PENTAX Auto-Takumare F1.8/55mm Ⅳ型

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PENTAX Auto-Takumare F1.8/55mm Ⅳ型

この「Auto-Takumare F1.8/55mm」というレンズは、実にバリエーションの多いレンズです。
Ⅰ期型(1960年~)に始まり、Ⅱ期型A、Ⅱ期型B、Ⅲ期型、Ⅳ期型、Ⅴ期型、Ⅵ期型と、僅かな期間に構造などの改変を繰り返しています。
正確な理由は分かりませんが、組み合わされるカメラ本体「PENTAX S3」の開発ペースと関連が有るのかもしれないと言う事の様です。

Ⅳ期型・Ⅴ期型・Ⅵ期型の「Auto-Takumar F1.8/55mm」は、レンズ上の構造は殆ど変更はなく、絞り環の表記に中間絞りの「・」が刻まれていたり、被写界深度指標が「1.8」と「11」が刻印された煩雑なものだったりとか、機能というより外観上の変更程度でした。
さらにおもしろい事は、Ⅴ期型・Ⅵ期型が、「PENTAX S3」が発売された時のセットレンズ「Siper-Takumar F1.8/55mm 初期型」と実は全く同じレンズで、レンズの銘板のみを変えた完全同一レンズであったと言う事です。
一眼レフカメラの「PENTAX S3」と「PENTAX S3」が、一時期併売されていたことから
が、 この「Auto-Takumar F1.8/55mm Ⅴ期型、Ⅵ期型」と「Siper-Takumar F1.8/55mm 初期型」も併売されていたのかもしれません。

Auto Takumare F1.8に限らず、PENTAXのオールドレンズにはこういった極めて複雑なラインナップが多々ありオールドレンズファンにとってはレンズ選択に頭を悩ませることが多いですね。
ま、尤もそれ自体もオールドレンズの楽しみと言えなくもないのですが。

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=OnWQ1zI9N1s
https://www.youtube.com/watch?v=UPUUATqtWww&t=720s

【製品概要】
発売時期 : 1961年頃
レンズ構成: 5群6枚
フォーカス : マニュアル
焦点距離 : 55mm
最短焦点距離 : 45cm
開放値 : f1.8
最小絞値 : f16
絞羽根枚数 : 6枚

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