ドイツM10 パンター★奇襲作戦用 偽装戦車【冬季迷彩】ドイツ国防軍・ナチスSS武装親衛隊

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ワールドタンクミュージアム 第8弾 2005年

 アメリカ軍駆逐戦車M10ウルヴァリンに偽装したドイツ軍戦車で、パンターG型をベースにして改造されている。もはや手段を選んでいられない末期ドイツ軍の兵器で、当然ハーグ陸戦条約違反です。
1944年後半、戦局はドイツ不利に傾いており、ヒトラーは西部戦線から迫り来る連合軍に対してアルデンヌからアントワープまでドイツ軍を突進させ、連合軍の補給を断つ作戦を自ら立案。その名は「ラインの守り作戦」。後のアルデンヌの戦い(諸説色々あり、バルジの戦いやルントシュテット攻勢と呼ぶ場合もある)です。
西部戦線の連合軍は無謀な作戦で名を残している「マーケット・ガーデン作戦」で疲弊し、東部戦線から迫り来るソ連は赤軍の電撃戦による史上最大の反撃作戦、「バグラチオン作戦」が展開中であったが、ポーランドで膠着状態にありました。
ラインの守りで立案されたグライフ作戦に投入される予定だったのが偽装パンター「Panther/M10」です。
パンターG型をベースに5両(10両説もあり)が製作された。キューポラを外したG型に砲塔・車体の前・側面に厚さ約20mm程の軟鉄製偽装車体を被せ、塗装もアメリカ軍の全面オリーブドラブに白星、第5機甲師団第10機甲連隊風の車体ナンバーが書き込まれていました。
Panther/M10は進軍の渋滞に捕まって出遅れ、マルメディに対する強襲に使われるなどしています。

オットー・スコルツェニー親衛隊中佐の率いる第150SS装甲旅団はジープでアメリカ軍の後方地域に潜入しましたが、実際に潜入出来たのは20名程度であったと言われていますが、部隊の存在はその行動以上に混乱を生み出したようです。

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