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フランスの古いサーベル型ペーパーナイフ
1920〜1950年頃のフランス製。真鍮でできたサーベル型のペーパーナイフ。 ペーパーナイフは、魔法の杖みたいなものなど、遊び心を感じるものが多いけど、このサーベルを模したデザインも中2心がそそられる。 持ち手の部分は縦に削り取ったような線が見られるので、おそらく削り出しで作られている。 刀身には、羽のような模様が彫られている。 振り回すとヒュッとけっこういい音が鳴るので、本当に武器になりうるんでは。 なお、真鍮の文房具は時を経た現代でも実用できるものが多いのが魅力。価格もほかのアンティークなものより手頃な傾向もあり。 #フランス #vintage #antique
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19世紀の英国パブリックスクールの少年が受賞記念にもらったコンパス
1850年代、英国パブリックスクールの優秀者が受賞記念に贈られたコンパス。 パブリックスクールとは、英国のイングランドおよびウェールズにおける私立の中等教育学校のことで、私立学校の中でもトップの10%を構成するエリート校の総称なのだとか。 ラベルから、おそらく科学芸術部門賞の副賞として贈られたのではという話。 70年代に流行ったギムナジウムものの漫画を想いながら当時の様子をイメージするのも楽しいし、アート&理科好きとしては科学に関する賞品というのも良し。 約170年前のものだが、何より、物として美しい。真鍮の本体に先の部分は鉄でできている。ケースは布製。 私はアンティークの道具で実際に使えるのにひかれるのだが、これも使用可能。芯ホルダーの替え芯を削ってセットし、円を描いてみた(本来はカラス口に直接インクをつける)。 また、ペン先は上下を入れ換えて尖ったほうを下にすると、ディバイダーになる。 私の所持する蒐集品の中でもかなり古く、気に入っているものの1つ。 より詳しい情報は店のサイトに掲載されている。この店は物の背景を詳しく載せてくれており、物語を読むワクワク感があり、好印象。 https://toddlowrey.com/?pid=135931597 #antique #イギリス #アンティーク #博物趣味 #博物蒐集 #19世紀 #文房具
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フランスの石筆ホルダー
フランス製の古い真鍮の石筆ホルダー。「石盤と石筆」の投稿の後編なので、そちらもご覧いただきたい。 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/104?theme_id=36293 石筆ホルダーは現代の鉛筆ホルダーのように、短くなった石筆をはめこみ、伸張させて使えるようにする道具。 先端が分かれており、石筆をリングで固定する。これで折れた石筆も安心して使える。 また、太さが増すので、石筆そのままよりペンに力が入って書きやすい(instagramの2枚目の動画参照)。 https://www.instagram.com/p/CbWac1NJtI5/?utm_medium=copy_link 1920〜50年代のものとのこと。真鍮でできていて、中央に文字が彫られている。 中に入っている折れた石筆はmade inの表記があり、ポルトガル製だった。 さて、石筆といえば、現代でも建築現場で道具として使われている。 ただ、白くて若干透明感のある滑石(かっせき)なので、アンティークで見る黒っぽい石筆とは原料が異なるのではないかと。 余談であるが、『大草原の小さな家』シリーズでは、主人公が前髪を切ったとき、石筆を熱してカールをつける描写があった。 熱に強い材質なのだろう、と子ども心に実物を見てみたいと思ったのであった。 #アンティーク #フランス #文房具 #博物蒐集 #antique
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石盤と石筆
石盤と石筆は現代の生活においても活用できるので、長らく探していた。日本では明治から昭和初期までノートの代わりに使われていた筆記用具である。 元祖タブレットといえるかもしれない。iPadのデザインは明らかに石盤をモデルにしていて、そっくりだ(隣はiPad Air)。 スレート(珪酸質粘板岩)という建材にもされる石の一枚板で作られており、さわるとひんやりしている。 スレートを使った石盤の入手は今のところそれほど難しくないが、数は減ってきているという。むしろ、アンティークの石筆のほうがなかなか市場に出てこない。 これは、黒板消しもあわせて、セットでヤフオクに出品されていたのを落札。 実際に筆記してみると、チョークのような柔らかさはなく、ひっかく感じなので、音が若干気になる(Instagramの2枚目の動画参照)。 https://www.instagram.com/p/CbSgdGbpDff/?utm_medium=copy_link とはいえ、昔の子どもの追体験ができるのはよい。文字は意外と黒板消しできちんと消える。 ところで、石盤といえば『赤毛のアン』でアンが赤毛をギルバードにからかわれ、頭に叩きつけるシーン。痛いけど、大怪我はしないだろうという印象だ。 出品者によると、この石盤はフランスアンティークショップから購入とのこと。石筆が星条旗デザインでアメリカのものなので、石盤もアメリカからフランスに渡ったものの可能性もある。 アメリカとフランスのアンティークの石盤は似ているため、区別は難しい。この石盤は両面が無地だが、いずれも片面がマス目のものもよく見る。 しかし、19世紀くらいの古いイギリスの石盤は、フチが丸くなく、角ばったフレームのものもある。 この石盤は板がきれいなので、1940年代くらいのものでは?と思っていた。しかし、意外なことに石筆を調べたら1860年くらいのなかなか貴重な古いものらしい。 最悪なことに、落として折ってしまい。予備のためアメリカのebayで同じものを購入したが、生産年代の違いからか、若干太さが違う。 テープで巻いて、紐でぐるぐるにして書くことはできるが、心もとないと思っていたところ、いいアイテムを見つけた(以下リンク先の石筆ホルダーの話に続く)。 https://muuseo.com/home?card_id=1268754 #antique #アンティーク #博物蒐集 #文房具
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