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精工舎のブリキ枕 角型小判 オルゴール CC - 153
明治4(1908)年の精工舎時計要覧に、 角型小判厚硝子入り 上等エトウ・オルゴールと記載、紹介されています。 加えて、「譜は流行を追い新調子を撰ぶ」とあり、 はやりの曲を撰んでオルゴールにしています。との意でしょでしょう。 何の曲かさっぱり判りませんが、明るく元気に奏でます。 上部の丸窓からは、ガンギ車が律儀に稼働する様子が見える。 前段のJunghans Joker は1975年12月 17.500円、 当欄の精工舎 角型小判は '23年5月 10.000円で購入しました。 何れのアイテムも、100年の齢を超えて尚健在です。 人生100年と言われる時代を魁けているのですね。
ブリキ枕 オルゴール 精工舎 10.000円0318
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Douchine(serpentine shape) case carriage clock #2 FRNCE cc - 147
私がcarriage clockを、最初に購入したのは、1968年のこと。 実に50数年経ちました。 新橋・古典屋で、 価格は確か10.000円だったと記憶しています。 コーニスタイプの一般的な意匠のフランス枕でした。 しかし、琺瑯の文字盤の美しさや、カリッ・カリッと鍵を巻くと動き出すテンプの動きの「美しい機械」を飽かず眺めていました。 大変幸せな時間でした。 画像のこのフランス枕は、つい最近ネットオークションで購入しました。 価格は1万円弱。ムーブメントはオーバーホールが必要ですが、それでも蘇るでしょう。 一時期は、このタイプの枕時計でも10万円位の値が付いていたでしょう 。 国内では、欲しいものに出会えないと言う理由からですが、 私のコレクションの過半は、サザビーズなどの海外オークションハウスで入手しました。 その意味では、私もボーダレスの魁 ??? さて、現在の状況を広く見渡しますと、 英米のプロパーレベルのアンティークマーケットは、 情報と物流のボーダレス化により、圧倒的にe-コマースが支持され、 サザビーズやクリスティズなどのエスタブリュッシュはマーケットを奪われている状況だ。 水が低きに流れるように、ボーダーレス化した世の中の自由主義経済の帰結したところか。
Douchine style case carriage clock cc - 147 FRNCE 10.000円0318