SHIP'S BELL  M.S.GLORIC APRIL 1967  続き

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ship's bell  
船鐘(せんしょう)あるいは号鐘(ごうしょう)は、
船上で時を知らせたり、その他伝統的な機能に使用される鐘のこと。
鐘自体は通常真鍮または青銅で作られ、
船名と進水年が刻印・鋳造されている。

但し、イスラム教徒が乗る船には、
教義に「天使は、鐘と犬を連れた旅行者と同行しない」という記述がある故、
鐘を用いずゴングや銃が用いられた。

船鐘の鳴らし方
船の当直の合図
一般の時計のベルとは異なり、船鐘を打つ回数は時間と一致しない。
代わりに、一点鐘から八点鐘までの、計8種類の鳴らし方がある。
30分ごとに1つずつ鳴らし、甲板上の当直(「ワッチ」、watch)のサイクルである4時間で一周する。

帆船時代、時間は30分の砂時計で計時され、砂時計をひっくり返すたびに鐘を鳴らした。
鐘は数えやすいように2回ずつ区切って打ち、奇数の時は最後に1回をつけ加える。

8回鐘を鳴らすのが「八点鐘」といい、当直交代の合図となっていた。

他の用途
霧鐘(むしょう)は、霧の際に安全のために鳴らされる鐘である。

大晦日の真夜中には、16回鐘を鳴らす。
8つは旧年中に鳴らし、新年になった後8つ鳴らす。

船乗りが亡くなったとき、船鐘を8回鳴らす「八点鐘」の栄誉を受けることができる。
これは「ワッチ(当直)」の終わり」を意味する。

「八点鐘」(eight bells)という用語は、航海用語の婉曲表現では「終わり」を意味し、 死亡記事で使用することもある。

ベルの数
第二次世界大戦後のほとんどの米国海軍艦艇は、実際には2つまたは3つの鐘を備えていた。

船の名前が刻まれた大きな鐘は、船首に取り付けられ、船全体のアナウンスと時間のマーキングに使用される。

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