Metacanthina nsp.cf.munieri

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記憶が正しければ2010年位だったと思います。突如として市場に現れた黄土色のMetacanthina、他にはParahomalonotusなど僅かな種類しか見られず、直ぐに市場から消えてしまいました。カサブランカ近郊で見つかるとの事ですが、モロッコに行った事があるので分かるのですが、通常三葉虫が多産するエリアは、アンチアトラス山脈東側のサハラ砂漠、大西洋沿岸のカサブランカとは車で1日は走らないとならない程の遠方の地です。何故ここだけポツンと産地があったのか分かりませんが、普通のモロッコ産と明らかに違う色合いや褶曲の影響を受けている標本は、コレクションするに当たり新鮮でした。

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  • 2010年頃だったんですね、もう少し登場は後かと思っていました。モロッコデボン紀の他の種とは明らかに異なる色合いで、市場に出回る機会もそう多くなく、最初に見かけた時から眼をひく種類でした。カサブランカ産と見て、産地記載ミスかな?と、最初は思っていた事を覚えています。地層の影響は考慮する必要があるかと思いますが、通常のMethacanthinaと比べても、多くの標本で幅広めの体型をしていますね。尾部周りの棘も通常より、大きくて目立つ印象です。

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      Trilobites

      2020/07/05

      私がこの標本を入手したのは、2011年2月でした。その前から気になっていましたので、2010年くらいには市場に出てきたと回顧してます。出てきた当初は、見た目が従来のモロッコ産より細部が明瞭ではないので、少し割安感すらあったのですが、供給が途絶えると本種以外は競り負けてばかりで、そのうち見かけなくなってしまいました。本種も棘が太く、褶曲の影響は考慮しても新種だと感じますね。それにモロッコ産でこの色合いは無いので、気になる存在であるのは間違いありません。

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