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新井薫子「待ちきれなくって…」
新井薫子さんの1stアルバム タイトルの「待ちきれなくって…」は デビューシングル「虹いろの瞳」の歌いだし 「夏を待ちきれなくて~♪」から取ったと思われます。 デビュー曲の「虹いろの瞳」のインパクトが 当時、かなりあったため 薫子さんのイメージって「初夏の爽やかな風」なのですよねぇ そのデビュー曲はもちろんA-5に収録されていますが これ本当にいい曲ですねぇ 歌いだしがいきなりサビのパターンで 「夏を待ちきれなくて~♪ 恋を待ちきれなくて~♪ Fu-Fu-♪」の「Fu-Fu-♪」がやたらと耳に残って 妙にドキドキしていたことを思い出します(笑 デビュー曲のイメージそのままに 初夏の風のイメージ満載のアルバムです。 典型的な80年代アイドルのアルバムとも言えますが なかなか楽曲のレベルは高くって 薫子さんもそれをうまく歌いこないしていて 聴きごたえ十分な1枚です。 A-1の「ジューシィ気分」は まさに薫子さんのイメージ通りのフレッシュさで オープニングにふさわしい良曲です! A-2の「そよ風のオルゴール」は かわいらしさが何ともたまりません! A-3「春はシルキー」はほのかに暖かな まさに春の風の香りが漂います A-4「ペパーミント・シャワー」は 再びかわらしさ全開で攻めてきます。 で、とどめに「虹いろの瞳」です! A面で気持ちよくノックアウトされました…(笑 A面は春のイメージが強めでしたが B面は季節が進んで初夏のイメージです まさに薫子さんの本領発揮です! B-1「渚のプレリュード」は波音のSEから始まります。 まさに夏の青のイメージです! 暑苦しい真夏ではなくて爽やかな初夏です! 聴いているだけで季節を感じます! B-2「風のジェラシー」は「虹いろの瞳」の カップリング曲です。 これもいいですねぇ~さわやかさとかわいらしさの絶妙なブレンドです! B-3「サマー・エンジェル」で さらにさわやかさとかわいらしさを 「これでもか!」と言わんばかりに上乗せしていきます! もう無理です!心が耐えられません(笑 でもこの曲、サビがキャッチーでシングル曲でも 十分イケる良曲だと思います! B-4「ラブリーシーズン」は 少しカジュアルな感じの軽快さが心地よい1曲です。 あぁこういうのが80年代アイドル曲だよねぇ 懐かしい香りに包まれます!!! 曲のエンディングで波音に包まれたら ラストは軽快な「バイ・バイ・イエスタデイ」で締めくくります またすぐに会えるよ!またね!!!ってイメージです。 いやぁ~ヒサビサに聴きましたがいいですねぇ~このアルバム!!! シングルもいい曲ばかりで 歌唱力もそこそこあって 瞳も大きくってパッチリなのに… もうちょっと派手にブレイクすると思ったんだけどなぁ… 体調を崩したこともあって 実質1年の活動で終わってしまいましたが かなり大好きでした… 1982年6月21日リリース
昭和アイドル 1982/06/21さこだ@趣味&日常
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川島恵「サンシャイン・ガール」
川島恵さんのデビューアルバム 1981(昭和56)年4月12日から『レッツゴーヤング』の番組オリジナルグループ 「サンデーズ」の一員としてレギュラー出演を開始 翌年の1982年にシングル「ミスター不思議」でデビューします。 レッツゴーヤングもサンデーズも懐かしいですねぇ~ で、恵さんがデビューした1982年と言えば いわゆる「花の82年組」と言われ 後の大物アイドルがたくさんデビューした大豊作の年です。 ざっと覚えているだけでも… 小泉今日子、中森明菜、松本伊代、堀ちえみ、早見優、石川秀美、 松本明子、大沢逸美、三田寛子、水野きみこ、北原佐和子、三井比佐子、 真鍋ちえみ…(敬称略) …あぁキリがない… またこの頃、歌番組もラジオもめっちゃ聴いてた時期だから よく覚えてるし思い入れのある人も多いのですよねぇ この中で歌唱力が群を抜いていたのはやはり明菜さんだと思いますが 川島恵さんも相当よかったと思うのですよねぇ デビュー曲の「ミスター不思議」を聴いたのは レッツゴーヤングだったかラジオだったか忘れましたが 1回聴いて結構夢中になりました また曲のできがよかったのですよねぇ もっと売れて欲しかったなぁ… デビュー曲でブレイクしきれなかったことが その後の展開も苦しくなってしまったような気もします。 でもこのアルバムにも収録されている 2ndシングルもよかったのだけどなぁ… あと当時、夢中になり切れなかった原因は この頃の私はガキだったので ショートカットの良さがイマイチわからなかったのですよねぇ… 今ならショートの似合う人はどんな髪型も似合う!と断言できるのですが…(笑 まぁそんな話はともかく… とにかくデビューシングル「ミスター不思議」をしっかり聴きたくて このアルバムを買ったのです。 で、今でも比較的頻度高く聴くのですが B-1「ミスター不思議」やA-1、2ndシングルの「ザ・サンシャイン・ボーイズ」は もちろんいいでのすが 他の曲もいいものが多いのですよ! やはり伸びのある透明感高い歌声はいい楽曲に合うと 聴きごたえが全く違います で、レコード会社も良い部分をしっかり把握してしたみたいで 伸びやかに歌い上げるような曲が多いのですよねぇ~ A-2の「夏少女」やA-4「結婚したなら」 B-3「乙女ばなれ」あたりがとってもいいのです! 毎年初夏になって少し暑さを感じる頃になると このアルバムを無性に聴きたくなるのですよねぇ 私の場合は多感な時期に聴いているから思い入れが違うといえばそうなのですが それを差し引いてもできの良い1枚だと思います。 1982年6月21日リリース
昭和アイドル 1982/06/21さこだ@趣味&日常
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石川ひとみ「ジュ・テーム」
「ひっちゃん」こと 石川ひとみさんの7枚目のオリジナルアルバム これまでのいわゆるレトロポップな イメージから一新してフレンチポップさを 全面に押しだしたアルバムです。 シングルはともかく アルバムジャケットでひっちゃんが笑顔なんて??? 。。。と当時も思いました(笑) おまけにジャケットが白いよー!!! これまでのひっちゃんアルバムといえば 1stは別としても ダークな色合いで目線は伏せた感じの 大人っぽい雰囲気のものが多かったのですが そこからもうこのアルバムが これまでとは違うぞ!という感じがいやでも伝わってきます 楽曲的にはいわゆるかわいい感じのものも多く これまでとは違ったひっちゃんの魅力を 大いに引き出しているアルバムだと思います。 1曲目の「パリからの便り」から もう明らかにオシャレです!!! いいですね! おしゃれであまーいお菓子の箱を開けてしまったかのような 焼けたバターの香りが鼻をくすぐるような気がします (いや、もちろんレコードから香りはしないのですが(笑)) A-2「その朝二人は…」はフランスの楽曲ですね。 ちなみにB-2,B-3もフランスの楽曲です。 こういうフレンチポップも合いますね そりゃもともと歌唱力はあって 歌声も普段の話し声も文句ナシにかわいいのだから こういう曲が合わないわけがないですよね! A-3「彼女はモデラート」もフレンチポップっぽいアレンジですが これはこれまでのレトロな昭和歌謡の良いところも 少し取り入れている感じがしますよね こんな風にささやく風に力を抜いて歌うって これまでのアルバムではなかったものですね まさに新しい魅力に溢れています A-4「秋の行方」はガラッと変わって わかるやすくこれまでのひっちゃんの楽曲らしい1曲です いやいや…これはこれでやはりいいですよねぇ 安心して聴いていられる感じがすごくしますよねぇ A-5は13枚目のシングルでもある「ひとりじめ」 この曲いいですよねぇ もちろんこれまでのひっちゃんらしい楽曲ですが この類の曲がひっちゃんの声を一番美しく聴かせるのじゃないかと思います。 聴いているとたまに思うのですが いわゆる「K音」(無声軟口蓋破裂音)と 「S音」(歯擦音)が抜群にキレイなんですよねぇ で、今の言葉使いじゃあまり「~だったかしら♪」とか歌われると あまりの響きの美しさにドキドキしていまいます。 ほんとキレイですよねぇ…何回でも聴いていられます B面は14thシングルの「君は輝いて天使にみえた」で始まります。 これもひっちゃんの声の美しさが存分に味わえる楽曲です。 シングル曲ではそういう効果を明らかに狙っていると思うのですよね でも文句ナシにそれが最高です! まさに天使の歌声だと当時から本気で思っています 続くB-2、B-3はフランス曲で A面後半から忘れかけていたフレンチポップの部分が戻ってきます。 特にB-2の「モナムール・モナミ」はいい曲です! この曲のサビは間違いなく耳に残ります。 思い切ってこれがシングルとかでも面白かったかもしれませんね B-3の「恋人失踪事件」はいかにもフランスっぽい 力の抜いた感じのポップな曲です。 こういうのがあるからメリハリがついていいのですよねぇ B-4は語りかけるような歌いだしが絶妙な 「心あずけて」です。 これもフレンチポップを強烈に意識した曲ですが もろにフレンチなAメロと伸びやかなサビの対比が美しい1曲です ラストはアルバム最後を飾るにふさわしい 非常に美しい楽曲の「あなたの天使」です 安定の西島三重子さん作品ですが やはりアルバムのカラーをかなり意識して作られています。 全体的に明るくて温かなミルクのような雰囲気で 統一されていると思いますが そういうイメージの総仕上げのような1品です さすがのクオリティの高さです。 聴き終わってもその余韻にしばらく浸りきってしまいます。 本当にこれまでのアルバムとは異なる部分も多いのですが 非常に魅力的な1枚だと思います。 さらにレコードには 中野サンプラザで開催されたコンサートから 「守ってあげたい」「まちぶせ」を収録したライブ盤シングルが付いています! まちぶせは言うまでのない名曲ですが ひっちゃんの歌う「守ってあげたい」もいいですよーーー! 1982年6月21日リリース
昭和アイドル 1982/06/21さこだ@趣味&日常
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石川優子「FULL SAIL」
優子さん6枚目のオリジナルアルバム 「シンデレラサマー」のヒット以降 「夏」のイメージも強くなった優子さんですが シンデレラサマーのヒットからちょうど1年後、 はい!本格的な夏の前に出ました優子さんの夏アルバムです! もうすっかり優子さんの歌声にメロメロだった私は 飛びつくように速攻で買ったわけですが シンデレラサマーのヒットから1年 前作「スパイシー」でも少し思いましたが 優子さんの歌声のきめ細かさと伸びやかさが ますます進歩してこのアルバムで 完成の域に達しているような気がします。 どの曲聴いても楽曲の素晴らしさはもちろんですが とにかく歌声に引き込まれる1枚です。 ところでこのアルバム 確かに「夏アルバム」ですが 「バシャーンとスプラッシュで弾けてイエー!」って感じの 典型的なリゾートっぽい夏アルバムではありません まぁそんな曲もあるのですが(A-4とか) どっちかと言えば東南アジアあたりの ジトっと湿度の高い暑さを感じるアルバムです。(特にA面が) A-1の「時の踊り子」から少しテンション抑えめで始まり A-2「オリーブの恋」でもまだテンション抑えめで A-3、シングルカットの「フラミンゴ」で 一気に弾けてそのテンションのまま A-4「渚のハリケーン」で夏真っ盛りです! で、個人的にはこのアルバムで一番好きな A-5「熱帯夜」で再びジトっとした暑さでA面を締めくくります B面はA面に比べるとずいぶん爽やかです。 もう風の湿度が全く違います。 東南アジアからゴールドコーストあたりに移動した感じです (どっちもいったことありませんが(苦笑) B-1はリゾート感満載の明るい曲で B-2は海を離れて街中でのちょっと切ないラブソングです B-3で再び爽やかなシーサイドストーリーになり B-4もリゾート感満載な幸せソングです。 で、ラストはとにかく優子さんの歌唱力なしでは成り立たない 壮大なバラードで締めくくります 感受性の高い頃の私だったらもう号泣です! 。。。というわけで 夏の酸いも甘いもこの1枚で味わえます。 ちなみにA-1とB面すべてが優子さん作詞作曲です。 1982年6月21日リリース
昭和ニューミュージック 1982/06/21さこだ@趣味&日常
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岩崎良美「Cecile」
ヨシリン、5枚目のオリジナルアルバム! このアルバムにはシングル曲が3曲入っています 「Vacance] 「愛してモナムール」 「どきどき旅行」 で、この中で私の大のお気に入りが A-1の「Vacance」 作曲は当時知る人ぞ知る頭脳警察のPANTA いろいろな方に楽曲を提供していましたが この曲はその中でもかなり良い曲だと思います。 またアレンジが当時としては革新的で 「えええ~歌の上手いヨシリンのヴォーカルに そんなにコーラスかぶせちゃうの????」っていうサビが またどうにもカッコ良いのです ヨシリンは個人的に昭和3大ヴォーカリストの一人だと思っていますが (他は石川ひとみと石川優子) 正統派の歌唱力なら姉の宏美さんの方が上かもしれません でもこれは私の個人的な好みの問題ですが お姉さん以上に艶やかな上にかわいらしさが 程よく乗っかっているのが何とも良いのです… これはデビュー曲の「赤と黒」の時から思っていました で、今回の」「Cecile」ですが 以前から(ラ・ウ-マンとかI Think soの頃)そうでしたが とにかくヨーロッパっぽいイメージを付けたいのが よーくわかります。 まぁアルバムの帯にも 「ヨーロッパの香りをあなたに!!」 なんて書いてますし。。(笑 ヨーロッパというよりは地中海っぽさを出したかったのですね ジャケットもそうですが。。。 でも今回のCecileは全体的になかなか成功していると思います。 収録されたシングル3枚の出来が良いのはもちろんですが (どきどき旅行だけは全くヨーロッパぽくないですが) 他の曲も全体的にテーマが統一されていて アルバムを通して非常に良い雰囲気です。 アルバム10曲中5曲が加藤和彦(サデスティックミカバンド)作品で これがどれもレベル高いのです。 で、さらに個人的には大貫妙子さん作のB-3が絶品です。 ちょっとだけわがまま言うとしたら このアルバムに「愛してモナムール」の」カップリングの 「雨の日曜日」入れて欲しかったなぁ めちゃ良い曲なんですよ! でも確かに地中海っぽくはないから外れたのかなぁ(涙) 1982年6月21日リリース
昭和アイドル 1982/06/21さこだ@趣味&日常