ヘレン・シャルフベック  魂のまなざし

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今朝の日経文化欄、「北欧画家のメランコリー」で、ヘレン・シャルフベックが取り上げられていました。

ヘレン・シャルフベック、懐かしい響きです。

2015年 6月「東京芸術大学大学美術館」で 
「魂のまなざし ヘレン・シャルフベック」展が催され、仙台・広島・葉山へ巡回した。

ヘレン・シャルフベック(Helene Schjerfbeck、1862~1946)
フィンランドの女性画家。

19世紀の終盤から20世紀前半にかけてフィンランドの美術史にその名を刻んだヘレン・シャルフベック。

3歳のときに階段から落ちて左腰に傷を負い一生杖を離せなくなってしまう。

歩行困難により小学校には通えず、家庭教師から教育を受けた。
シャルフベックの才能に気付いた家庭教師の勧めで、
1873年の秋、11歳という異例の若さで、フィンランドの芸術協会描画学校に入学。
1880年18歳で政府の奨学金を得てパリに留学
1885年春にパリの有名なサロンで初めて展示。

代表作と云える「回復期」は、
回復の兆しを示している、病気の幼い少女を描いた1888年の作品。
パリのサロンで高い評価を受けたこの作品は、フィンランド芸術協会に買い上げられ、
翌年のパリ万博で銅メダルを獲得。 
ヘレン・シャルフベックは20代にして国際的な名声を得た。
フィンランドで最も尊敬される画家の一人である。

抑えた色調で大胆な抽象化を試みている作風はモダニズムの先駆けと言える。

1939年にロシアとの戦争のためストックホルム郊外のサルツヨバーデンに移り、
1946年にそこで亡くなった。

アンティ・ヨキネン監督による映画『魂のまなざし』は、
ヘレン・シャルフベックの後半生を描いた、2020年フィンランド・エストニア作品。 
生誕160周年にあたる2022年に日本公開された。

19歳年下青年との恋と友情や、男性優位社会への葛藤を通し、画家として、女性として、ひとりの人間として、
ひたむきに真実を求める人生を描いた実話感動作。
ヘレン・シャルフベックは、かつて絵画の才能を認められパリへ留学を果たすが、今は田舎で老母と暮らしながら絵を描き続けていた。そんな彼女のもとへ画商のヨースタ・・・・AMAZON Prime video で観ることができます。

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