クイズ・ショウ

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 1950年代に実在したNBCの人気テレビ番組『21(トウェンティワン)』をめぐるスキャンダルを映画化したもので、レッドフォードの監督4作目になります。キャリアとしては前年(1993年)、『幸福の条件』という駄作に出演してしまい、少し味噌を付けた感があったところの作品でしたので、結構注目して劇場で観たのですが、2時間以上の上映時間があっという間に過ぎ去った面白さで、かなり名誉挽回できたのではなかったでしょうか。キャスティングも見事で、ジョン・タトゥーロの個性の強さは相変わらずだし、レイフ・ファインズは前作『シンドラーのリスト』での冷酷なSS将校から一転して気の弱い男を演じ、捜査官役のロブ・モローもレッドフォードの抜擢に応える熱演でした。そういえば、バリー・レヴィンソンとマーティン・スコセッシがカメオ出演していましたが、前者は『ナチュラル』の監督と主演ですからそのつながり、ということが想像できるのに対し、後者とレッドフォードの接点はあったのだろうか、そんなことも考えてしまいました。さらに地味ですが、マーク・アイシャムの音楽も効果的でした。と、語りたいことはまだまだありますが、それは別の機会に。
 あと本アイテムには吹替も収録されていますが、まあ平均的な出来ですかね。ただ、さすがに大木民夫氏と大塚芳忠氏の吹替は、他の者とは格の違いがあるように聴こえました。
https://www.youtube.com/watch?v=bj-m3Ddmn0E
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