-
スピリチュアルタロット/上田麻結/宇野亜喜良
戦後日本を代表する挿絵画家・AQUIRAXこと宇野亜喜良氏の大アルカナ22枚セット。著者の上田麻結氏は占星術家で、タロットを専門としているわけではないこともあり「AQUIRAXのイラストを楽しむデック」として見るべき。 しかしこれが出た時には正直驚いた。80近くなっても常に新しい分野に手を出すその姿勢、さすがは「日本にイラストレーターという職種を誕生させた」面子の一人である。その絵柄はいかにも近年のAQUIRAXの画風で、タロットの伝統にこだわるでもなく無視するでもなく完全に独自のタロット世界を形成しており、もしそれなりの専門家(魔術師)が監修して78枚フルデックでも作ってくれたらRWSを超えて日本タロットのスタンダードになるのではないかとまで思わせてくれる。
自由国民社 2013 日Hirot
-
ESTENSI TAROT (Golden Tarot of the Renaissance)
いわゆる「エステ家のタロット」を、2004年に Lo Scarabeo社お得意のゴールド箔押し処理バリバリで復刻した78枚フルデック。(所有のものは2013年版) エステ家のタロットはVisconti-Sforza版では無いが、同時代のものなのでこちらのフロアに。 驚いたのが、pipも全て寓意画になっていること。確かに現存するオリジナルにはpipが全く含まれていないのでそういうアプローチもありだとは思うが、まさかねえ。ただ、そのおかげで読みやすく見ているだけでも楽しいセットになっている。絵柄は同時代の(エステ家所有の)フレスコ画をモチーフにしたらしいので、違和感も無い。 #ゴールド
Lo Scarabeo 2013 伊Hirot
-
VISCONTI TAROTS (Lo Scarabeo)
Lo Scarabeoの78枚セット。復刻版というよりは、Pierpont-Morgan-Bergamo版の絵柄に箔押しをふんだんに使った美麗な新作デックと考えるべき。サイズ・紙質とも普通のLo Scarabeo製品という感じで扱いやすく、多国語対応のカード名も小さめで邪魔にならないので、Visconti Sforza の絵で実リーディングしたいならお薦め。 実際結構なロングセラーで、ケースのタイトルだけでも「THE VICONTI TAROTS」「VISCONTI TAROT」「VISCONTI TAROTS」の3パターンを確認済。写真のセットには2013のクレジットあり。 #Atanas_A.Atanassov
Lo Scarabeo 2013 伊Hirot
-
THE BOHEMIAN GOTHIC TAROT
Karen Mahony・Alex Ukolov による超人気デック。19世紀ヴィクトリア朝を描いた、同夫妻による「The Victorian Romantic Tarot」のダークサイドを担うもの。所有品は2013年の third edition で、エクストラカードとして初版の[THE LOVERS]が封入された79枚セット。(初版はAeclectic Tarot Forumで2007年の“Deck of the Year”に選ばれた) 特に一連の物語を構成するものでは無いが、一枚一枚から独立したストーリーを受け取ってしまえるイラストで、眺めてるだけで時間が過ぎる。 #Karen_Mahony&Alex_Ukolov
Baba Studio 2013 愛Hirot
-
SMITH-WAITE TAROT DECK CENTENNIAL EDITION
RWS100周年を記念して2009年に発売された「Pamela Colman Smith COMMEMORATIVE SET」に付属していたカードセットが、2013年に単体発売されたもの。薄いセピア色の地に彩度を抑えた絵柄で、復刻らしい落ち着いた風合い。裏面もシンプルで嫌みが無い。2009年セットには無かったイラストカード4枚を同梱。(そのせいなのか(?)BOXがキツく、取り出すのも戻すのも困難) 現行のRWSデックではこれが一番好き。 #RWS
U.S. Games Systems 2013 米Hirot