-
Crotalocephalina(Pilletopeltis) apheles
Crotalocephalina sectaなど比較的大型の産出が見られる福地のCrotalocephalinaですが、この個体は極めて小型の種類の様です。また本標本は岩質が異なり、同じ場所からの産出では無さそうです。Pilletopeltisといえば、モロッコ産の牙付の同種が有名ですが、本種も外観的には近似だと思われます。同一個体かは分かりませんが、頭部と尾部が同産しています。
Lower Devonian Cheiruridae,Cheiruroidea,Cheirurina,Phacopida TRI-587 FukujiTrilobites
-
Craspedarges superbus
国産では極めて貴重なリカス目の頭部で、全体に細かい棘状の繊毛の様な顆粒が見られます。 。腕足類や腹足類の破片に紛れて特徴的な頭部が出てくる産状ですので、脱皮殻の吹き溜まりだったと思われます。福地では嘗てデボン紀の日本離れした立派な標本が多く採取出来ました。産状は部分化石が殆どですが、これらの化石は細部の保存が良く、レベルが高い貴重な産地であった事が伺い知れます。 [Left side:Negative,Right side:Positive]
Lower Devonian Lichidae,Lichioidea,Lichida TRI-567 FukujiTrilobites
-
Craspedarges superbus
国産では極めて貴重なリカス目の尾部です。腕足類の破片に紛れて産出している尾部です。全体に細かい棘状の繊毛の様な粒々に埋め尽くされており、異様な姿を想像するに十分な迫力があり、眺めていて溜息が出る保存状態です。日本にもこれ程、異様で存在感のある三葉虫が嘗て産出した事が驚きで、本種は海外産の目を張る各種三葉虫にも全く引けを取りません。 [Left side:Negative,Right side:Positive]
Lower Devonian Lichidae,Lichioidea,Lichida TRI-567-2 FukujiTrilobites
-
Crotalocephalina secta
Geracephalinaとも呼ばれます。大型化した種類で、もし完全体があれば10㎝を超える日本離れした三葉虫だったと思います。全体像のイメージはJorfのCheiruridae sp.に近いです。尾部のみの部分化石ですが、鉤状の鋭い棘の尾が3対出ています。これ程、特徴的な尾を持つ種類が日本にいた事が驚きです。
Lower Devonian Cheiruridae,Cheirurina,Phacopida TRI-565-2 FukujiTrilobites
-
Gravicalymene yamakoshii
カリメネは、オルドビス紀からデボン紀まで姿を変えず三葉虫の中でも完成形の一つであります。カリメネが生き延びた最期の時代であるデボン紀に入ると、その仲間は激減して希少種になってしまいます。福地では比較的多産した種類ではありましたが、世界的に見ても福地のカリメネは最後の姿を残す貴重な存在です。福地の化石採取に多大な功績を残した故山腰 悟氏の名を冠しています。本化石は、頭部のみの部分化石で、この地の産状として完全体で見つかることは殆どありません。 [Left side:Negative,Right side:Positive]
Lower Devonian Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-564 FukujiTrilobites
-
Gravicalymene yamakoshii
カリメネは、オルドビス紀からデボン紀まで姿を変えず三葉虫の中でも完成形の一つであります。カリメネが生き延びた最期の時代であるデボン紀に入ると、その仲間は激減して希少種になってしまいます。福地では比較的多産した種類ではありましたが、世界的に見ても福地のカリメネは最後の姿を残す貴重な存在です。福地の化石採取に多大な功績を残した故山腰 悟氏の名を冠しています。本化石は、尾部のみの部分化石で、この地の産状として完全体で見つかることは殆どありません。 [Left side:Positive,Right side:Negative]
Lower Devonian Calymenidae,Calymenoidea,Calymenina,Phacopida TRI-564-2 FukujiTrilobites