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エドワーディアン時代のローズウッドの棚
博物蒐集家としては、それを展示するキャビネットにもこだわりたくなってしまうのだ。 1900年頃の英国製。木目の美しさが愛されるローズウッドはアンティーク家具でも数が少ないうえ、現代ではワシントン条約の規制対象。輸入できるのは2017年以前に作られたものというので、希少度は増していくのではないか。 ローズウッドの家具というと、デンマークの60年代頃のビンテージ家具で見るが、脚は無垢だがほかは突板になっている。 デンマークのローズウッドの家具はこちらに掲載 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/89?theme_id=33623 それも数は減ってきているけど、さらにこちらは無垢の家具。ローズウッドの無垢の家具は現代で作るのはもう無理では。 非常に硬い特徴を生かし、この時代に作られたローズウッドのチェアやデスクなどは、このように細くて繊細な脚が特徴。緻密な材質なので、見た目以上にずっしり重い。 硬いので加工しにくいのにもかかわらず、天板と柱に細かい彫刻が入っているのが素晴らしい。 貴族的なデザインで一般の家に置きにくいものが多いアンティーク(英国の100年超え)のローズウッド家具だが、これは細工の細かさがありながら、現代で使いやすいデザインなのがいい。 当然10万超えの価格が普通なのだが、半分以下の価格で入手できたコレクターとしても嬉しい逸品。 同じエドワーディアン時代のドロワーの隣に並べている。エドワーディアンの家具時代、市場に出るの少ないんですよね。 #アンティーク #イギリス #エドワーディアン #博物 #博物趣味 #博物蒐集
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英国ビンテージのポールハンガー
イギリスのミッドセンチュリー時代のポールハンガー。 上部がもっと古い時代のベントウッドで作られたイギリスのポールハンガーの定番デザインを踏襲している印象。 ただ、支柱の部分はギリシャの神殿の柱ぽいとも感じる。3つのパーツに分類でき、支柱は経年で少しななめになっているものの、十分使える。 色合い的には、自分がメインで集めている19世紀末〜20世紀初頭の家具より、カントリー系の家具に合うかとも思う。 あまり場所をとらず、濡れたアウターなどをかけておけるポールハンガーが欲しかったが、家具は英国アンティーク(100年以上)〜ビンテージ(100年未満20年以上)で集めているため、手頃な価格で見つけたときはこれだ、と購入。 やはり使い勝手がいいため、玄関近くで実用品として活躍している。 #イギリス #ビンテージ #家具
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英国のベントウッド・タオルハンガー
珍しい、マホガニーの曲げ木で作られたイギリスアンティークのタオルハンガー。 アンティークやビンテージのタオルハンガー自体は、市場にけっこう出ている。 しかし、これは材質がちょっといい家具に使われるマホガニー、さらにベントウッドなのはほかに見たことがない。 ベントウッドというと、定番なのはコートハンガーや椅子。しかも、それらの材質はビーチなので、マホガニーもベントウッド加工できるのかという驚きも。 シンプルながら曲線が美しく、予想以上に気に入った家具のひとつ。 レースなんかをディスプレイするのもありだが、雨の日に洗濯物を干すなどアンティークのコレクションのなかで、もっとも実用的な活躍をしている。 オークションでイギリスアンティーク家具のショップから1万3000円ほどで即落したもので、コスパよく手に入れた蒐集品のひとつ。 #イギリス #アンティーク #家具
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NO19のベントウッドチェア(エンジェルバック)
ベントウッドチェアは、1830年に蒸気によって木を曲げる技術を開発したオーストリアのミヒャエル・トーネット(1796 - 1871 年)より生まれ、軽くて丈夫で修理しやすいため、2世紀以上愛されている。 背もたれのフープが二重になったデザインのダブルバックはゴッホの絵でも見られるし、現在の日本のカフェでも見ることがある。 写真のベントウッドチェアは19世紀末、トーネット(Tohnet)商会により発売された「No19」というごく初期のころのチェアデザインで通称「エンジェルバック」という珍しいもの。コレクターには人気の品らしい。特に天使の輪っかの部分は継ぎ目が見えず技術が素晴らしいと思う。 エンジェルバックのベントウッド・チェアはトーネット社のほか、派生したフィッシェル(Fischel)社製、JJコーン社製があるが、デザインが微妙に違う。 これはずっとトーネット製だと思っていたが、フィッシェルでも非常に似たものを作っていたらしい。 こちらのサイトのフィッシェル製とそっくりなので、情報はこれにならう。 https://shop.denim-furniture.jp/products/detail7203.html いずれにせよ、当時ほどの長い素材がとれないので忠実な復刻は無理だと言われるし、100年以上たった珍しいアンティーク・チェアである。 鳥が好きなので、ベントウッドチェアは鳥の翼っぽいエンジェルバックに惹かれた。 #アンティーク #ベントウッドチェア #トーネット #フィッシェル
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アーコールのロッキングチェア
ERCOL(アーコール)はイギリスの老舗家具メーカーで人気のブランド。そんなアーコールによる60年代に作られたテーブルやトローリー、そしてロッキングチェアは、日本でポピュラーな北欧家具的な雰囲気もあり、カントリー系の部屋にも合う。 そんなアーコールのロッキングチェアは種類が多いが、繊細で圧迫感がないのが特徴。 これは60年代のものが多いアーコールではレアな、50年代に作られたロッキングチェア。また、アーコールの家具は明るいベージュカラーが多いが、ダークブラウン。しかも、このロッキングチェアは背もたれの部分にホイールバックと呼ばれる装飾が入っていて珍しい。 ネットで見て、片道1時間半かけて、現物をショップの倉庫まで見にいき、気に入ってオーダーして帰ってきた。その年の自分用クリスマスプレゼント。 生活必需品ではないので、生活を豊かにする贅沢アイテムだと思う。 ちなみに、材質のエルム(楡・ニレ)はかつては英国にたくさん生えていたが、70年台に病気が流行り、壊滅。英国産のエルムの家具も当時製ならでは、という貴重さもあり。 ※100年たってない家具は正確にはビンテージだが、アンティークとして扱われていることも多い。 #ERCOL #ロッキングチェア
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