宮城県白石市小原七里沢 雨塚山 母岩付き両錐(曲がり)紫水晶

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1990年代に採取された、雨塚山の母岩付き紫水晶です。雨塚山の単結晶は、小さいものであれば市場に出回ることがまだ時々ありますが、母岩がついたままというのはまず見かけません。

一番長い結晶はファントムで、5.3cm。ただでさえこの大きさは雨塚山では珍しいのですが、よく見ると根元から結晶が伸び、湾曲した両錐となっています。

色味はどちらかというと、雨塚山ではなく濁った尾小屋鉱山タイプですが、雨塚山でも同タイプの紫水晶が確認されているため、偽物ではないと思われます。

乾燥してあちこちヒビが入り、母岩が外れそうなのですが、まだ何とか形状を保っています。母岩の中には複数の小粒紫水晶が入っており、剥離した跡も見られます。

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