで額装し直した。 なお、前までもっとも絵が気に入った2枚で額に入れていた。 #印刷 #天文 #クロモカード
クロモカード ヤフオク 2019ofugutan
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ロジャリー産・蛍光フローライト
イギリスのロジャリー鉱山産のフローライト。透明感の高い緑色だが、UVを照射すると青く蛍光するのが特徴。 ブラックライトで鮮やかなカラーチェンジが楽しめる。 ロジャリー鉱山はイギリスのダラム州のフロスターリー村に位置していて、1970年代に鉱物標本のために商業的に運転されたそう。 その後1999年から2016年8月まで、多くの標本が採掘されたものの閉山。 近年、また採掘されているという話もあり、入手は容易だけど、気になったら手に入れておいた方がいいかもしれない。 #鉱物 #蛍光 #カラーチェンジ
鉱物 鉱物bar 2019ofugutan
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フィリップスの星座早見(ビンテージ)
天文アンティークで人気な星座早見といえば、イギリスのフィリップス製のもの。1890〜1940製の装飾がこったもので、それを元にしたドイツ製もあります。 ただ、市場ではみるのですが3万円〜するのですよね。それはおいおい買うとして。こちらはビンテージレベル。同じデザインで1959年の印字があるのを見たことがあるので、それ以降の60年代頃のものと予想(本製品には印字なし)。 円形のシンプルなデザインですが、配色は人気の年代のものがそのまま踏襲されていて、フィリップスらしさがあり。 長野まゆみの小説の主人公の少年や、クシー君シリーズの主人公になりきって持ち出すのもあり。星座早見を買うシーンは、フィリップス社のをイメージしてたのかな?と思って。 #天文 #宇宙 #理科 #教材 #理科 #科学 #サイエンス
天文 Philips ギニョールofugutan