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ローマングラス
古代ローマ時代(紀元前27年〜395年)に作られた1600〜2000年前のガラス。銀化により虹色の遊色が見られる。 銀化は、ガラスの成分が周りの土に含まれる鉄や銅、マグネシウムなどと化学変化を起こすことで起こるとされる。 長く土に埋まっているほど、銀化した層が複雑になり、光の反射が複雑になってきれいに遊色が起こるそう。 ペンダントなどアクセサリーに加工されて売られることも。 アイテムとしては珍しくないが、まったく同じものはないので、気に入った色味や形は一期一会。 これはそのままのカケラの状態だが、はっきりと虹色に遊色が出ているのと、丸みを帯びたカーブが瓶の肩の部分なのではと思われ、元の姿に思いをはせられるところに惹かれた。 なお、古代ローマ時代のアイテムは、ほかにも蒐集している。 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/12 おそらく貴族の子どものものの金の指輪。 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/94?theme_id=33462 ゲームや賭けに使われたサイコロ(ダイス)。 これらは珍しい蒐集物となる。 #博物
博物 うみねこ博物堂 2022ofugutan
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ウランガラスボタン
紫外線をあてると蛍光する「ウランガラス」のボタン。おそらくチェコのビンテージなもの。 ウランガラスとは、着色剤として微量のウランを混ぜたガラスのこと。主に黄色や緑色をしており、1830年代からヨ-ロッパで製造が始まった。 ボヘミア地方を中心に食器をはじめ、さまざまなガラス製品が大量に作られたが、現在はほとんど作られていないという。 アンティークの蒐集品としては市場にはわりと出るので、現時点では珍しくないが、じょじょに少なくなってくるのかもしれない。 ロストテクノロジーの蒐集や、当時ならではの技術の蒐集として購入。 #ビンテージ #博物蒐集
うみねこ博物堂 2020 チェコofugutan
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ストロマトライト
シアノバクテリア(藍色細菌)は20億年以上前に出現し、地球上で初めて光合成で酸素を作る能力を獲得したとされる原核生物。 ストロマトライトは、そのシアノバクテリアの活動により沈殿した炭酸塩や表面に付着した堆積物が層状に積み重なって化石化したもの。 子どもの頃、NHKの番組「生命」で生き物が陸上生活へ進化するきっかけとして出てきて、印象に残っていたので欲しかった。 縞模様を調べると、日周期、年周期などの周期性を読み取れることがあるそう。 それによると、約8.5億年前のストロマ トライトから求められた1日の長さは約20.1時間。 当時の地球は現在の1.2倍もの速さで自転していたというのが興味深い。NHKの番組「生命」では、海ができたころの月は今より地球に近く、5倍の大きさに見えたといっていたから、これに関係しているのだろう。 なお、月は現在も地球から少しずつ離れていっている。 #化石 #地学 #鉱物 #博物蒐集
化石 東京サイエンス 2018年頃ofugutan
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白雲母
雲母の一種だが、銀光沢があり、キラキラして美しい。別名マスコバイト。 薄く剥げる構造で、横から見ると何層にもなっているのがわかる。 耐熱性のある絶縁材料として、真空管やアイロンの材料として使われたり、光沢を活かす顔料として使われたり。 日本でもたくさん産出していて珍しくないが、理科趣味的な蒐集物。 また、雲母といえば生物の授業において、胚の発生の実験で出てくる。分裂前の細胞に雲母片をさしこんで仕切りをつくると、正常に分裂するかというもの。 そのほか、国語の授業でとりあげられる宮沢賢治の『やまなし』。川の中できらめく金雲母が出てきた。 「たしかに、薄く剥がれるから仕切りに使えそう」「あんな感じでキラキラしてるのかな」とこの白雲母を思い浮かべながら授業中にイメージしていた。学習を身近にしてくれていた鉱物コレクションになる。 小学生のときから所持している、リアルタイムで理科少年なときに惹かれたもの。自分の好奇心の原点を呼び起こしてくれる。 #鉱物
鉱物 2.5〜3.5 1992ofugutan
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レッドスピネルの原石
スピネルはきれいな八面体の結晶で、透明度が高いこともあり、原石でも完成された美しさがあると思う。 スピネルの名前の由来の1つは、八面体の結晶の端が尖っていることから、ラテン語でトゲを意味する「スピナ」から。 または鮮やかな赤い色合いから火花を意味するギリシャ語「スピンタリス」のどちらかだと言われている。 この原石の特徴からも、以上の由来は納得である。 #宝石 #原石 #鉱物
0.1くらい 鉱物 8ofugutan
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セレスタイトのジオード
ジオード(geode)日本語で晶洞(しょうどう)という。堆積岩や、火成岩玄武岩内部に形成された空洞の事だが、鉱物収集の場合、そのなかで結晶ができ、球状になった鉱物の塊のこと。 石の塊が割られ、中から水晶や瑪瑙やアメジストが姿を現している標本を見たことがあるのでは。 セレスタイト(天青石)は、そんなジオードの形でよく売られている。硬度が3.5と柔らかいうえ、「劈開(へきかい)」が非常に強く割れやすい。よって宝飾品への加工が難しいからだ。 しかし、灰色がかった透明感のある青い結晶が美しく、安価で大きなジオードが手に入るので、原石を楽しむには非常にコストパフォーマンスがいい。 セレスタイトの名前は、英語で「空の」「天体の」「こよなく美しい」を意味するセレスチアル(celestial)、ラテン語の「天国のような」という意味のcoelestisが由来といわれている。 この美しい青い色の発色原因は、主成分の硫酸ストロンチウム。ストロンチウムは加熱すると鮮やかな紅色の炎を発するため、花火などに利用される。 #ジオード #晶洞 #天青石 #セレスタイン #博物
鉱物 ネットショップ 2018ofugutan
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ピューター製のにわとり
ピューターとは柔らかく腐食しにくい「錫(すず)」を主成分に、粘り強い性質を持つ「銅」と強度があって錆びにくい「アンチモン」を数%ずつ合わせて作られる合金。 アンチモンはレアメタルで希少なので、ピューター製品は高価と言われている。 中世ヨーロッパにおいて、ピューター製品は銀食器に次ぐ高級食器として、食器やポット、調度品として普及した。 しかし20世紀になると、陶磁器やステンレスやプラスチック製品の量産が発達し、コストが見合わないように。日用品から工芸品の材料としてシフトしていった。 これはフランス製のピューターのニワトリの置物。3〜4センチの小さなもので、ピューターのとろっとした金属の質感が、生き物の柔らかさを醸し出している。 #工芸品 #フランス #ピューター
ピューター ヤフオク 2019ofugutan
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真鍮の天秤
小さいが、真鍮製でずっしりとした天秤。こういった天秤はアンティーク市場にときどき出てくる。 手紙を量るようなものや、分銅がついているものは実用的だが、これはディスプレイ用の意味合いが大きいのではないか。精度も高くはないので。 とはいえ、自分は道具として使えるものが好きなので、天然石が使われたピアス置きにしている。石の展示と実用を兼ねているわけだ。左右の耳のピアスをそれぞれの皿に。 #アンティーク #真鍮
天秤 ヤフオク 2017ofugutan
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ワンコインの叩き売り隕石
隕石はその構成物質により、石質隕石、石鉄隕石、鉄隕石に分けられる。 先に展示しているカンポ・デル・シエロやシホテ・アリンは鉄隕石で、パラサイト隕石は石鉄隕石。 そして月と火星の石は石質隕石なわけだが、これも石質隕石。しかし、それ以外の分類がされていない。 添付された説明には、カットして磨くとコンドルールと鉄のかけらによる美しい構造が見られるとある。 つまり、これはコンドライト。石質隕石(ケイ酸塩鉱物を主要組成とする隕石)のうち、コンドルールという球粒状構造を持つ隕石はそう呼ばれる。 ミネラルショーにて、1つどれでも500円で無造作に箱に入って売られていた。 隕石というと、高いのではと言われるが、宇宙好きのお子さんに気軽にあげられる価格だ。 #宇宙 #天文 #隕石 #博物
隕石 ミネラルショー 2018ofugutan
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火星の石(火星隕石)
地球に飛来した隕石で、火星由来のものからの切片。 火星隕石は、今では日本でも入手は容易。しかし、これを手に入れた当時は珍しく、日本のサイトでは月隕石とセットで10万で売られていた。 これは、海外の入荷元を調べて直接買った方がいいのではと英語で検索したらヒット。やはり全然安く、単品で1万円。日本に発送オッケーか聞いたら大丈夫だった。 インターネット調べで海外サイト、クレジットカード決済で、はるばるアメリカからやってきた隕石。いまの時代って凄いなと思った記憶がある。15年くらい前の話。 蒐集やるなら上手くなくても外国語使うのに抵抗ない方が、絶対得だと思う。 #火星 #隕石 #宇宙 #博物 #天文
隕石 ネットショップ(アメリカ) 2006ofugutan
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ルドゥーテの赤いバラ
「バラの博物画」といえば、ルドゥーテの作品。 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテは、1759~1840年に生きた画家にして植物学者。その絵はナポレオン皇妃を虜にしたとか。 1784~1785年「新種植物の記述」の挿絵を手がけ、植物画の世界に入った。1817年~1824年にかけて、169点のバラの絵柄を掲載した植物画の最高傑作・「バラ図譜」出版。ユリやバラなどの植物を描いた博物画を多く残している。 他のルドゥーテのバラの絵と3枚セットで購入。さすがに複製かなと思うが、詳細不明。よって惜しみなく飾っている。家にイギリスのアンティーク家具が多いので、いいポイントになっている。
博物画 ルドゥーテ ヤフオクofugutan
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琥珀(虫入り)
琥珀は、数千万年~数億年前、地上に繁茂していた樹木の樹脂が土砂などに埋もれて化石化した「樹脂の化石」。 宝石として、昔から扱われてきた。宝石といえば基本は鉱物。真珠や珊瑚や鼈甲やアンモライトなど動物由来もあるが、植物由来はジェットと琥珀くらいか。 虫入りの琥珀といえば、『ジュラシックパーク』だろう。琥珀の中の蚊から恐竜のDNAを取り出して恐竜を産み出したという話だ(現実的には劣化しすぎてて無理だが)。 当時、家族で映画を観に行こうとなり、セレクトは末っ子の私に任されたが、選んだのがジュラシックパーク。『水の旅人』(同じ時期上映のホーム向け映画)じゃなくていいの?と言われたけど、大人的、特に父にとっては万々歳だったのでは。 しかし、ちょうど「ジュニア朝日年鑑」で琥珀からDNAを、という話を読んでいたため、家族の中で一番私が詳しかったのであった。 ということで、想いで深い「虫入り琥珀」は1つ持っておきたかった。やはり、蚊みたいな羽虫を選んだのがこだわりだ。 なお、琥珀は偽物も多い。飽和食塩水に浮かべると、琥珀だと浮き、プラスチックだと沈む判別法がある。 #琥珀 #アンバー #化石 #ジュラシックパーク
化石 2〜2.5 ネットショップofugutan
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モルダバイト
隕石と言われることがあるが、正式には隕石由来のもの。隕石が地表へ衝突した際に地表の物質が熔融して形成された天然ガラスで、総称としてテクタイトと呼ばれる。つまり鉱物ではない。 モルダバイトは約1500万年前、モルダウ川流域に落ちた巨大隕石に由来し、モルダウ川からモルダバイトと名付けられたと言われる。 深い緑色のものは、チェコでしかとれないのだとか。アクセサリーとしても人気だが、偽物が多いことでも有名。 数珠ブレスレットなど加工が多いものは、着色や粉を固めたものの可能性があるので、信頼できる所で買った方がいい。 本物のモルダバイトはフローラインと呼ばれる流線型の模様を内包するという。この未加工なモルダバイトにも、それらしいものが見られる。 #鉱物 #天文 #隕石 #テクタイト #宇宙 #ガラス
隕石(テクタイト) 5〜6 ネット通販ofugutan
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博物画:ハチドリの自然史(pl21)
1829年にパリで出版されたR.P.Lesson.著、 「HISTOIRE NATURELLE DES OISEAUX MOUCHES.」の一枚。銅版画に手で彩色されている。 タイトルは「COLIBRI HIRSUTE. Adulte」。初めて入手した博物画。博物画としてはポピュラーです。 Rene Primevere Lesson(1794-1849) ルネ=プリムヴェール・レッソンは、フランスの軍医、鳥類学者です。 世界一周航海を行ったコキーユ号に船医として乗り込み、各地の貴重な動植物の資料を集めたのだそう。 Histoire Naturelle des Oiseaux Mouches 1829年~1830年にかけてパリのArthus Bertrandから出版され、全部で84枚の図譜が収められています。 なお、これでCOLIBRI(コリブリ)というハチドリの学名を覚えた。ペルーに旅行に行ったとき、片言スペイン語でコリブリ(ハチドリ)が見たい!とガイドの人に言ってみた。 よく難しい言葉知ってるね!と驚かれ、一般的にはチュッパフローラだよと。花を吸うってそのまんまだな(なんか可愛いけど)。日本だと別にミツスイって鳥がいるなあと思った想い出があります。 #博物画 #フランス #鳥
博物画 Lesson 博物画のショップofugutan
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ロジャリー産・蛍光フローライト
イギリスのロジャリー鉱山産のフローライト。透明感の高い緑色だが、UVを照射すると青く蛍光するのが特徴。 ブラックライトで鮮やかなカラーチェンジが楽しめる。 ロジャリー鉱山はイギリスのダラム州のフロスターリー村に位置していて、1970年代に鉱物標本のために商業的に運転されたそう。 その後1999年から2016年8月まで、多くの標本が採掘されたものの閉山。 近年、また採掘されているという話もあり、入手は容易だけど、気になったら手に入れておいた方がいいかもしれない。 #鉱物 #蛍光 #カラーチェンジ
鉱物 鉱物bar 2019ofugutan