SACRED SONGS / DARYL HALL(紙ジャケCD)

0

ダリル•ホールの初ソロアルバムは、1977年にキング•クリムゾンのロバート•フリップとのコラボにより、「ピーター•ガブリエルⅡ」とフリップの「素晴らしきニューヨークの最新熱情」からなる『MOR三部作』のひとつとして制作されました。
当時はホール&オーツの人気が少しずつ高まって来たところだったため、それとは一線を画すプログレ寄りな本作の発売についてレコード会社(RCA)が難色を示し、発売は紆余曲折により2年半も留め置かれてしまいます。
これだけの期間が空けば作品の鮮度も下がるのは必然で、ホール&オーツは人気を確立したものの、本作は日の目を浴びることもなく埋もれてしまいました。

一方のロバート•フリップは1979年に「エクスポージャー」を制作しますが、ここでもほとんどの曲でリードボーカルをとっていたダリル•ホールのパートにRCAからクレームが入り2曲を残し差し替えられることになります。その後もめげず年1ペースで作品を発表したロバート•フリップは80年代にキング•クリムゾンを再結成。その流れの源流がこの作品だったことは明らかでしょう。

ダリル•ホールの長い経歴の中でも経路の違う作品ですが、プログレッシブな彼はここでしか聴くことができません。

https://youtu.be/qyK2Z0YKiV0

Default