蒼き狼と白き牝鹿 元朝秘史

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コーエー(当時光栄)のPS1用SLG「蒼き狼と白き牝鹿 元朝秘史」の盤面(通常版)
PC(メガCD)版からの移植

「蒼き狼と白き牝鹿」シリーズ3作品目
ユーラシア大陸と北アフリカ統一を目的とする壮大な戦略SLG
タイトルやパッケージイメージはモンゴル(元朝)およびチンギス・ハーン(前作ではジンギスカンと呼称)を主人公としているが、実際のゲームではそれほど極端な優位は無く、コンピューターが担当するとすぐに滅亡する状況も珍しくない
モンゴルだけにこだわらず、世界を舞台に同時期活躍した英雄同士の夢の対決を実現できるのが醍醐味
ただ、「信長の野望」、「三國志」シリーズと比べると史実の人物や国の扱いが軽く、開始後しばらくすると架空の人物、国ばかりになってしまうのがネック(ほぼランダムなため滑稽な名前と能力になる事が多い)
また、プレイヤーが担当しないと、その国に所属する将軍候補、子供が絶対に登場しないシステムも残念
ちなみに、本シリーズは後続の「4」(PC版は1998年、PS1版は1999年発売)で止まっている

PC版と基本的な仕様はほぼ同じだが、日本を舞台にしたシナリオ「源平の争乱」が追加されている
1180年に開始し、勢力は奥州藤原氏、木曾源氏、清和源氏、桓武平氏から選択
ただし、同時にプレイできるのはPC版の4人より少なく、2人までとなっている
モンゴル編と同様、統一した勢力で世界編に移行可能
同社で源平を中心に描くSLGは「源平合戦」(PCのみ発売)の後存在しないため、平安末期前後のSLGファンにとって貴重なシナリオ
また、トップメニューから人物事典を閲覧可能

PS1で同時期発売のコーエー作品のいくつかに該当するが、文字が無いアイコンとパラメーターのみの表示が多く、PC版で慣れているとわかりにくい

付録は無し

https://muuseo.com/Enban_jin_A/items/398

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