Liolophops sublevatus

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ドイツの有名古典的産地アイフェル (Eifel) 産、リオロフォプス・サブレバトゥス (Liolophops sublevatus) の紹介です。

ファコプスの仲間でありますが、モロッコの種々のファコプスや北米のエルドレドジオプス (Eldredgeops) 系と比較して、全体的に細身で体高が低い印象です。それに対して、複眼の全体に占める割合は比較的大きく、頭鞍には細かな顆粒が観察できます。
モロッコの種との比較で言えば、最多種モロコプス (Morocops) やアドリシオプス (Adrisiops) よりも、アウステロプス (Austerops) やボエコプス (Boeckops) が印象としては近いなと思います。

古典的産地であるにもかかわらず、細部まで保存状態が良く残っています。アイフェル産としては、比較的、市場に出回る機会の多い種であるように思いますが、全体数が少なく希産である事に変わりはありません。

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    Trilobites

    2023/03/04 - 編集済み

    この種類は、私も所有していますが、母岩も質感も酷似していて同時に産出したものなんでしょうね。近年は閉鎖されてますので、今後貴重になってくると思っています。Eifelもモロッコ産に劣らない位、良い化石が出ていた事が分かりますね。

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    • これはebayの個人の方から入手した標本ですが、出どころはそんなに多くはないですし、同じようなロットからの入手かもしれないですよね。Eifel産は、モロッコ産のミニチュア版のような標本が多くて面白いですよね。どういう環境のためにミニチュア化してしまったのか(あるいはモロッコものが何故大きいのか)気になるところです。
      あと数標本のeifel産が、とりあえずの手持ちでありますので、順次アップしていく予定です。

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    ktr

    2023/03/07 - 編集済み

    ひとくちにアイフェル産といってもいろんなタイプがあると思いますが、これはつやつやとした滑らかな質感がじつにいいですね。
    私もいつかはこのレベルを、と思いつつ、いまだに片影すら目にしません。

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    • アイフェル産はどの種も質感が良いですが、特にファコプス類は体の作りが頑強だからか特に保存状態が良い気がします。
      アイフェル産は機会は多くはないですが、注目していると、おもにebayあたりでたまにポロポロと、やはりドイツの個人の方から、それなりの質の標本の出品がありますね。

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