カラマーゾフの兄弟(下)/ドストエフスキー

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新潮文庫

フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(Фёдор Миха́йлович Достое́вский、1821年11月11日 - 1881年2月9日)は、ロシアの小説家・思想家。代表作は『罪と罰』、『白痴』、『悪霊』、『カラマーゾフの兄弟』など。トルストイ、ツルゲーネフと並び、19世紀後半のロシアを代表する文豪です。
その著作は、当時広まっていた理性万能主義(社会主義)思想に影響を受けた知識階級の暴力的な革命を否定し、キリスト教、ことに正教に基づく魂の救済を訴えています。反ユダヤ主義者としても知られています。

『カラマーゾフの兄弟』(Братья Карамазовы)は、最後の長編小説。1879年に文芸雑誌『ロシア報知』に連載が開始され、翌1880年に単行本として出版されました。『罪と罰』と並ぶドストエフスキーの最高傑作とされ、『白痴』、『悪霊』、『未成年』と併せ後期五大作品とされ、サマセット・モームは『世界の十大小説』の一つに挙げています。信仰や死、国家と教会、貧困、児童虐待、父子・兄弟・異性関係などさまざまなテーマを含んでおり、「思想小説」「宗教小説」「推理小説」「裁判小説」「家庭小説」「恋愛小説」としても読むことができます。

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