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幸せをつかむタロット占い/エミール・シェラザード/天野喜孝
エミール・シェラザード氏といえばMyBirthday誌などでも活躍していた超有名占術家だが、このセットは(装丁だけでもわかる通り)明らかに「天野喜孝タロット」として売る気満々な商品。当時の天野喜孝氏は既にファイナルファンタジーやグインサーガなどイラストレーターとして第一線におり(個人的にはキマイラシリーズの印象が強い)、そりゃそうだわなあとは思う。 1991年の初版以降2回ほどケース絵を変えたりして10年以上売れ続けた。装丁変更は1997年と2002年なので、これは中期版。3種の中ではもっとも落ち着いた絵柄ではないかと思う。(中身はおなじ) カードイラストは流石に氏らしい幻想的で華麗なもの。1997年には光風社出版から「天野喜孝タロットカード画集」なんてのも出ている。pipはシンプルな数札なので、絵を楽しむならそちらがオススメかも。
成美堂出版 1999 日Hirot
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TAROT Erotica by Lori Walls
合衆国のコミック作家(と思われる) Lori Walls 氏によるタロットデック。小アルカナも含めてちゃんとリーディングのできるイラストで、一見(写真3〜5枚目あたりのカードを見る限り)エロタロットとして分類することに躊躇するレベル。 だが、6枚目7枚目に示す通り大半のイラストの象徴やモチーフは性的なものに特化しており、かつその描写の直接性も考慮すると、ここに置かざるを得ない。同性愛や乱交などはもちろん、異種姦や小児性愛・屍姦を思わせるものまで含まれる。ただ、女性の描くエロティックイラストらしく、チクリとくる毒やクスリとさせる達観が感じられ、その辺りもタロットカードという媒体に合っているという気がする。
Q.E.D. Games 1999 米Hirot
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Tarot World/宮城とおこ
カタカナになってからのファンロードに1997から1999年にかけて(多分)隔月掲載していたカラーイラストをまとめたもの(描きおろし含む)。綴じ込みのカード付き。これが裁断済のカードセットだったらホントに素晴らしいんだが。(余白のない配置なので切り取る勇気が無い) 全頁数の7割を占める同時収録の漫画「太陽の東 月の西」は名作だが、特にタロット関連ではない。
ラポート 1999 日Hirot
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TINY Universal Waite TAROT
「Hanson-Roberts Tarot」で名を馳せる Mary Hanson-Roberts 氏がRWSを色鮮やかに描き直した「Universal Waite Tarot」の、超ミニサイズ版。カードサイズは驚異の20mm×35mm。 持ち運びがし易い……が、外出先で展開など不可能。手が滑ったり風が吹いたりしただけで大変な事になる。絵からインスピレーションを受けるのも難しく、RWSの全象徴が頭に入っていてカードの絵からそれがすぐに引き出せる人向け。 #RWS #Mary_Hanson-Roberts
U.S. Games Systems 1999 米Hirot