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千本峠の高温石英/ベータ・クォーツ

酸化ケイ素を主成分とする鉱物。
カットビーズのような姿をした『高温石英』の重六角錐仮晶です。
ほんのりと紫色に色づいているのがなんとも可憐であります。

あまり一般的には知られていませんが、石英/水晶には低温型αと高温型βの区別が存在します。

『低温型』は573℃より低い温度で生成された石英のことで、図鑑などで頻繁に掲載されているオーソドックスな六角柱状の結晶はこのタイプに分類されます。

対して『高温型』は約573~867℃の条件下で晶出したものを指します。
低温型とは結晶構造が異なる(低温型:三方晶、高温型:六方晶)ほか、外観的にも大きな違いがあります。

普通の水晶ならあるはずの柱面が丸っきり存在せず、代わりに両端にある六角錐同士をそのまま直結させたような姿をしているのです。
その独特な形状はしばしば “そろばん玉” にも例えられます。

このような違いが現れる要因は、石英の主成分である二酸化ケイ素の性質にあります。
二酸化ケイ素は、一定の組成のまま結晶構造のみを変化させる「同質異像」の性質を持っています。

そのため圧力や温度の条件によって原子配列が流動的に変化し、異なる姿の鉱物へと転移するのです。

ちなみにこちらの展示について、タイトルに高温型と銘打っているもののひとつ落とし穴があります。
実を言いますと高温型の安定相は573℃以上の環境でありますので、その温度以上でなければ高温型としての結晶構造を保っていられません。

すなわち573℃から冷却してしまうと相転移を起こし、低温型の結晶構造へと変化してしまうのです。

ましてや私たちが暮らしているような常温の環境に置かれているのであれば尚のこと。
こちらに展示している結晶も外観こそ高温型の形を留めているものの、内部的には低温型へと変化してしまっているのです。

“単純なものほど奥が深い”とはよく言われますが、石英という鉱物を調べているとそのことを実感します。
彼らの多様性は群を抜いています。
#国産鉱物

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    2019/12/14

    さるら。

    高温石英は、以前に化石発掘に行った川沿いの地層から、もう少し上流に行ったところで産出されるみたいです。
    今度はそっちまで足を延ばして、川砂利をパンニングするのも面白いかと思ってます。

    もちろんあったかい季節になってからですけど、クマが出るんですよねー(^^;

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      2019/12/14

      テッツァライト

      おぉっ、ひょっとすると郷六でしょうか。
      だとすると竜ノ口とはそのような位置関係にあったのですね〜。

      そんな著名な産地が比較的近場にあるとは羨ましいです!
      探してみれば亀裂の少ない綺麗な結晶にも巡り会えるそうなので、ちょっとしたトレジャーハントですね💎⛏

      でもどうか熊にハントされぬように熊鈴と撃退スプレーを(笑)

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History

  • 2019/12/12

    アイテムの公開が始まる

  • 2019/12/14

    "いいね!"が10人を超える
    公開後、3日目での達成!

  • 2019/12/14

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    公開後、3日目での達成!

  • 2019/12/16

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  • 2019/12/18

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    公開後、7日目での達成!