-
辰砂(北海道産)
辰砂(シナバー)は『賢者の石』とも言われる赤い石。中2心をそそるので、ひとつ欲しいと思っていたもの。 写真の標本は光沢を感じる粒があったので購入。白い部分は、多分ドロマイトと共生。 辰砂というと、漫画「宝石の国」のキャラクターで知った人は多いかもしれない。 なぜ『賢者の石』なのかというと、その背景や特徴が『賢者の石』らしいからのようだ。 この石は高温で熱すると水銀が得られる。そのために日本でも発掘されていたし、赤い鮮やかな色なので、弥生時代から顔料や絵の具として使われていたとのこと。 錬金術においては、賢者の石を作るためのプロセスに水銀が必要となる。水銀自体が、不思議な性質から、不老不死の薬としてもいたが……。 過程は「ニグレド」「アルベド」そして最終の「ルベド」と段階で色を変えていく。今は黒、白、赤。だから賢者の石は赤い色で、まさしく辰砂の色も赤である。 また、辰砂は中国においても、漢方薬や霊薬に使われていた。実際は体に悪影響をおよぼすのは皮肉なことだ。 水銀ということで取り扱いの危険性を心配する人がいるが、高温で加熱するわけではないので、普通に標本として飾るぶんには問題ないのではと思う。 ただ、触ったあとに手は洗ったほうが安心では。 #鉱物 #鉱物標本 #博物趣味
鉱物 2〜2.5 ヤフオクofugutan
-
琥珀(虫入り)
琥珀は、数千万年~数億年前、地上に繁茂していた樹木の樹脂が土砂などに埋もれて化石化した「樹脂の化石」。 宝石として、昔から扱われてきた。宝石といえば基本は鉱物。真珠や珊瑚や鼈甲やアンモライトなど動物由来もあるが、植物由来はジェットと琥珀くらいか。 虫入りの琥珀といえば、『ジュラシックパーク』だろう。琥珀の中の蚊から恐竜のDNAを取り出して恐竜を産み出したという話だ(現実的には劣化しすぎてて無理だが)。 当時、家族で映画を観に行こうとなり、セレクトは末っ子の私に任されたが、選んだのがジュラシックパーク。『水の旅人』(同じ時期上映のホーム向け映画)じゃなくていいの?と言われたけど、大人的、特に父にとっては万々歳だったのでは。 しかし、ちょうど「ジュニア朝日年鑑」で琥珀からDNAを、という話を読んでいたため、家族の中で一番私が詳しかったのであった。 ということで、想いで深い「虫入り琥珀」は1つ持っておきたかった。やはり、蚊みたいな羽虫を選んだのがこだわりだ。 なお、琥珀は偽物も多い。飽和食塩水に浮かべると、琥珀だと浮き、プラスチックだと沈む判別法がある。 #琥珀 #アンバー #化石 #ジュラシックパーク
化石 2〜2.5 ネットショップofugutan
-
セラフィナイト(クリノクロア)
研磨するとグリーンの地に、まるで天使の羽を思わせるマーブル模様が浮かぶ様から、セラフィムという熾天使(最高位の天使)を語源とする。 ただし、認知度の高いセラフィナイトという名前は、実は流通名。鉱物的にはクローライト(緑泥石)グループの代表的な石である、クリノクロア(Clinochlore)という鉱物。 ギリシア語の(klinen 傾く)と(chloros 緑色)を組み合せて名付けられたとのこと。 この磨き石は、面が広く非常に「羽模様」がはっきりでていて美しい。 パワーストーンとしては、癒しの石やイライラを鎮める、協調性やコミュニケーション力を高めるなどと言われる。 #鉱物 #パワーストーン
鉱物 2〜2.5 ネットショップofugutan