Albertella longwelli
3対の目立つトゲが特徴的な種、アルベルテラ・ロングウェリ (Albertella longwelli) です。産地はネヴァダ州のカララ累層産 (Carrara fm) です。
ただ3対の棘を持つだけであれば珍しくないですが、本種では、頬棘、第3胸節からの棘、尾棘の3つの棘が、どれも同程度に長く、これがアルベルテラの見た目を特徴的にしています。ちなみに、種小名のLongwelliは、棘が長い (Long-) とは関係がなく、ネヴァダ州の地質研究に貢献した地質学者のChester Ray longwell氏に因んでいるのではないかと思われます。
サイズは34mmと標準〜やや大きめ。この種は20-30mmの標本が多い気がします。標準サイズはそれほど大きくない種ですが、最大級のサイズの標本では70-80mm近くにまでなるようです。
本種はネヴァダ州のアルベルテラでそれなりに希少な種でありますが、同じく米国内であれば、モンタナ州にも同属 (Albertella helena) がいて、こちらはよりレアな印象です。他、市場では殆ど見かけませんが、カナダのBC州からも同属が産出するようです。
本標本は周囲の母岩を削る事でコントラストをはっきりさせております。標本の境界がはっきりして良いのですが、このクリーニンング法には、多少好みが分かれるかもしれません。とは言え、プレパレーターはこの業界では、有名なベン・クーパー (Ben Cooper)氏で、さすが見栄えよくプレップしているなと感じます。
Middle Cambrian
Carrara
"Johnny site", Pahrump, Nevada, USA
Albertella longwelli
trilobite.person (orm)