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Johntempleia shelvensis
標本の保存状態が良くないので、小種名の判別がはっきりせずJohntempleia with affinity to J. shelvensis との事です。イギリスシュロップシャー州シルル紀地層から見つかる、通称いちご頭の三葉虫、エンクリヌルスの仲間です。幸い、標本頭部にある小粒状の細かな突起はしっかりと保存されています。他ページの同じ産地の三葉虫同様、小ぶりで地味です。 備考:バーミンガム大学の2012年資料、LATE SILURIAN TRILOBITE PALAEOBIOLOGY AND BIODIVERSITYを見ると、この種名もオープン命名法によって記載されている可能性があります。ここではJohntempleiaは4種記載されています。
Lower Silurian Purple Hughley Shales near Much Wenlock, Shropshire, UK Johntempleia shelvensis (Whittard 1938)tatsutoy
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Ktenoura patula
シュロップシャー州、マッチウェンロック南西にあるヒューリー村のシルル紀三葉虫です。英国のシルル紀地層といえばダドリーが有名ですが、こちらの方が古い地層になります。この地は小型の三葉虫が多く地味な標本が多いです。圧縮によって標本が細くなっていますが、Cheiruridの仲間である事が良く判る保存状態です。
Lower Silurian Purple Hughley Shales near Much Wenlock, Shropshire, UK Ktenoura patulatatsutoy
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Bienvillia shinetonensis
マッチ・ウェンロック近郊Sheinton層産出(深い海の底)なので、他の種同様、目が退化した三葉虫です。また当標本は後期発育期(miraspis7)の可能性があるとの事です。とはいえ、あまり産出しないOlenidに属する種のため成体と幼体の区別がつかず、私には入手時の解説が良くわかりませんでした。
Lower Ordovician Sheinton Shale near Much Wenlock, Shropshire, UK Bienvillia shinetonensistatsutoy
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Parabolinella triarthrus
ミッドランド西部、シュロップシャー州マッチ・ウェンロックは2012年ロンドンオリンピックの公式キャラクター「ウェンロック」の元になった町です。なんでも、1850年にオリンピックの前身であるウェンロック・オリンピックを開催。1896年第1回オリンピックの下敷きとなったそうです。このマッチ・ウェンロック近郊にオルドビス紀トレマドック期の地層があります。当時は深い海の底で、目が退化した種類の三葉虫が産出します。
Lower Ordovician Sheinton Shale near Much Wenlock, Shropshire, UK Parabolinella triarthrustatsutoy