-
HANSON-ROBERTS TAROT DECK
Mary_Hanson-Roberts 氏によるロングセラー。今ならポケットサイズとかミニサイズと云われる小型タロットも多く出版されているが、コレの発行当時はその小ささ(2.37x3.87インチ)・取り扱い易さが出色だった。 そして恐らくはカードサイズの圧縮に伴ってイラストが見えづらくなることへの対応として、RWSの絵柄に準拠しつつ全体に人物を大きく描いている。頭身バランス等の点で好き嫌いが分かれるようだが、RWSに描かれた象徴要素の再配置など、非常によく考えられた構図が多い。 手元にあるのは窓付きのケース入りで、比較的古い方の版になる。最近のは窓無しで[Queen of Rods]が描かれたパッケージに。 #Mary_Hanson-Roberts
U.S. Games Systems 1985 米Hirot
-
PAPUS TAROT DECK
PAPUSというのは、スペイン生まれのフランスの内科医で有名な魔術師・Gérard Anaclet Vincent Encausse 氏のペンネーム。彼が1909年に著した「le tarot divinatoire (タロット占術)」はそれ以降のタロット解釈に大きな影響を残している。同著に記されたイラストを基に1981年になってフランスでカードセットが作成され、翌年にU.S.Games社が英語版を出版した。 カード裏面のアンクが示すように、エジプト的なイラストが鮮やかで陰影の強い画風で描かれた力強いデック。pipは当然数札だが、単にアイコンを並べるだけではなく饒舌に語りかけてくる工夫と強さがある。個人的に好きなのは[塔]の荒々しさと[審判]の清々しさ。
U.S. Games Systems 1982 米Hirot
-
FANTASTICAL CREATURES TAROT
各国の神話や伝承上の生物たちを水彩画で描いたデック。イラストは Lisa Hunt 氏。 いわゆる妖精系ではなく怖そうな生き物も多いが、基本的に優しい画風なので「爬虫類や人面獣はどうしてもダメ」な人でなければ大丈夫ではないかなと。 ちなみに河童や天狗なんかも参戦してる(写真6枚目)。あと Japanese Ho-Ho っていう鳥がいるんだが、これはどうやら鳳凰らしい。Japanese?
U.S. Games Systems 2007 米Hirot
-
TINY Universal Waite TAROT
「Hanson-Roberts Tarot」で名を馳せる Mary Hanson-Roberts 氏がRWSを色鮮やかに描き直した「Universal Waite Tarot」の、超ミニサイズ版。カードサイズは驚異の20mm×35mm。 持ち運びがし易い……が、外出先で展開など不可能。手が滑ったり風が吹いたりしただけで大変な事になる。絵からインスピレーションを受けるのも難しく、RWSの全象徴が頭に入っていてカードの絵からそれがすぐに引き出せる人向け。 #RWS #Mary_Hanson-Roberts
U.S. Games Systems 1999 米Hirot
-
The Medieval Scapini Tarot
イタリアのアーティスト・Luigi Scapini 氏が描いた1985年からのロングセラー。Visconti-Sforza版をベースに欠落カードを補完という形態だが、15世紀の画風を守りながらマルセイユ系やRWSの構図・モチーフも取り込んでいて、何か時系列が歪んだような不思議な気持ちにさせてくれるとんでもないキメラ。 圧巻なのは小アルカナの数札もすべて寓画化されていて、しかもそれが従来の解釈や意味付けに沿っていないこと。作成時に標準的な解釈の知識を持っていなかったことをScapini自身が認めているらしく、このデックでリーディングをおこなうには添付の解説書は必須かと。 #Luigi_Scapini
U.S. Games Systems 2005 米Hirot
-
Spiral Tarot
Kay Steventon 氏の神話系タロット。油絵調のイラストは、全体で大きなストーリーを描き出している(らしい。BookSetは未入手なので、想像するしか)。 構図はRWS準拠なものと大胆な解釈によるものとが混在している。特にお気に入りは[The Hierophant]と[Death](写真6枚目)。
U.S. Games Systems 1998 米Hirot
-
SMITH-WAITE TAROT DECK CENTENNIAL EDITION (in a tin)
2009年のコモラティブセットから切り出した2013年のセンテニアル、その缶入りポケットサイズ版が2015年のコレ。 写真3〜4枚目はスタンダードサイズとのサイズ比較。57×95mmと、横幅がブリッジサイズなので取り回し易く、外出先で広いテーブルがなくても(もっと云えばリフルシャッフルも可能なのでテーブルがなくても)逆位置ありのリーディングが可能。Pixieの絵が好きならコレの常時携帯はオススメ。 #RWS #缶入り #ポケットサイズ
U.S. Games Systems 2015 米Hirot
-
Aleister Crowley THOTH TAROT DECK
タロット・リーダーの間では、マルセイユ系・RWS系に次ぐ第3のスタンダードとして扱われる「トート・タロット」。英国の魔術師 Aleister Crowley 氏の「The Book of Thoth」に沿って Marguerite Frieda Harris 氏が描いた。初版発行は1969年。 手元にあるのは「white box C」と呼ばれる版。実は現行品は持っていないが、枠の色とか裏面に白枠があるかどうかとか違うらしい。
U.S. Games Systems 1978 米Hirot
-
SMITH-WAITE TAROT DECK CENTENNIAL EDITION
RWS100周年を記念して2009年に発売された「Pamela Colman Smith COMMEMORATIVE SET」に付属していたカードセットが、2013年に単体発売されたもの。薄いセピア色の地に彩度を抑えた絵柄で、復刻らしい落ち着いた風合い。裏面もシンプルで嫌みが無い。2009年セットには無かったイラストカード4枚を同梱。(そのせいなのか(?)BOXがキツく、取り出すのも戻すのも困難) 現行のRWSデックではこれが一番好き。 #RWS
U.S. Games Systems 2013 米Hirot
-
VISCONTI SFORZA TAROCCHI DECK
1451年前後に作成されたという(こちらが現存最古との説もある)、いわゆるPierpont-Morgan-Bergamo版の1975年復刻。もともと78枚だったと思われ、うち74枚が現存しているので4枚が補完された形。 #復刻版
U.S. Games Systems 1975 米Hirot
-
CARY-YALL VISCONTI TAROCCHI DECK
現存するVisconti-Sforza版の中でも最古(1440年代にBonifacio Bemboによって描かれた説)と云われるCary-Yall版86枚デックの1984年復刻版。Cary家からYall大学に寄贈(Beinecke図書館に所蔵)されているのは67枚のみで、欠落していると思われる19枚をLuigi Scapiniの画で追加して86枚で編成されている。 大アルカナに「Faith(信仰)」「Hope(希望)」「Charity(慈善)」の3枚がある(写真2枚目)が、如何にせん大アルカナが11枚しか残っていないため、「当時はもっと大アルカナが多かった」のか「欠落しているどれかに当てはまる」のか不明確。このデッキではそれぞれ「教皇」「星」「女教皇」に代わる(変わる?)ものという説に従っている。 86枚もあるのは、各スートに6枚のコートカードが存在するため。写真3枚目がソードのもの。PAGEとKNIGHTにそれぞれFEMALEとMALEがある。 4枚目の写真は「吊られた男」「剛毅(力)」「戦車」。「吊られた男」は復刻での追加カードで明らかにタッチが異なるが、Pierpont-Morgan-Bergamo版からの流用にも見える。 #復刻版 #Luigi_Scapini
U.S. Games Systems 1984 米Hirot