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フェルナンドボテロ 続き 圧倒的な存在感
思いだしました。 そういえば、埼玉近代美術館のアプローチに巨大な塑像が横たわっていたっけ。 6~7m程あり、圧倒的な存在感。 触ってそのふくよかさを確かめたくなる。 ボテロは、1973年パリに転居してからは経済状態が良くなって、積極的に彫刻に取り組むようになったとか・・・・ 山田五郎「オトナの教養講座」で、国内のあちこちにあるんだよ、と話されていた。 そんなことで、埼玉近代美術館で見かけたふっくらした巨大な塑像を思い出したのでした。
ふくよかな魔法 フェルナンド・ボテロ 埼玉近代美術館0318
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「フェルナンド・ボテロ ふくよかな魔法」 続き
ボテロの絵は、観る者をたっぷりとした気分にさせる。 柔らかく、丸いもの・・・・それは人間の生理に響くかたちのようだ。 人間や動物を誇張されたふくよかな体型で表現した作品で注目されるようになった。 彼が"太った人々"を描くことを選んだ理由を、評論家たちはしばしば事物や状況を風刺するためだと解釈するが、これについてボテロ自身は次のように説明している。 「芸術家は理由など知らずにある形にひきつけられる。 理屈を付けて正当化するのは後からすることだ」 ボテロ作品を特徴づけているのは、あらゆる形が膨らんでいるということ。 人物も動物もふくよかで、果物は熟れきっているかのように膨らみが付き、楽器や日用品さえも膨張している。 ボリュームを与えられた対象には、官能・ユーモアやアイロニーなど複雑な意味合いが含まれ、観る人の様々感覚に力強く訴えかけてくる。 それはボテロ独特の「魔法」ともいえるもので、 世界中で注目され続ける理由がそこにある。 ふくよかな体型を誇張するテクニックとして、相対的に手先や足先などの末端部を矮小して描いている。
ふくよかな魔法 フェルナンド・ボテロ Bunkamura ザ・ミュージアム0318