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岩崎良美「心のアトリエ」
岩崎良美さんの4枚目のオリジナルアルバム デビューから2年近く経ち ますます艶やかな歌声と高い歌唱力 そしてヨシリンらしいかわいらしさが 非常に高いレベルでバランスした1枚です。 全体的に非常に軽快でリズミカルな印象で 流して聴いてもしっかり聴きこんでも非常に心地よいアルバムです。 A-1は尾崎亜美さん作曲の「Hurry Up」 帯のキャッチコピーにある 「ふれて風のように」のフレーズのイメージ通りの 爽やかな風のような気持ちよい1曲です。 A-2は少しテンポアップして 元気いっぱいの「朝の手紙」 これ、いいですねぇ~ このアルバム最初の1・2番コンビというか ツートップは決定力抜群で 一気にヨシリンの歌の世界に引き込まれていきます。 楽曲の良さもさることながら さらに安定度を増したと思わせる その歌声が何とも最高です! A-3「愛は風の中に」も非常に耳に心地よい メロディーとアレンジが印象的な1曲です。 全体的に常に爽やかなそよ風が吹いている感じなのですよねぇ これも文句ナシに癒される曲です A-4は再び尾崎亜美さんの曲で 「ふれて風のように」 ここでもキーワードは「風」ですよ 亜美さんの曲はさすが計算され尽くした美しさです Aメロでしっとりと聴かせておいて サビでリズミカルに盛り上げる! すごいなぁ…うまく創るよなぁ…感動してしまいます またその完成度の高い楽曲に ヨシリンのしっかりとしたそして繊細な歌声が 憎いほどにマッチします! これシングルでもいけますよねぇ…いい曲だ… A-5の「あの時…」は作曲が「竹中尚人」となっていますが これあのcharさんの本名だそうです。 A面の中でこの曲だけが妙に大人っぽくて アレンジも都会的な感じです。 さすがギタリストの曲だけあって ギターアレンジがバッキングもソロもなかなかかっこいいですよ~ この曲に関してはそのあたりがどうしても気になって バックの演奏ばかりに耳を奪われてしまいます。 あ、でもサビのコーラスパートもカッコ良いです! このコーラスパート、charさん本人だそうです B面のトップバッターは 再び爽やか路線で「唇にメモワール」 サビのヨシリンの 伸びやかな歌いっぷりが印象に残る1曲です! B-2は少し空気を変えてリズミカルな 「ラジオのように」 ちょっと不思議な雰囲気のメロディを これもヨシリンが見事に歌い上げます。 この曲がアルバムの中でもいいアクセントになっていると思います。 疾走感と浮遊感があってとっても面白い曲です 個人的にはかなり好きな1曲です! B-3はこのアルバムに先立ってシングルで発売された 「ごめんねDarling」です シングル曲ですし亜美さんの曲ですし 悪いわけがないですね! ゴージャスな印象のアレンジと お洒落なメロディーが見事に融合した良曲です! やたら印象に残る曲で 当時、最初にラジオで聴いてから 当分の間、よく口ずさんでいました。 B-4はこのアルバムで初めて少しダークな雰囲気で 「あの日のあなたに」 いやいやいや…こういうちょい切なげで リズミカルで疾走感のある曲、 私がハマらないわけがないでしょう!!! あああ~いいですねぇ… またヨシリンの歌声がバッチリ合いますねぇ もう文句の付けようがありません!!! B-5はテンポダウンして しっとり聴かせる「銀色の星灯り」 こういう曲は歌い手さんの実力で印象はガラッと変わりますが ヨシリンはさすがですよねぇ… 少しボリューム上げて部屋も暗くして しっかり集中して聴きこんでも めちゃくちゃ耳に心地よい1曲です タイトル通り満天の星空の下で聴きたいですねぇ ラストはヨシリン作詞の「あなたへの想いを胸に」です ファンへのプレゼント的な小曲ですが 呼びかけやセリフもありでなかなか嬉しい演出です! さてアルバム本編は以上で終了ですが このアルバムには さらに透明なクリスタルドーナツ盤が付いてきます!!! 発売タイミングが12月なので クリスマスをテーマにしたプレゼント的2曲です A面の「SINGIN' RINGIN'」はアップテンポで始まる まさに楽しいクリスマスをイメージできる1曲です B面の「ガラスの聖夜」は しっとりとした静かなイヴにぴったりな1曲です! しかし改めて聴いてもこのアルバム… ヨシリンの歌が良いのは当然ですが 楽曲がどれも本当に最高です! アルバム曲で終わらせるにはもったいない良曲揃いです そんなアルバムですから最初から最後まで引き込まれっぱなしです おまけにこのレコード「ハーフ・スピード・カッティング」を採用していて 音質も非常に良いのです!!! だからこそデジタル化した音源をipodとかで聴くのではなく 定期的にレコードを引っ張り出して 真剣に集中して今でも聴いている1枚です。 1981年12月5日リリース
昭和アイドル 1981/12/05さこだ@趣味&日常
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石川優子「Spicy」
石川優子さんの5枚目のオリジナルアルバム 「シンデレラサマー」のスマッシュヒットから 半年後の冬に発売されたアルバムです。 ヒット曲が出ると一気に垢ぬけるパターンというのは よくある話ですが優子さんの場合もシンデレラサマーのヒット以降は それまで以上に伸びやかな歌声で曲作りも自由に 歌いたい曲を書いているような気がします。 このアルバムも10曲中8曲は優子さん自身の作詞作曲です。 爽やかに歌い上げる曲もあれば 昭和歌謡っぽい部分を少しまだ引きずった曲もあり いわゆるシティポップっぽい曲もあったりと バラエティに富んだ楽曲がちりばめられています。 ともすればバラバラ過ぎてまとまりがなくなりそうな気もしますが それが優子さんのきめ細かい歌声で歌い上げられていることで アルバム全体で見事に一つのストーリーになっているような気がします。 個人的には何といってもオープニングの 「ミルキーウェイファンタジア」がぶっちぎりにお気に入りです。 この解放感と疾走感…実はレコード買う前に エアチェックでこの曲、テープに録ってあったのですが 本当に擦り切れるほど聴きまくって お小遣いが貯まったのを見はからかって すぐにレコード屋さんに行ってこのアルバムを買ったのです。 この曲にあってなければレコードで手に入れるのは きっと随分後になったことと思います。 A-4にはこれもライブではお馴染みの「恋はミステリーゾーン」が収録されています。 これもテンション上がりますよねぇ もちろんしっとり歌い上げる美しいバラードはちりばめられていて A-5「男・そして・女」、B-5「Birthday Eve」あたりは いつ聴いても酒が進みます(笑 毎回、優子さんのアルバムの時は同じことを書きますが とにかく歌声の質が抜群に良いのです。 「きめ細かくて」「伸びやかで」「艶がある」 特にこの「きめ細かい」って部分は 他の歌い手さんではあまり感じない部分だと思います。 今回もこれを書くために改めてじっくり聴いていますが いつの時代になっても良いものはやはり良いですねぇ… 1981年12月5日リリース
昭和ニューミュージック 1981/12/05さこだ@趣味&日常