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EUSKAL TAROT MITIKOA (TAROT MITICO VASCO / Basque Mythical Tarot )
バスクの神話を描いたタロット……らしいが絵柄はほぼマルセイユ準拠。[戦車]を引いているのがスフィンクスではない(双馬頭の龍蛇?)あたりがバスクっぽいんだろうか。カード右上の表記はどうやら「バスク語」のカード名らしく、なんて読むのかもよくわからない。 絵柄は素朴なタッチながら色使いは非常にビビッドで、割と読みやすいデックではないだろうか。 特徴的なのは写真6枚目あたり。[吊るされた男]がここまで遠景なのも珍しいしこんな場所だったのかと。[死神]はゴーストっぽくて異常に怖いし。
Fournier 1982 西Hirot
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PAPUS TAROT DECK
PAPUSというのは、スペイン生まれのフランスの内科医で有名な魔術師・Gérard Anaclet Vincent Encausse 氏のペンネーム。彼が1909年に著した「le tarot divinatoire (タロット占術)」はそれ以降のタロット解釈に大きな影響を残している。同著に記されたイラストを基に1981年になってフランスでカードセットが作成され、翌年にU.S.Games社が英語版を出版した。 カード裏面のアンクが示すように、エジプト的なイラストが鮮やかで陰影の強い画風で描かれた力強いデック。pipは当然数札だが、単にアイコンを並べるだけではなく饒舌に語りかけてくる工夫と強さがある。個人的に好きなのは[塔]の荒々しさと[審判]の清々しさ。
U.S. Games Systems 1982 米Hirot