Hidascutellum multispiniferum

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飛騨のスクテラム(Hida-scutellum)という名が付けられています。尾部のみの部分化石ですが、一目でスクテラムと分かる畝が綺麗に保存されています。スクテラムの仲間は、モロッコ産が一番見かけるので、一般種的なイメージがあるかもしれませんが、一番入手が容易なモロッコ産であっても産出量は決して多くなく、これは世界の他産地でも同様の傾向が見られます。そんなスクテラムが日本でも産出した福地でも絶対量は僅かで、どれ程希少価値が高いか国産三葉虫に注目していると容易に想像できます。

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    Trilobites

    2020/08/29

    退会したユーザー2017年04月02日 00:34
    日本産のスクテルムとはまた珍しいものですね~。私ら洋モノ派にはちときびしい標本ですが、保育社の「原色化石図鑑」によれば、スクテルムの仲間は九州、四国、飛騨山地、北上産地からも産出するとのことなので、こういうふうに書かれるとがぜん興味が湧いてきて、集めたくなってしまうんですね。

    2017年04月02日 10:00
    > citariusさん 
    外国産コレクターなら見向きもしない人のが多いと思います。しかし、国産化石コレクターが競合相手となり意外と安くはならないですね。近年は採掘者が高齢化や死去等で大切にされていた標本が放出されるケースが散見されます。国産スクテラムは、福地もそうですが閉鎖産地ばかりとなり新規の採掘ができないので貴重ですね。

    ORM2017年04月02日 21:07
    おお、これまた福地産の標本ですね。しかもスキュテラムとは凄いですね。クロタロセファルスやスキュテラムみたいな比較的大型で目立つ三葉虫が日本で産出するというのが中々イメージが湧きませんね。残っていないだけでひょっとすると更に大型の三葉虫も当時の日本の海にいたのでしょうか。例えば隣の韓国などは詳細は忘れましたが、も少し大きめの種がとれますね。

    2017年04月03日 20:42
    > ORMさん 
    東海化石研究会の化石の友53号を見ると本種は、福地といっても金白迫(カナジロザコ)というエリアから産出するようです。偏に福地といってもシルル紀からペルム紀まで、幅広い年代と幾つかのエリアがあることが文献をみていると分かります。これらの化石は、調べるほどモロッコの完全体などより価値があるものだと個人的には感じます。韓国では日本と違いオルドビス紀からも三葉虫が産出されますね。

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