PENTAX Super-Takumar F3.5/35mm 初期型 Type2

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PENTAX Super-Takumar F3.5/35mm 初期型 Type2

ほぼ同じ外観で、4つのバリエーションが有る” Super-Takumar F3.5/35mm“レンズ。販売開始時期によって微妙な違いが有ってややこしいことこの上ないレンズですが、コレクターにとっては魅力的な美味しいレンズと言う事が出来ます。

今回のレンズは、その中でも初期型の2世代目、Typ2に当たる製品となります。
F22まで絞り込めるタイプで、この後のモデル(前期型と呼ばれている)は、F16までの絞り込みとなりますので少し分かりやすい変化が有りますね。

ペンタックスレンズの「あるある」のように感じるのですが、同じ製品名のレンズで、初期のモデルは、F値が22までとなっていた物が、マイナーチェンジで、F値が16に変更されるケースが良くある様に思います。
どの様な理由でそうなっているのかは分かりませんが・・・理由を知りたい所ですね。

個人的には、4つのバリエーションの内一番最初の、初期型のType1だけ今のところ所有していません。なかなか出会う事が無いのですがこれも縁、慌てず気長に探していきたいと思います。

全てのバリエーションのモデルに共通しているのは、小型・軽量コンパクト(全長約35mm)である点です。
ここまで軽く出来ていると、取り扱いが本当に楽で機動力抜群、特に、ASP-Cフォーマットのデジイチでの利用となると、標準レンズに近い使用感の良いレンズです。

比較的低価格ですが、写りはしっかりと描写するコストパフォーマンスが高いレンズです。
流通量も多いオールドレンズで、安くて程度の良い中古品が多く手に入れやすい製品だと思います。

【「Super-Takumar  F3.5/35mm」のモデルの違いについて】
大変厄介なレンズシリーズです。
このレンズは実に多くのバージョンが存在しています。
ざっと列記しますと、一番最初に登場した、初期型というモデルが有るのですが、絞りが、F22まであるものは初期型。
絞りが、F16までのものが前期型という事になります。
さらにややこしいことに、この初期型自体が二つのタイプに分かれ、絞り表記のF8が白いペイント(全てがそうかは確かではない)で、スナップマークが無いモデルが、Type1。
絞り表記のF8が赤くペイントされていて、スナップマークのあるモデルが、Type2。
次に前期型と言われるモデルです。これまた二つのタイプに分かれ、レンズの銘板の“Super-Takumar 1:3.5/35”の表記の前に製造番号が打たれているモデルが、Type3。
“Super-Takumar 1:3.5/35”の表記の後ろに製造番号が打たれているモデルが、Type4となります。
そして最後に登場するのが、後期型となります。
後期型は外観が違っているので分かりやすいですが、とにかくこの“F3.5/35mm”シリーズ分かりづらい事この上ありませんね。
(ここで記している、Type表記は正式なものではなく少しでも分かり易くするための仮の呼称です)

【M42マウント・Takumar 35mm F3.5 の系譜】
基本的なスペックは大きく変わっていませんが、細かなモデルチェンジをしています。
1959年~ 「Auto-Takumar 」 最大絞り:F22
1962年~ 初期型「Super-Takumar 」 最大絞り:F22 (Type1・Type2)
1964年~ 前期型「Super-Takumar」 最大絞り:F16 (Type3・Type4)  
1966年~ 後期型「Super-Takumar」 最大絞り:F16 距離指標:覗き窓
1971年~ 「Super-Multi-Coated Takumar」 最大絞り:F16

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=NhTzYaLqyR8&t=41s

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