Selenopeltis buchi

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Selenopeltis buchi
Boutchrafine, Morocco
Upper Ordovician
全長(棘を含む)192mm

後方へ長い棘が直線的に伸びる、特徴的な姿をしています。モロッコ産オルドビス紀三葉虫には、この様に大型化する種類がいくつも見られます。Onniaが2体、共産しています。拡大写真の様に、棘の表面は細かいブツブツに覆われています。

✳︎供給元からはOrdovician とだけでしたが、資料によるとUpperに属する様ですので、その様に修正しました。

✳︎buchiが正しいのか、buchiiが正しいのか?成書においても、ネット情報においても両方の記載があり、混乱があると思われます。原著にあたるしかないと思いますが、どなたかご存知の方がありましたら、ご教示をよろしくお願いします。

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    tatsutoy

    2022/05/08 - 編集済み

    種名はどれが正しいのか難しいですね。原典は恐らくボヘミア産のはずなので、チェコの資料を参照するのが良いのではないかと思います。参照が繰り替えされる際のタイポが原因でスペルが2種類存在するのかもしれませんね。

    余談になりますが、バランデ博士の時代、この種は通称「白樺の棒」と呼ばれ、その特異な棘の姿で、古くから認知されていた三葉虫だった模様です。

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      Sanchan

      2022/05/08

      なるほど、チェコですね。おっしゃる通りですね。チェコ語の原典は私の手に余りますが、Milan SnajdrのBohemian Trilobitesを見てみたら、Selenopeltis buchi buchiという記載がありますね。buchii はbuchi の複数形ということですか!? 種類としてはS. buchi something と言うパターンもある様ですので、S. buchiまでしか分類しないのであればS.buchiと書けば良いですし、S. buchi buchiだと言う事ならばS. buchiiと書いてもよろしい、と言う事ですか。•••••この解釈で正しいかどうか、ご存じの方がありましたら、ご教示を宜しくお願い致します。

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    ktr

    2022/11/29 - 編集済み

    Buch(人名) のラテン語形を Buchius とすればその二格で buchii、Buchus とすればその二格で buchi となるんだと思います。
    Selenopeltis の命名者の Hawle & Corda は buchii、最初の記載者の Barrande は buchi と表記しています。
    混乱はすでにここで始まっているようです。
    buchi buchi と並んでいる場合、前のを種小名、後のを亜種名と呼んでいて、Selenopeltis buchi にも複数の亜種があるよ、ということですね。

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      Sanchan

      2022/11/29

      コメントをありがとうございます!大変お詳しいですね!そういう事ですと、学会の総意でどちらかに統一でもしない限り、どちらでも良い、という事になりそうですね。

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