Pradoella aff.tazzarinensis

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通称Calymenella(カリメネラ)と呼ばれる大型のカリメネで、古くから市場に出ていて知られていたものの、個体数が少ないだけでなく状態の良い個体も少ないのが現状でした。産状も特徴的でノジュールから産出し、ほぼ全ての個体で自在頬が紛失した状態で見つかります。へら状に突き出した吻がやや上向きに反り返り、同様に自在頬の接続部も反り返っています。体表面は良く見ると細かいツブツブで覆われていて滑らかではありません。

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    Trilobites

    2020/08/14

    ORM2018年09月21日 21:35
    この種ほとんどの標本で自由頬がなかったんですね。巨大さに捉われて、あまりそちらに目が行っておりませんでした。ホマロノタスにちょっと似ていて、好きなのですが、実際、オルドビス紀のホマロノタス(Eohomalonotus sp.)がカリメネラと混同されて販売されているケースを偶にみかけます。その逆もまた然りですね。

    2018年09月21日 22:18
    > ORMさん 
    自由頬は殆どというよりは、付いている個体は皆無だと思います。Eohomalonotusよりは、カリメネらしい形状を引き継いでいますね。カリメネラという愛称のが知られているほど、名称が不確定だった種類なので、売り手としても混同というよりは、分からないだけだったのかもしれませんね。

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