シネ・ミュージック講座 映画音楽の100年を聴く 秋山邦晴+(ゲスト)武満徹著

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 1998年12月8日発行。『1994年の暮れ、秋山邦晴と武満徹のたまたまの雑談の中から、二人で映画音楽の歴史を語り明かして、一冊の本にしようというプランが生まれた。しかし1996年、奇しくも同じ年に両氏が相次いで急逝され、企ては夢に終わった。本書はその意図を酌んで、秋山邦晴が1995年にNHK・FMで十回にわたって放送した「映画音楽の100年史」の原稿を中心に、生前に残していた武満徹との放送と劇場でのトーク・ショーの対談を収録してまとめ、二人によって果たされなかった夢のかけがえとするものである。』、以上が本書の冒頭の文で、実際に内容もそのとおりです。項目の詳細はサブ画像にある本書の帯部分に記載してありますが、その中でも興味深かったのは「使われなかった映画音楽」で取り上げられた、アレックス・ノースの作曲をスタンリー・キューブリック監督が『2001年宇宙の旅』で採用しなかったことへの言及ですかね。キューブリック監督が既成曲を最終的には採用した効果を述べたうえでのことですから、当たり前の結論であるにせよ、ちゃんとアレックス・ノースの仕事を労っていたのは、嬉しかったですね。あと、武満徹に関しては、また別の機会に語ることもあるでしょう。
#映画音楽 #秋山邦晴 #武満徹 

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