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フローライトの母岩付き標本(ヤオガンシャン産)
鉱物収集家に人気のフローライト(蛍石)。ヤオガンシャンは有名な産地のひとつ。 フローライトは雑貨屋さんで数百円で手に入るものから、レア産地のものは数十万円の価格がつくものも。沼にはまると怖いが、鉱物を楽しむ入り口として良い石のひとつかと思う。 カットしなくても結晶の形が整っていていること、産地によって色や形に個性があり、ゾーニングと呼ばれる色が帯状にうつり変わる部分がさまざまでわびさびを感じる美しさが魅力の理由だろうか。 ずっぷりハマるのは怖いけど、手に入れやすい価格でバランスの良い標本がひとつ欲しいと思っていたところ、目にとまって入手。 結晶にカケはちょっとあるけど、青緑〜紫のゾーニングがきれいに出てるし(2枚目)、ぽこんと母岩にひとつのってる様子はなかなか良い。 また、パイライトと共生していて、ひっくり返すとキラキラ光る部分(3枚目)が好み。フローライトがきれいな面と同じ場所にあったらベターではあった。 でも、このクオリティで3000円くらいなので、コスパ良い印象。 #鉱物標本 #鉱物 #フローライト #蛍石 #博物
鉱物 ヤフオク 2022ofugutan
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アンタークチサイト(南極石)
およそ25℃以上で融解しはじめ、気温が低下すると再結晶する珍しい鉱物。最初に南極で発見されたので「南極石」の名前を持つ。 水っぽさがわかる動画はこちら https://www.instagram.com/p/CnJRdXkLAQg/?igshid=YmMyMTA2M2Y= 『宝石の国』の主要キャラクターとして知った人は多いかも。暖かい季節は液体だが、冬季はほかのキャラが冬眠する間活躍するキャラとして描かれた。 天然のストームグラスを想像させるが、日々結晶の形が変わるわけではないため、季節による変化を楽しもうと思う。 なお、安価な化学合成品が3分の1以下の価格で売られているが、やはりコレクターとしては天然石が欲しい。さすがに南極産は無理だが。また、火星でも発見されたなんて話も。 変化を見ようと急激に温度変化をさせると、びんが割れる可能性があるので注意。 #鉱物 #科学 #理科 #博物蒐集
鉱物 2〜3 エヌズミネラルofugutan
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辰砂(北海道産)
辰砂(シナバー)は『賢者の石』とも言われる赤い石。中2心をそそるので、ひとつ欲しいと思っていたもの。 写真の標本は光沢を感じる粒があったので購入。白い部分は、多分ドロマイトと共生。 辰砂というと、漫画「宝石の国」のキャラクターで知った人は多いかもしれない。 なぜ『賢者の石』なのかというと、その背景や特徴が『賢者の石』らしいからのようだ。 この石は高温で熱すると水銀が得られる。そのために日本でも発掘されていたし、赤い鮮やかな色なので、弥生時代から顔料や絵の具として使われていたとのこと。 錬金術においては、賢者の石を作るためのプロセスに水銀が必要となる。水銀自体が、不思議な性質から、不老不死の薬としてもいたが……。 過程は「ニグレド」「アルベド」そして最終の「ルベド」と段階で色を変えていく。今は黒、白、赤。だから賢者の石は赤い色で、まさしく辰砂の色も赤である。 また、辰砂は中国においても、漢方薬や霊薬に使われていた。実際は体に悪影響をおよぼすのは皮肉なことだ。 水銀ということで取り扱いの危険性を心配する人がいるが、高温で加熱するわけではないので、普通に標本として飾るぶんには問題ないのではと思う。 ただ、触ったあとに手は洗ったほうが安心では。 #鉱物 #鉱物標本 #博物趣味
鉱物 2〜2.5 ヤフオクofugutan
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アイオライト・キューブ
アイオライトは多色性がある鉱物で、光の当たり具合で青〜紫〜黄色がかった透明に見え方が変わる。 これも普通に見ると黒に近いダークな青なのだが、角度によって透けて指が見える(4枚目)。 国立科学博物館の『宝石展』で、このようなキューブカットのアイオライトが回転する台にのせられていて、色の変化がリアルタイムにわかる展示をされていた。 それが面白かったので、同様にキューブカットのこの標本を入手。 なお、アイオライトは流通名で、「ion(スミレ色)」と「lithos(石)」という2つの単語の合体と言われる。よって 菫青石(きんせいせき)の和名を持つ。鉱物としての名前はユーディエライト。 近年、9月の誕生石になったため、アクセサリーへの加工なども増えて認知度も高まるのではないだろうか。 #鉱物 #誕生石
鉱物 7.0〜7.5 ヤフオクofugutan
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ベラクルス産アメシスト
メキシコのベラクルス産のアメシスト。淡い紫色で透明度が高く、細長い美しい結晶が特徴で、世界一美しいアメシストと言われることも。 ベラクルスの山岳地帯にあるタタティラで採れるが、すでに絶産。現状は入手は容易だが、きれいなものはどんどん減っていくのかも。 この原石は、透明度の高さと躍動感ある形が面白い。 トップ近くは途中で横方向に干渉する結晶や、中に虹がきらめく結晶(2枚目)が。 また、セプター(キノコ状にたとえられる、トップの方が大きい結晶)らしい結晶も見られる(3枚目)。サイズも最大部が4cm以上あり、存在感あり。 通常のアメシストは低温熱水鉱脈で採れることが多く、結晶は大きく成長しないため短い。 しかし、ベラクルスアメシストは低温型水晶の中でも比較的高い温度の中で安定してゆっくりと成長したため、細長く成長するのではとも言われる。 なお、アメシストは日光で褪色するため、日が当たらない場所に保管したほうがいい。 #鉱物 #標本 #原石 #アメジスト #アメシスト
鉱物 7 ワイズミネラルofugutan
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白雲母
雲母の一種だが、銀光沢があり、キラキラして美しい。別名マスコバイト。 薄く剥げる構造で、横から見ると何層にもなっているのがわかる。 耐熱性のある絶縁材料として、真空管やアイロンの材料として使われたり、光沢を活かす顔料として使われたり。 日本でもたくさん産出していて珍しくないが、理科趣味的な蒐集物。 また、雲母といえば生物の授業において、胚の発生の実験で出てくる。分裂前の細胞に雲母片をさしこんで仕切りをつくると、正常に分裂するかというもの。 そのほか、国語の授業でとりあげられる宮沢賢治の『やまなし』。川の中できらめく金雲母が出てきた。 「たしかに、薄く剥がれるから仕切りに使えそう」「あんな感じでキラキラしてるのかな」とこの白雲母を思い浮かべながら授業中にイメージしていた。学習を身近にしてくれていた鉱物コレクションになる。 小学生のときから所持している、リアルタイムで理科少年なときに惹かれたもの。自分の好奇心の原点を呼び起こしてくれる。 #鉱物
鉱物 2.5〜3.5 1992ofugutan
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ヌーマイト
ヌーマイトは漆黒に流星のような青や緑のフラッシュが入り、神秘的な美しさがある石。 1982年にグリーンランドのヌーク地方で発見された。和名は角閃石片麻岩(かくせんせきへんまがん)。 近年まで見つからなかったのは、地球温暖化のために溶け出した氷河の下から発見されたからとか。 そのいっぽう、約25億年前から存在していたと言われ、地球で見つかった石のなかで最も古い部類になる。 グリーンランドで近年発見されたパワーストーンというと、ほかには赤くて紫外線で色味が強くなるタグチュパイト(ツグツパイト)がある。ものすごく価格があがっているので、15年前ebayで見たとき、買っておけばよかった……。 今は安価で気軽に手に入るヌーマイトも産出量が少なく、すでに枯渇傾向とも。今後手に入れにくくなる可能性はあるので、蒐集品として入手しておいた。 #鉱物
鉱物 5.5〜6.5 ヤフオクofugutan
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デンドリティッククォーツ
デンドリティッククォーツは、まるで植物の絵画のような鉱物。昔は木の化石と思われていたとか。 デンドライトとも呼ばれるが、それは樹木の枝状のインクルージョンが入った鉱物の総称とのこと。 つまり、この「デンドリティッククォーツ」は樹木の枝状のインクルージョンが入った水晶をいう。 樹状模様は二酸化マンガンや酸化鉄が石の隙間に入り込み、再結晶化されることで描かれるそう。 デンドライトの語源はギリシャ語の「デンドロン(樹木)」より。 和名だと忍石とも。植物が忍者みたいに化けてるイメージ? 鉱物としては珍しくないが、きれいな樹状模様が出ているものは手に入りにくく、高価。 ずっと欲しくて頻繁にヤフオクでチェックしていたところ、しっかり出ているものを発見。1万円以上いくと思ったが、意外と最後の競りがなく、コスパ感よく入手できた。 #鉱物
鉱物 6-6.5 ヤフオク(石処たっちゃん)ofugutan
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パパゴアイト・イン・クォーツ
先に投稿したアホーアイトと同じ鉱山で産出するが、さらに希少な鉱物。鮮やかな青い部分がパパゴアイト。 ミネラルショーですら数が少なく、市場にでるのは少なくさらに高価。 この標本は全体に青くパパゴアイトが見られる。全体の透明度はそんなにないが、一箇所きれいに内包しているのが見えるところがある。 また、大きい水晶が上にのっているのがオブジェとして表情があっていいと思った。 アホーアイトとパパゴアイトが水晶に一緒に内包したものも存在するが、もちろんレアかつ非常に高価。 #希少石 #パパゴアイト #パパゴ石 #鉱物
鉱物 5-5.5 ネットショップofugutan
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アホーアイト・イン・クォーツ
明るい青緑色のアホーアイト(Ajoite)という鉱物が内包された美しい水晶。 名前はアメリカ・アリゾナ州のアホー (Ajo) 鉱山で発見されたことに由来。しかし、鉱山は閉山。 その後、南アフリカのメッシーナ鉱山が唯一採れる場所だったが、こちらも閉山。さらに産出量自体が少なく、コレクターに人気なので高価である。 これはミネラルショーでの掘り出し物。いいものは5〜10万などするため、ワゴン的な1万円台コーナーで、なるべく大きい水晶のポイントにアホーアイトがしっかり入ってるの探した。 しかし、水色の彩度が低い、水晶の透明度が低かったり形にひかれなかったり、どれもしっくり来ない。 小さい水晶のポイントがかたまったこれを手にとったら、アホーアイトが「こんな所にも」と色々なところに見られ、アホーアイト自体は小さいが、水晶の透明感もあり、きれいだった。 価格が年々上昇のうえ、美しいものはすぐルースやアクセサリーに加工されるため、原石はおさえておいた方がいいかも。 なお、個人的にアホーアイトの青色は子どもの頃飼っていたハルクイン系のセキセイインコのお腹の羽の色と思っている。 #希少石 #アホーアイト #アジョイト #アホー石
鉱物 3.5(アホーアイト) ミネラルショーofugutan
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レッドスピネルの原石
スピネルはきれいな八面体の結晶で、透明度が高いこともあり、原石でも完成された美しさがあると思う。 スピネルの名前の由来の1つは、八面体の結晶の端が尖っていることから、ラテン語でトゲを意味する「スピナ」から。 または鮮やかな赤い色合いから火花を意味するギリシャ語「スピンタリス」のどちらかだと言われている。 この原石の特徴からも、以上の由来は納得である。 #宝石 #原石 #鉱物
0.1くらい 鉱物 8ofugutan
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デモルチェライト・イン・クォーツ
近年、とても人気のあるデモルチェライトが内包された水晶。個人的にルースにされるより、このように原石の表面を磨き、水晶の形が生かされたものが好き。 最近は手に入りやすい価格のものも多いが、これはまだ名があまり知られてないときで、いい値段だった。 しかし水晶の形がよく、デモルチェライトもきれいに入っており、氷の中の青い樹氷や草原のような世界が広がっている。 ゲームの世界だと、冷気を発する氷属性アイテムってこんな感じなのだろうな。 #ガーデンクォーツ #水晶
鉱物 ネットショップ 2018ofugutan
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ファントムクォーツ
水晶はさまざまなものを内包して、成長することが多い。ガラスドームのような箱庭的な世界が好きだ。 ファントムクォーツ(和名:幻影水晶・山入水晶)は、透明な水晶の中に、何重にも幻影のような模様(ファントム)ができる石を言う。 水晶の結晶が生成される過程で何らかの理由で成長が止まり、再び成長を開始すると、その境目に気泡やほかの物質が閉じ込められることがある。 山型のファントムとなるのは、水晶の結晶の尖った形が跡として残るため。つまり、ファントムは水晶自身の過去の姿の幻影といえる。 これは中の山が緑色なので、クローライト(グループ名・和名は緑泥石)かフックサイトだろうか。 雑貨屋のパワーストーンコーナーで無造作に入っていた水晶たちの中から掘り出し物。二重の山が面白いと思った。 #水晶 #クローライト #ファントムクォーツ
鉱物 横浜の雑貨屋 2009ofugutan
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セレスタイトのジオード
ジオード(geode)日本語で晶洞(しょうどう)という。堆積岩や、火成岩玄武岩内部に形成された空洞の事だが、鉱物収集の場合、そのなかで結晶ができ、球状になった鉱物の塊のこと。 石の塊が割られ、中から水晶や瑪瑙やアメジストが姿を現している標本を見たことがあるのでは。 セレスタイト(天青石)は、そんなジオードの形でよく売られている。硬度が3.5と柔らかいうえ、「劈開(へきかい)」が非常に強く割れやすい。よって宝飾品への加工が難しいからだ。 しかし、灰色がかった透明感のある青い結晶が美しく、安価で大きなジオードが手に入るので、原石を楽しむには非常にコストパフォーマンスがいい。 セレスタイトの名前は、英語で「空の」「天体の」「こよなく美しい」を意味するセレスチアル(celestial)、ラテン語の「天国のような」という意味のcoelestisが由来といわれている。 この美しい青い色の発色原因は、主成分の硫酸ストロンチウム。ストロンチウムは加熱すると鮮やかな紅色の炎を発するため、花火などに利用される。 #ジオード #晶洞 #天青石 #セレスタイン #博物
鉱物 ネットショップ 2018ofugutan
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セラフィナイト(クリノクロア)
研磨するとグリーンの地に、まるで天使の羽を思わせるマーブル模様が浮かぶ様から、セラフィムという熾天使(最高位の天使)を語源とする。 ただし、認知度の高いセラフィナイトという名前は、実は流通名。鉱物的にはクローライト(緑泥石)グループの代表的な石である、クリノクロア(Clinochlore)という鉱物。 ギリシア語の(klinen 傾く)と(chloros 緑色)を組み合せて名付けられたとのこと。 この磨き石は、面が広く非常に「羽模様」がはっきりでていて美しい。 パワーストーンとしては、癒しの石やイライラを鎮める、協調性やコミュニケーション力を高めるなどと言われる。 #鉱物 #パワーストーン
鉱物 2〜2.5 ネットショップofugutan