金融機関の封筒・袋は時代を映す鏡
「金融機関の封筒・袋は時代を映す鏡」。これは私が今まで金融機関の封筒・袋を収集してきて特に強く感じているところです。 これまでに多くの方々から多数の封筒・袋をご提供頂き、1番古い物だと私が生まれる20年以上前の1960年代の封筒もあります。また、日本の景気が良かった1980年代、90年代は「お金をかけた」封筒・袋が多くありました。 わかりやすい所だと、昭和50年代に使われていた上記画像の封筒のように、印刷が多色刷りだったり、紙質が良かったり(言葉より実際に触ってみるとわかります)、著作権料の必要なキャラクターが多く使用されていたり、デザインが凝っていたり(製作するのに時間や労力がかかる)等があります。 アジア通貨危機やITバブル崩壊といった2000年代以降になると、それに比例して封筒・袋の「質」も下がってきました。単色刷りに変わったり、紙質も落ちたり、著作権料の必要なキャラクターではなく、その金融機関のオリジナルキャラクターに変更になったり(ゆるキャラブームの影響もある)、凝ったデザインが減りシンプルなデザインになったり、裏面に企業の広告付きの封筒が登場したりと・・・😅💦 JA(農協)では2000年代半ば頃まで、個別名が入った封筒・袋が使われていましたが、それ以降は地方の規模が小さいJA(農協)を中心に、「JAバンク」としか記載されていない(個別名が入っていない)封筒・袋に切り替わりました。農業従事者の高齢化や担い手不足の影響もあってか、経費削減や効率化を図るための意図がここからも読み取れます。これもまた時代の流れでしょうか。 また、「振り込め詐欺」が全国的に蔓延るようになると、封筒・袋に「振り込め詐欺に注意!」とか、「ストップ!詐欺被害!!」等の文言が入ったり、振り込め詐欺に対し注意を促すデザインにガラリと変わったりと、本来のデザインがそっちのけになってしまった金融機関もあります。 さらに、竹パルプ配合紙、バガス(サトウキビの搾りかす)、紙幣パルプ混抄紙など環境に配慮した封筒・袋の登場。 そして極め付けは、滋賀銀行や京都銀行のように封筒や袋自体の配布を終了するという金融機関も出てきました。 地域の「社会貢献活動」,障がい者の「社会参画」に一役買っている封筒・袋もあります。 現在はキャシュレス決済の普及により、「○○ペイ」とかキャシュレス決済を促す案内や広告が大々的に封筒に掲載されたり、 SNSのLINE公式アカウントやQRコードを掲載していたりもします。 一概にこれが全ての金融機関の封筒・袋に該当する訳ではありませんが、色々な時代の封筒・袋をじっくり眺めてみるのも面白いと思います。何か新しい発見があるかもしれません! あの時はこんな事があったよなぁ~とか、思わずタイムスリップしたように感じてしまうかもしれず、将来時代を読み説く資料の一つにもなるかもしれませんね✨✨👍 #コレクションログ #銀行の封筒 #銀行の封筒コレクション #ATM #銀行の封筒収集