名古屋 大久手 「扇や」   波多野和子/ G・W ケラー

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この道で、何とかやっていけそうだなと感じ始めた ’60年代後半
最初にお伺いした時のことです・・・・店の間口の大きさと、ウィンドゥ越しに見える磨きこまれたビューローなどの高級感に気圧され、ガラス戸を開けるのに、かなり勇気がいったことでした。  

その頃、国内では殆どほとんど見掛けることがない、本物のアンティクの英国家具。
その量と質の感覚に圧倒されながら、商品の谷間を回遊する。 

「これが、本物か・・・」やがて気持も鎮まり雰囲気を楽しめるほどに寛げてきました。

沢山の古時計の中から、私の手が届く・この HUMBRG AMERICANを選んだ。
本来は壁掛だが、下台を取付けて、キッチンシェルフ型に改造されている・・・
(16F で、詳しく記載しています)

・・・・窓の外は雪、バチバチと火の粉を弾く炉に掛けられた大鍋から立ち上る夕餉の香り、
ギンガムチェックのクロスが掛った奥のテーブルでは、
お父さんを囲んだ子供たちとの会話が賑やかに弾んでいます。

そんな団欒のひと時を刻んでいたのに違いない・・・・などと空想しながら購入したのでした。

遥か彼方の記憶になりましたが、
昔は英語教師だったという奥さんが店番をしていらっしゃいました。

1990年代初めに、北海道/弟子屈に欧羅巴民芸館を開設、
ヴィンテージ家具やミュージックポックス、ヴィンティージオルゴールなどの逸品を集大成した民芸館を開館するに至りました。

往時、西麻布にあった「Antique 20」( 95F )へも商品供給していました。

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