タロウ タロウ タロウ ウルトラマンT(タロウ)

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 1999年10月20日発行。本書は「検証・第2次ウルトラブーム」シリーズの第2弾という位置付けで、正直この本によって私は「ウルトラマンT」に対する認識が、ほぼ一変しました。本放送は昭和48年度でしたが、最初の数回でその後も観続ける気力を失い、他のウルトラ兄弟が登場することが事前にわかる回と最終回くらいしか観なかったし、再放送もタイミングが合えば観たくらいで、作品全体の世界観を把握していませんでした。そんな私は、本書の「はじめに」の項に記載された最終段の文言
「おそらく、あなたが気づかなかったウルトラマンタロウの姿が、この本に詰まっている。きっと、意外な同窓会になるはずだ……。」
のとおりに、全話を見直すという結果に至りました。
#ウルトラマンタロウ

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    PUTA2

    2020/06/04

    『ウルトラマンタロウ』という作品、私も一時期は軽視していました。
    子供の頃の記憶と、酷評されている書籍を見ていたせいか、内容も確認せずいい評判をしていませんでした(キャラとしては好きでしたが)。

    この本を読んだ訳では無いのですが、私の場合DVDで発売された当時、ウルトラシリーズは全部集めるという半ば義務感から『ウルトラマンタロウ』も集め始め、そして見直したのですが・・・全然印象が違いましたね。

    子供たちにも分かりやすいように見せながらも、しっかりとメッセージを発信していて、何でこの魅力に気づけなかったのかと思いました。
    特に第11話「血を吸う花は少女の精」と、第45話「赤い靴はいてた…」は考えさせられましたね。

    もちろん、底抜けに楽しい話もたくさんあった『ウルトラマンタロウ』。
    一人でも多くの方に魅力を知って欲しいと思っています。
    特に、食わず嫌いで作品を見下している、かつての私のような人たちに!!

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      woodstein

      2020/06/06

       PUTA2さん、コメント有難うございます。仰ることは実感して理解できます。紹介文でも述べましたが、本書を読んだのを機に『ウルトラマンタロウ』を観返し、作品全体に対するそれまでの印象や考え方が一変したのですが、そうさせるだけの魅力をこのシリーズは具備していたということなのでしょう。小学生の時に見切ってしまったこと、昭和50年代中頃に入手し、この同じフロアにも展示している『ファンタスティックコレクションNo.10 空想特撮映像のすばらしき世界 ウルトラマンPARTⅡ』の中にも仄めかされている「タロウ」へのやや否定的な見方、そして金城哲夫、佐々木守、上原昭三、市川森一などそれまでウルトラシリーズを支えてきた脚本家の不参加(上原氏は2作のみ参加)、などの要因から『ウルトラマンタロウ』を軽んじてしまっていたのですが、少し若気の至りでした。ただ裏を返せば、ある程度大人になっかからこそ、別の視点でこの作品を再見し、新たな評価をすることができた、ということで、そのきっかけをつくってくれた本書を本当に入手してよかったと思っています。

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