PENTAX Super-Takumar F2.0/50mm55mm

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PENTAX Super-Takumar F2.0/50mm55mm

オールドタクマーレンズで最もポピュラーなレンズと言えば、TAKUMAR 55mm/F1.8でしょう。
上位バージョンの、F1.4/50mmもありますが、今回紹介するレンズは、Super Takumar 55mm F2です。
このレンズは、もともと海外向けに製造されたモデルのようで、海外ではF2.0が当時はスタンダードであった様です。

F値の違いは、0.2と僅かではありますが、されどこの0.2の差は大きいようで、開放値当たりのボケ感のなど、開放でも、周辺にかけてもある程度解像する様です。

このレンズ、外観から見ると、Super Takumar 55mm F1.8と見分けを付けることは難しいと思います。
見分け方の一番の方法は、銘板の刻印にあります。刻印が、2.0と1.8という違いは言うまでもありませんが、“2.0/55”の刻印が黄色で刻印されている点が一番の違いと言えるでしょう。
勿論絞り環の刻印も、”2”までになります。

一見、コストダウンを図った廉価版のレンズと思われていますが、いわゆる「コストダウン」の2Fレンズと言うだけではなくその性能からすると、かなり出来栄えの良いレベルの高いレンズだと言えるのではないでしょうか。
発売当時の価格が、F1.4や、F1.8のレンズと比べてもそれほど価格差がないことからも、PENTAX自体がこのレンズを廉価版としてどこまで意識していたのか疑問が有ります。

このレンズについてさらに詳しく知りたい方は、https://one-scene.com/products/336へご訪問ください。
掘り下げた情報を知ることが出来ます。

【製品データ】
対応マウント : M42マウント
フォーカス : MF
レンズ構成 : 5群6枚
絞り羽根枚数 : 6枚
焦点距離 : 55mm
最短撮影距離 : 45.0cm
開放F値 : F2.0〜F16.0
画角 : 43度
フィルター径 : 49mm
サイズ : 最大径×長さ 約57mm×約36mm ※製造時期によって差異在り
重量 : 200g
発売日 : 1963年01月01日

参考動画:
https://www.youtube.com/watch?v=5K2EzyXO3lU
https://www.youtube.com/watch?v=OOtELtI2U50

ここからは、『薔薇迷写真・放送部が』という方のホームページでされていたチャート撮影評価を抜粋、参考にさせて頂きます。
大変参考になりますので、是非お伺いしてご覧になって下さい。
http://barameiphoto.sblo.jp/article/186091043.html
『とりあえず絞り開放からですが、ボケは大変綺麗ですし、この時点で他のタクマー標準レンズよりも解像している雰囲気があります。つまるところ実用域が多いと言えるのがこのレンズです。
もやっと感はあるものの、開放から全域である程度芯がある描写をします。これは、他のタクマー標準レンズには無い傾向ではないかと思います。ただし、他よりも樽型収差が強いかもしれません。
ですが、開放から積極的に使えるというのはポイント高いと思います。
[絞りF2.8])
モヤっと感が無くなってきました。
周辺減光も減りました。
[絞りF4.0])
更に解像感は上がりました。
ここで既に均等な感じになってきています。
ただし、中央は他のタクマーのほうが解像しているかもしれません。
[絞りF5.6])
コントラストがぐっと上がったように感じます。
全体で非常にくっきり写っていて、文句がありません。
[絞りF8.0])
ちょっと出来すぎですね。片ボケ感も大してなく、風景とか撮ってもなんら問題は起きなさそうです。
ちなみに、この絞りだと、50mm F1.4も55mm F1.8も似たような解像傾向ではあります。
ほとんど同じですね。
[絞りF11])
なんか、更に解像感が上がったような・・データ容量的には、更に解像しているようです。
F5.6 F8 F11で際立った描写をします。
[絞りF16])
データ容量的には、少し解像が落ちたことになっていますが、何ら問題の無い描写です。
このレンズは全域で文句なしに使えます。
つまり、他のタクマーよりも実用域は広いと言えそうです。
ちょと驚きですね。デジタル時代だから分かる結果でしょう。
自分も、安かろう悪かろうと思っていたクチですが、一度使ってみて、あれっ?と思った覚えがあります。
[絞りF8]
遠景も素晴らしい描写、奥行き感も素晴らしいものがありますね。風景にも完全に対応できます。
扱いやすさが半端ではありません。オールドレンズとしても、非常に使いやすく、入門者にも最適かもしれません。』

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