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MINOLTA(ミノルタ)SR-2
#ミノルタSR-2 1958年10月発売 発売時価格51,500円 650g 昭和29年フォトキナでライカM3が発表 これに触発され開発を進め完成したのが試作機ミノルタスカイ これを売込みに自らアメリカに向かった田嶋社長は、現地でライカの終焉、一眼レフ時代の到来を聞きつけスカイ発売中止、並行して開発を進めていた一眼レフカメラ開発に注力 設計技師杉山萬三雄より ミノルタ35の売れ行きが減少しスカイ開発に注力していたところこれが没になり、一眼レフカメラ設計の司令をうけた。 当初は ・ミノルタ35形式のシャッターで1/500秒 ・クイックリターンでなくて良い ・絞りはオート絞りだけで良い、ウインクリターンにしなくて良い ・2ヶ月後に出図せよ というもので、各々シャッター関係とミラー関係の設計に別れ昼夜兼行で設計し3ヶ月かかって工場に出図。工場に出図するやいなや ・クイックリターン式 ・シャッター速度1/1000秒 に仕様変更を求められ、必死に抵抗するも何とか間に合い発売にこぎ着けた 昭和33年(1958年)ミノルタの初代一眼レフカメラ として『SR-2』が登場 B・1〜1/1000秒の一軸不回転倍数系列シャッター、クイックリターンミラー、セルフタイマー等々、当時の最先端技術が盛り込まれた このカメラからSRマウントが登場する ミノルタの歴史の中で転換期が2度あると言われ、一度は言わずと知れた「αショック」、そしてもう一つに挙げられるのがこの一眼レフ「SRシリーズ」の登場、これにより60年代、日本のカメラ列強の一員に加わることができたと言われる 当時の社名は千代田光学精工、ブランド名がミノルタ
フィルムカメラ 千代田光学精工 不明あんのうん01
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MINOLTA AUTO ROKKOR 55mm f1.8(初期型)
MINOLTA AUTO ROKKOR 55mm f1.8 (初期型) 1958年 5群6枚 260g ミノルタ初の一眼レフカメラSR-2と一緒に登場したレンズ レンズはマルチコーティングの先駆けと言える2層膜のアクロマチックコーティング 当時雑誌の実測値はf1.84、焦点距離55.1ミリ 開放で中心が非常に鮮鋭、周辺部ではハロが認められる 湾曲はタル型 55mmf1.8は1967年まで販売され4型まで存在 1型と2型の違いは ・最小絞り値 1型f22まで、2型f16まで ・絞りの形状 フロントレンズから見て 1型花形(?写真参照)、2型渦巻き型 ・プレビューバー 1型は半円※絞りロック、2型はツマミ型 1,2型と3.4型の違いは口径 1,2型55Φ、3,4型52Φ 3型の最短撮影距離は0.5m、4型は0.55mm ネット上には前期、後期で分けているのを散見されるが4種類に分類される 1型1958年、2型1962年、3型1965年、4型1967年 現在、安く市場に出回っており人気は無いが、私個人は写りの良さや、フレアー、ゴースト等、オールドレンズっぽ撮影も可能なので非常に気に入っているレンズの一つ
レンズ 千代田光学精工 不明あんのうん01
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MINOLTA AUTO ROKKOR 55mm f1.8 (2型)
1962年 5群6枚 275g 手元の雑誌等に2型の詳細な情報は見つかりませんでした 1962年はMINOLTA SR-7が登場するので、その標準レンズかと思いましたが、ケンコートキナーのページにある「ミノルタの歩み」の1962年に『SR-7(F1.4付き)』という記載があり、SR-7用では無い様です。 MINOLTA LENS INDEXの説明では 「1961年4月にSR-1の第3版で発表された第2のタイプのAUTOROKKORレンズ。全体的な外観は変わりませんでしたが、絞り機構が変わりました。 一見すると絞りリングの等間隔のf値の刻印が目立ちます。 新しいデザインでは、絞りレバーの移動距離が短くなり、レンズ背面のベースプレートの窓から突き出ています。 SR-1は(およびSR-3の第2版)新しい全自動絞り機構を備えており、絞りロックからストップダウンレバーに変更されました。 100mmより短いレンズには、最小絞り値はf16になりました。 1962年7月からSR-7(およびSR-1の第5版)、LVが導入されました。 数字は削除されました。 その時代の終わりに、「LENSMADEINJAPAN」の刻印がフロントリングに移動しました。」 市場でよく見る55/1,8はこのレンズが多いです
レンズ ミノルタカメラ株式会社 不明あんのうん01
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資料
http://minolta.eazypix.de/lenses/ 一番信頼できる資料は『MINOLTA SR LENS list』 、ほぼ全てのミノルタMFレンズを網羅している そもそも情報収集のため集めた以下の資料に海外専用レンズ等の記載がなく参考にならない面がある カメラの情報は詳しいがレンズになると情報が少ない 「ニューフエイス診断室」は当時の検証を集めたもので1次資料として価値が高い 「ミノルタかく戦えり」は社内の視点がわかる貴重な内容 ミノルタレンズと言えば、レンズ設計者、仙人斎藤利衞の伝説がまことしやかに伝わるが、当時の社内での扱いが垣間見える、また、ライカとの提携等も見方が変わる 昭和45年 写真工業'70 7月 ミノルタSRのすべて 昭和53年 日本カメラ ミノルタXD XD-Eの使い方 昭和53年 ミノルタのすべて 昭和63年 クラシックカメラ専科 ミノルタカメラのすべて 平成08年 アサヒカメラ8月 平成09年 写真工業1997.10 平成13年 ニューフェース診断室 ミノルタの軌跡 平成15年 ミノルタカメラの全て 平成18年 ミノルタかく戦えり
あんのうん01
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MINOLTA AUTO ROKKOR 55mm f1.8 (3型)
5群6枚 210g 絞り羽6枚の渦巻き型 f値16まで プレビューバー半円 1型、2型との明らかな違いは小型化とレンズ径 1型260g、2型275g→210g レンズ径Φ55→Φ52 絞り羽8枚→6枚 1965年 普及機SR-1を小型化したNeW SR-1が登場し、コレに合わせてフィルター経を52ミリに小型化したレンズ群が登場 このレンズ群の標準レンズが55/1.8(3型)
レンズ ミノルタカメラ株式会社 20:21年あんのうん01
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MINOLTA AUTO ROKKOR 55mm f2(初期型)
5群6枚 Φ55 260g 1959年 言わずと知れた初代SR-1の標準レンズとして登場したレンズ 55/1.8初期型とほぼ同じ 絞り8枚、フロント側から見ると花形 最小絞りf22、絞りメモリ不均等 絞りロックストップレバーが半円型 レンズフード D57KB ネットで出回る55/2を確認するとこの初期型が多いです。 廉価版のF2はその後、輸出専用となります マニア界隈では安価ながら人気のある55/2 私は大好きです
レンズ 千代田光学精工あんのうん01
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MINOLTA AUTO W.ROKKOR 35mm f2.8(初期型)
1959年 〜1981年までに14種類登場する一眼レフ用広角レンズ35mmf2.8の初期型 6群7枚 300g Φ55 特徴は他の初期型と同じ 最小絞り値f22、絞り羽8枚、絞り目盛り不平等 レンズロック半円型 レンズのフロントリングはクローム LV目盛り黄色 特筆すべきは最短撮影距離0.25m 当時の(1960年頃)大学卒初任給約1.3万円の時代に MINOLTA AUTO ROKKOR 55mm f1.8 13.500円 AUTO ROKKOR 58mm f1.4 20.500円 AUTO W.ROKKOR 35mm f2.8 25.100円 と、当時は標準の倍ほどの値段 現在、大卒初任給平均22.5万円ほどですがら、これを基準に単純に比較すると、現在の価格で約43万円という高級レンズ 作例 https://twitter.com/unknown001z/status/1371959977896599557?t=yFe85tkOtsbm236RSBfluw&s=19
レンズ 千代田光学精工あんのうん01
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MINOLTA AUTO W.ROKKOR 35mm f2.8(2型)
1962年 6群7枚 Φ55 1961年4月にSR-1 3型で発表された第2型のオートロッコールレンズ群の広角レンズ 全体的な外観の変更は無いが、絞り目盛りの間隔が狭くなり、絞りロックを削除、代わりにプレビューバーがツマミ型、最小絞り値f16、LV値目盛りが削除 最短撮影距離が0.25m→0.4mに変更されました
レンズ ミノルタカメラ株式会社あんのうん01
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MINOLTA W.ROKKOR 35mm f4(初期型)
1960年 4群5枚 210g Φ55 最小絞り値f22,最短撮影距離0.4m 無印と呼ばれるシリーズで、界隈では軽量コンパクトで人気のレンズ この35mmf4は35mmf2.8の廉価版 35/2.8が当時25,100円のところ、このレンズは当時9,900円 eBayで箱、ケース、前後キャップ付きと絶好なコンディションで迷わず購入 キャップやケースのロゴが古いロゴなのが萌ポイント
レンズ 千代田光学精工 不明あんのうん01
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MINOLTA AUTO ROKKOR 53mm f2
MINOLTA AUTO ROKKOR 53mm f2 1964年 5群6枚 192g Φ52mm 最小絞りf16 絞り羽根6枚 特徴は他のAUTO3型のレンズに類似します プレビューバーは半円型、絞り目盛りは均等 金属ローレット、メタルフードリング AUTO ROKKOR 55/1.8、55/2の2型(AR2型)と同種3型(ARC型)の狭間に出現し、一代で消えてしまった廉価版輸出用標準レンズ 国内市場ではまず見ることはありません 雑誌等ではその存在自体記載がありません ミノルタレンズリストで見つけebayを数ヶ月監視してやっと購入しました 希少ですが価値が高い訳ではありません 小型軽量で扱いやすい良いレンズです
レンズ ミノルタカメラ株式会社 不明あんのうん01
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MINOLTA MC ROKKOR 55mm f1.9
MINOLTA MC ROKKOR 55mm f1.9(1971年) 5群6枚 225g 最小絞り値f16 最短撮影距離1.75ft(53.34cm) 絞り羽6枚 ミノルタ初のゴム製ローレットレンズ ローレット形状は55/1.9専用 1971年、SRT-101の廉価版カメラとして北米仕様のSRT-100が発売、そのキットレンズとして55/1.9が登場 北米仕様のため距離目盛りはフィート標示のみ ※通常フィート、メートルの並列標示 フィルターリング下部にシリアルナンバー刻印 最後の55mmミノルタレンズ 輸出用の為、雑誌等にデータは無く情報少ないレンズです 国内ではあまり出回らないのでレア度は4としましたが、ebayでは安価で販売されています
レンズ ミノルタカメラ株式会社 不明あんのうん01
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MINOLTA MD ZOOM 75-150mm f4
ミノルタ MD ZOOM 75-150mm f4 最小絞り値f32 8群12枚 Φ49 最短撮影距離1.2m 445g 1981年 サイズ64Φ×113.5mm 発売時販売価格44,000円 1981年7月 海外ミノルタレンズ比較サイトでべた褒めされてるレンズ、同サイトの評価で マイナス点は「2倍ズーム」「f2.8の様な明るいレンズではない」の2点でこれ以上不満点はない 評価は軽量コンパクト ポートレートで必要な距離をカバーしている 各収差は抑えられ、フレーム全体でシャープ どの絞りでもシャープ 細く見れば75mmで解像度が少し不足 一般的な単焦点ポートレートより暗いレンズですが、f4はあらゆるタスクに十分な解像度 と、べた褒め、 MD85mmf2と比較してこちらのレンズを優勢 MD135mmf2.8と比較してドローという評価 ※因みにMD135mmf2.8は負けなしらしい 更に安く、探せば見つかるという ※記載時ヤフオクで7本出品3000円〜9000円 私もAF ZOOM 28-135mm f4-4.5とこのレンズの使用頻度が非常に高いお気に入りのレンズです 撮影していて古さは感じません 『隠れた名玉』は正にこのレンズに相応しい 作例 https://twitter.com/unknown001z/status/1496330219837603841?t=WaN4wLHC-Gtg95R2_v8A3w&s=19 https://twitter.com/unknown001z/status/1468664865510551552?t=Wa8hGjZfVgPLLZLZz-nZHw&s=19
レンズ ミノルタカメラ株式会社あんのうん01
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MINOLTA MC ROKKOR 58mm f1.4(前期型)
MINOLTA MC ROKKOR 58mm f1.4 5群6枚 Φ55 最短撮影距離0.6m 最小絞り値f16 1966年 MCⅠ型(前期型) 1966年、当時高性能かつ小型の一眼レフ機ニューSRシリーズをベースに開放測光式TTL露出計を備える高級機SRT101が登場、100万台以上を売り上げる大ヒットした。これに合わせ標準レンズとして露出計連動爪いわゆるMC爪を備えたMC ROKKOR 58mm f1.4が登場 当時の評価では解像力は開放でも絞っても良好な値で(開放平均値ミリ115本、F5.6で155本)周辺部もあまり値が落ちない、湾曲は画面隅で−1.2のタル型、f1.4レンズでは上等の部類と評価されている。 前期型と後期型が存在し、重さや大きさ等の数値的な差異は認められないが外見での分け方はローレット形状が異なる。カタログでは光学上の修正がなされているとのこと ※後期型はローレット凹部形状が弓形に湾曲している 私がミノルタレンズ沼に足を踏み入れたのはこのレンズです。 現代のレンズを追加する余力が無かった当時の私が目をつけたのがこのレンズでした。 ハードオフで見つけ、安かったので試しに購入して使ってみたところ、簡単にそれっぽいボケの写真が撮れ、何とも写真が上達した様な錯覚に陥りました。 それから次々とミノルタに限定し、単焦点標準レンズ、広角レンズ、望遠レンズ、そしてズームレンズ、AFレンズと沼にハマって行ったのです。 その後、概ね60本以上揃え現在も進行形です。 ええ、本末転倒です 話を戻して、今でもオールドっぽい写真を撮影しようとするときはこのレンズを用意します。 ネットでは価格が高くなっている場合もあり人に勧めるのも難しくなってきましたが、オールド入門としてオススメと聞かれればこのレンズを推奨します。 作例 https://twitter.com/unknown001z/status/1139305554860363778?t=F0p-Kq-qGeihVaCbPG3SfA&s=19 https://twitter.com/unknown001z/status/1365505001301282822?t=dm_n1S_m2aiAuc60WqRt2Q&s=19
レンズ ミノルタカメラ株式会社あんのうん01
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MINOLTA NewMD 50mm f2
MINOLTA NewMD 50mm f2 1981年 5群6枚 Φ49 最小絞り値f22 最短撮影距離0.45m 150g NewMD共通の特徴ですが、コーティングはパープルとシナバー、MD爪、最小絞りロック ミノルタは新しいロゴを採用し、ロッコール銘が無くなりました。 輸出専用レンズのため情報が少ないです。 X-700の登場に合わせてNewMDシリーズが登場します 検索すると輸出専用のX-300や輸出仕様のX-500等にこのレンズの着装例が散見されます 輸出用機でもf1.7の装着例が多いので、このレンズは廉価版と思料されます ネットのでは最も優れた性能なんて声も見受けられ、海外比較サイトでも、ミノルタマニア界隈でそう伝わるのを前提に同時期の50mmを比較しています 評価は非常にバランスの取れたレンズ 中央は50/1.2より優れ、開放で50/1.7、50/1.4に近い、f4までは他に劣る、コーナーは50/1.2と同程度で50/1.7、50/1.4より劣る と評価されてます 何と言っても標準レンズで150gと軽量コンパクトで扱い易いレンズです 作例 https://twitter.com/unknown001z/status/1497788606190010368?t=fWXbS68fBD3BxPuJ7Sx3hA&s=19 https://twitter.com/unknown001z/status/1332499383011532802?t=3fSA88g4QXSN8g77rng9tA&s=19
レンズ ミノルタカメラ株式会社 eBayあんのうん01
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MINOLTA AUTO ROKKOR 55mm f2(4型)
MINOLTA AUTO ROKKOR 55mm f2 (4型 SR-1s Edition) 1967年 5群6枚 Φ52 205g 最短撮影距離0.5m 最小絞りf16 カタログのみに存在が確認 国内市場では見つけられませんでした。 カタログの真偽を疑いましたが、ebayを監視してやっと発見 1959年に登場した55/2は1961年に2型、1965年に小型化したNewSR-1販売に合わせ登場した3型、1967年SR-1s用にこの4型が登場 他のミノルタレンズと異なり、リアレンズにグリーンのコーティングがされてる様です レアなレンズですが、誰もこのレンズのレアさには気が付かない様で、他の55/2と同様安いです 55/1.8にも同様の4型が存在しますが、コレは国内市場でも見つけられます
レンズ ミノルタカメラ株式会社 ebayあんのうん01