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メカニカル・ガラス・スライド(金星の公転)
メカニカル・ガラススライドNo.4『金星の公転と満ち欠け』を表したもの。 イギリスで19世紀(推定1880s)に作られた、天体について学ぶための教材。 ガラスに手彩色で絵が描かれており、クランクをまわすと歯車じかけで回転する。 動画はこちら https://www.instagram.com/p/ClS1o6iLQtn/?igshid=YmMyMTA2M2Y= 天文アンティークの中でも好きなアイテムなのだが、市場に出るのは稀で、完動品だとなおさら。 1点物ではなく、同じナンバー=同テーマで複数つくられてはいるが、微妙にデザインが異なっているものも。 同じNo.4をメカニカル・ガラススライドの展示イベントと他ショップで見たことがあるが、周囲の星のキラキラがこんなに多くなかった。実際、この星の煌めきに惹かれて買ったのだ。 また、ほかで見たものはクランクの回転にあわせて太陽がぎらつくギミックがあったし(これがないのは残念)、地球からひかれた線と金星の軌道が接するとこや、太陽の裏側に金星がある位置にaやbで文字がふられていた。 それらは、地球からもっとも金星が高高度に見える、東方最大離角と西方最大離角の説明、太陽の裏側で金星が見えなくなる外合の説明に使ったのではないだろうか? メカニカル・ガラススライドはNo.3『潮の干満と月の満ち欠け』を過去に投稿。 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/96?theme_id=33900 そのほか1枚持っているが、恐らくこちらが1番古い。 ラベルや木枠も煤けや摩耗などが多いが、経年ならではの味も感じられる。多分ほかで見た同ナンバーのなかで古いバージョンとも予想。 ディスプレイ台兼灯りは専用に作られたもので、イベント『博物蒐集家の応接間』に出店していた名古屋の博物系アンティークショップ、ジョグラールで同時購入。 ただ、持ち帰ったときに何かの衝撃によるのか点灯せず、翌年のイベントで交換してもらうまで1年台としてだけ使っていた。 今だとメルキュール骨董店でLEDを使用したコンパクトで扱いやすく、低価格なディスプレイ台兼灯り(※)をメカニカル・ガラススライドとのセットで見たことあるんだけど。 ※前の投稿で、普通のアンティークガラススライドや鉱物ディスプレイに使っている『幻箱』の姉妹品 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/36?theme_id=33558 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/collection_rooms/3 やはり、スライドと同じイギリス製の白熱電球を使うということとアナログさが、雰囲気を増させる感じがする。 #博物蒐集 #天文趣味 #antique #博物趣味 #アンティーク #理科趣味 #稲垣足穂 #星のソムリエ
天文アンティーク ジョグラール(博物蒐集家の応接間) 2018ofugutan
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レッドベリルの指輪
多種あるベリルの中で希少な赤いベリル。レッドエメラルドと呼ばれることも。 ベリルの仲間はエメラルド、アクアマリン、モルガナイト、ヘリオドールほか8種類ほどあるが、レッドベリルはもっとも高価。 アメリカのユタ州周辺でしか採れず、それも絶産出とも言われる。また。0.1〜0.3ctがほとんどで、0.5ctを超えはわずか。 ルースや宝飾品は現状ネットで検索すればすぐ出てくるが、値段は上がっていくのではと思う。 この指輪は、友達に1回行ってみたいと誘われて国際宝飾展で入手。1万円ぐらいの手頃なアクセサリーを探していたのだが、指輪がたくさん並べられているなかで目についた。ほかにレッドベリルの製品はなし。 63000円と、かなり予算オーバーだが、レッドベリルがしっかりしたサイズなのと、ダイヤがマーカスカットをはじめ、たっぷりついて材質がプラチナというと、相場だと12万くらいするのでは?とコストパフォーマンスが高く感じた。 迷って会場をぐるっとまわったが、やはり気になると最後に戻って購入。さすがにサイズ直しまでお金がまわらなかったが、プラチナは重いのでゆるめでも指になじんでくれる。
レッドベリル0.144 ダイヤ0.64 希少石 国際宝飾展ofugutan
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アホーアイト・イン・クォーツ
明るい青緑色のアホーアイト(Ajoite)という鉱物が内包された美しい水晶。 名前はアメリカ・アリゾナ州のアホー (Ajo) 鉱山で発見されたことに由来。しかし、鉱山は閉山。 その後、南アフリカのメッシーナ鉱山が唯一採れる場所だったが、こちらも閉山。さらに産出量自体が少なく、コレクターに人気なので高価である。 これはミネラルショーでの掘り出し物。いいものは5〜10万などするため、ワゴン的な1万円台コーナーで、なるべく大きい水晶のポイントにアホーアイトがしっかり入ってるの探した。 しかし、水色の彩度が低い、水晶の透明度が低かったり形にひかれなかったり、どれもしっくり来ない。 小さい水晶のポイントがかたまったこれを手にとったら、アホーアイトが「こんな所にも」と色々なところに見られ、アホーアイト自体は小さいが、水晶の透明感もあり、きれいだった。 価格が年々上昇のうえ、美しいものはすぐルースやアクセサリーに加工されるため、原石はおさえておいた方がいいかも。 なお、個人的にアホーアイトの青色は子どもの頃飼っていたハルクイン系のセキセイインコのお腹の羽の色と思っている。 #希少石 #アホーアイト #アジョイト #アホー石
鉱物 3.5(アホーアイト) ミネラルショーofugutan
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デモルチェライト・イン・クォーツ
近年、とても人気のあるデモルチェライトが内包された水晶。個人的にルースにされるより、このように原石の表面を磨き、水晶の形が生かされたものが好き。 最近は手に入りやすい価格のものも多いが、これはまだ名があまり知られてないときで、いい値段だった。 しかし水晶の形がよく、デモルチェライトもきれいに入っており、氷の中の青い樹氷や草原のような世界が広がっている。 ゲームの世界だと、冷気を発する氷属性アイテムってこんな感じなのだろうな。 #ガーデンクォーツ #水晶
鉱物 ネットショップ 2018ofugutan
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セレスタイトのジオード
ジオード(geode)日本語で晶洞(しょうどう)という。堆積岩や、火成岩玄武岩内部に形成された空洞の事だが、鉱物収集の場合、そのなかで結晶ができ、球状になった鉱物の塊のこと。 石の塊が割られ、中から水晶や瑪瑙やアメジストが姿を現している標本を見たことがあるのでは。 セレスタイト(天青石)は、そんなジオードの形でよく売られている。硬度が3.5と柔らかいうえ、「劈開(へきかい)」が非常に強く割れやすい。よって宝飾品への加工が難しいからだ。 しかし、灰色がかった透明感のある青い結晶が美しく、安価で大きなジオードが手に入るので、原石を楽しむには非常にコストパフォーマンスがいい。 セレスタイトの名前は、英語で「空の」「天体の」「こよなく美しい」を意味するセレスチアル(celestial)、ラテン語の「天国のような」という意味のcoelestisが由来といわれている。 この美しい青い色の発色原因は、主成分の硫酸ストロンチウム。ストロンチウムは加熱すると鮮やかな紅色の炎を発するため、花火などに利用される。 #ジオード #晶洞 #天青石 #セレスタイン #博物
鉱物 ネットショップ 2018ofugutan
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ワンコインの叩き売り隕石
隕石はその構成物質により、石質隕石、石鉄隕石、鉄隕石に分けられる。 先に展示しているカンポ・デル・シエロやシホテ・アリンは鉄隕石で、パラサイト隕石は石鉄隕石。 そして月と火星の石は石質隕石なわけだが、これも石質隕石。しかし、それ以外の分類がされていない。 添付された説明には、カットして磨くとコンドルールと鉄のかけらによる美しい構造が見られるとある。 つまり、これはコンドライト。石質隕石(ケイ酸塩鉱物を主要組成とする隕石)のうち、コンドルールという球粒状構造を持つ隕石はそう呼ばれる。 ミネラルショーにて、1つどれでも500円で無造作に箱に入って売られていた。 隕石というと、高いのではと言われるが、宇宙好きのお子さんに気軽にあげられる価格だ。 #宇宙 #天文 #隕石 #博物
隕石 ミネラルショー 2018ofugutan
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『スミスの天文図版』から天王星と海王星
19世紀の天文図版で人気の高い、Smith’s Illustrated Astronomy『スミスの図解天文学』からガラススライド化されたもの。 中心に太陽、周りを公転する地球と天王星と海王星が描かれている。 天王星の周囲をまわる衛星が4つ、海王星は1つ描かれている。当時判明していたそれぞれの衛星の数か(その場合は海王星のはトリトンか)。 人気があるのか、この部分の絵はガラススライドのほか、印刷物でも見ることがある。 #天文 #宇宙 #博物 #幻灯機 #ガラススライド
ガラススライド ヤフオク 2018ofugutan
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シホテ・アリン隕石
ロシアのマリタイム地域、シホテアリニ山脈付近に1947年2月12日に落下した隕石。 当日の朝10時、太陽より明るい火の玉と爆発音が周辺の住民によって観測されたのだそう。推定回収量にして、70トンを超える隕石がその一帯に降り注いだとのこと。 火の玉の正体は小惑星で、地球の大気圏で大爆発を起こしたため。いわば、小惑星のかけらを手にしていると考えるとロマンがある。 カンポ・デル・シエロの次にメジャーな鉄質隕石だが、価格相場はこちらの方が少し高い。 なお、カンポ・デル・シエロ隕石の話はこちら。 https://muuseo.com/home?card_id=1145228 #隕石 #天文 #博物 #宇宙 #理科 #隕鉄
隕石 ミネラルショー 2018ofugutan
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スピノサウルスの歯の化石
スピノサウルス(学名:Spinosaurus)は、後期白亜紀セノマニアン期のアフリカ大陸に生息していたとされる恐竜。ジュラシックパークシリーズで最強の恐竜として登場し、有名に。 推定全長は約14メートル、推定体重は約10トンと考えられている。 ワニに類似する細長い吻部や、表面に縦皺の走る円錐形の歯、頭頂部の小型の鶏冠、高さ2メートル近くに達する椎骨の神経棘が特徴とのことで、魚を食べていたと考えられている(wiki調べ)。 確かにこの歯の化石も円錐形で縦皺があり、特徴が出ている。 また、販売されてた中では1番表面のエナメル質が残っていて、すすめられたので購入。そして、店の人はミネラルショー最終日だったのでサービスでまけてくれたのであった。 #化石 #恐竜 #スピノサウルス #博物 #ジュラシックパーク
化石 ミネラルショー 2018ofugutan
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ケオン
ケオン。パプアニューギニアのインドネシア海域~インドネシアでとれる。 真珠が貝から形成されるように、ケオンは珊瑚によって形成されるとか。1000年以上育った珊瑚より作られ、珊瑚が死んで壊れないと採取できない。さらに海によって崩れるのもあるため貴重とのこと。 アンモナイトみたいな、ころんとした先の丸い部分だけ売られてることもあるけど、シダ植物みたいなこの形状だと、珊瑚由来も納得である。 シャーマンや祈祷士に珍重されてたそう。パワーストーンとしてはまだ認知度が低いが、とにかく運気を上げるとか。しかしサイコパス的な、空気を読めない上げ方なので注意とのこと。 こういう珍妙で妖しさのあるものは、とても『驚異の部屋』らしいアイテムだと思います。 #珊瑚 #パワーストーン #呪術
化石 ネットショップ 2018ofugutan
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英国の医者が使っていた視力検査の機器
イギリスのエドワーディアン〜アールデコ期の医療機器。当時のお医者さんが使っていたもの。 上部のダイヤルにはさまざまな度のレンズがついていて、後ろの穴からのぞきこめる。どのレンズがよく見えるかで視力を測っていたのだろう。眼鏡を作るときに使っていたのかもしれない。 さらに面白いのが、同梱されているペンが持ち手になるということ。実際に今でもシャープペンシルとして書くことができる。こういうギミックがとても面白い。 アンティークものでも、道具が好きなんですよね。 #医学 #理科 #道具 #科学 #博物 #サイエンス
医学 不明 博物収集家の応接間・メルキュール骨董店ofugutan