ゴールドシーンサファイア/鋼玉
『ゴールドシーンサファイア』は近年になって宝石界に現れたアフリカの新星。
その名のとおり絢爛な包有物から放たれる輝きが特徴のサファイアであります。
落ち着いた色調のブルーと見事に調和しており、ラピスラズリのごとき雅やかな雰囲気を醸し出しています。
この輝きの源はブルーサファイアの中に広がるチタンと鉄の酸化鉱物から成るものとされています。
本物の金などではありませんがこのありふれた金属こそがゴールドシーンの肝であり、彼の石を新種たらしめた立役者なのであります。
彼らの中には、金色の部分に「アステリズム」というスター効果が出現する個体もいるようです。
私のサファイアにも星彩が現れるのですが、どうやらこれは繊維状の包有物が一定の角度で配列していることが要因であると思われます。
このアステリズムは本家スターサファイアと比べれば本当にささやかなもので、カメラに収めようとするとまともに捉えることすら叶いません。
肉眼観察であれば比較的シャープなスターラインを目にすることができるだけにもどかしい限りです。
***Reirei Paint Art様から作品のモデルにして頂きました!***
https://muuseo.com/ReireiPaintArt/items/371
https://muuseo.com/tezzarite/items/112
宝石
鉱物標本
9
2019年
テッツァライト