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Olenoides paraptus
カンブリア紀北米の代表種と思われているOlenoidesですが、アジアでも産出する貴重な例です。バージェスやユタ系より古い時代に当たる為、これらのOlenoidesの先祖である可能性もあります。尾部の太く鋭い棘はOlenoidesそのものですが、ユタ産の様な派手さは、まだ見られません。中国産三葉虫において最入手困難種と言ってよい程の希少種で、凱里の重要性が国際的に認識されている現在において、中国国内から持ち出すことは不可能に近いです。 (Left side:Positive/Right side:Negative)
Middle Cambrian Dorypygidae,Corynexochoidea,Corynexochina,Corynexochida TRI-701 Kaili(凱里)Trilobites
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Pagetia cf.taijiangensis
アグノスタスよりも三葉虫に近いPagetiaは、Burgess Shaleで産出するPagetia bootes(WALCOTT1916b)が有名で、名前だけは聞いたことがあるコレクターも多いと思います。分類的に中間型の立場で、近年は甲殻類の一種とされるAgnostida(目)ですが、この種類があるので、三葉虫側との境界が難しくなっていて、最新の説でもEodiscoidea(超科)が三葉虫として分離されているケースも見られます。バージェス以外で入手できる仲間としては、モロッコのCephalopygeなどがありますが、どの地域においても数が少なく、集めるのが難しいグループであります。
Middle Cambrian Eodiscidae,Eodiscoidea,Agnostida TRI-700 Kaili(凱里)Trilobites