大日本帝国海軍 紫電一一型N1K1 第341航空隊第402飛行隊

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紫電は、川西航空機が開発していた水上戦闘機「強風」の機体を利用し、1942(昭和17)年4月から開発がスタート。離昇出力1990馬力の強力な「誉」エンジンと20ミリ機銃4丁(初期型は2丁)を搭載、新開発の自動空戦フラップを備え、戦況打開の切り札となることが期待されました。
川西は水上機や飛行艇の製造を専門にしていたメーカーで、初めて手掛けた陸上機ということもあって開発は難航しました。「強風」の「火星」エンジンを直径の短い「誉」に換装することから胴体の大部分を再設計する必要に迫られましたが、開発に掛ける時間を節約するため中翼構造(主翼が胴体の中段に設置する形式)はあえてそのままとしました。主翼の位置が高い分、主脚は長くなり、主翼下面に引き込むには伸縮式の複雑な構造にせざるを得なかったのです。

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