MINOLTA X-700

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MINOLTA X-700

我が家のカメラ第4弾!
今や存在しないカメラメーカー、MINOLTA。そのカメラの血統は、ソニーに引き継がれデジタルカメラ業界で不動の地位を築き、NIKONと、CANONのカメラ2大勢力に割って入らんとする、メーカーとなっています。

今回登録する「ミノルタX-700」はどの様なカメラかと言うと、
ミノルタは、1970年代中盤から積極的にカメラの電子化を推し進めました。
絞り優先のXE、世界初の両優先カメラXD、絞り優先AEに特化することで廉価を実現しあも、宮崎美子のCMでも知られるX-7と、数多く人気のあるカメラを送り出していました。

そして、メカニズムと電子技術は、このX-700で完成形をみることになりました。

内部機構としては、基本的にそれまでのミノルタ製一眼レフの流れを受け継いでおり、シャッターボタンに触れるだけで露出計がONになるタッチセンサースイッチなど、1977年のXG-Eから続く機構となっています。
いっぽうで、それまでのミノルタXシリーズから内部構造を刷新し、フレームのダイカストから作り直し、設計の完成度が大きく向上しています。

完成度の高さからヨーロピアン・カメラ・オブザイヤーを受賞。さらに、フィルムカメラ最末期の1999年まで製造されたことも、このカメラの完成度の高さを物語っているといえるでしょう。

【ミノルタX-700の特徴】
露出がプログラムAE。
1980年代、プログラムAEを搭載したフィルム一眼レフはカメラの花形でした。
ところが、ミノルタのマニュアルフォーカス一眼レフでプログラムAEを搭載したカメラは、このX-700が唯一です。

ボディに貼られた「MPS」の刻印は、「ミノルタ・プログラム・システム」の略。
ミノルタがプログラムAEにかけた自信のほどが伺えます。

プログラム、絞り優先、そしてメータードマニュアルと、ひととおり揃った露出モードはどんな撮影シーンでも不足はありません。ただし、シャッター優先AEは搭載されていませんでした。
なお、ミノルタX-700でプログラムAEが使用できるのはMDロッコールレンズかニューMDレンズを装着した場合のみです。
MCロッコールレンズではマニュアルと絞り優先AEしか使用できません。

世界最高のファインダー
ミノルタX-700の魅力の大きな特徴がファインダー。多くの一眼レフカメラのなかでも、世界トップクラスの見やすさ良さを誇っています。
それは、ミノルタ自慢のアキュートマットスクリーンを採用しているからにほかなりません。
アキュートマットスクリーンとは、ミノルタが独自に開発した、ファインダーの明るさとピントの見えの良さを両立したファインダースクリーンのことで、一眼レフのファインダーでは、レンズから届いた光を、すりガラス状のスクリーンに投影することで、肉眼で確認できるようにしています。
しかし、単なるすりガラスでは、ファインダーを明るくしようとするとピントの山が見えにくく、逆にピントの山が見えやすいようにするとファインダーが暗くなってしまう、という問題がありました。

そこでミノルタは、ただのマットなすりガラスではなく、円錐状の微小なプリズムを敷き詰めたスクリーンを開発しました。
250万個もの微小な円錐プリズムにより、ピントの山を保ちつつ、効率的に光を集めることを実現し、隅々まで見やすく、ピントが合わせやすいファインダーを作り出したのです。
さらに、今回紹介しているミノルタX-700は、ファインダー倍率も0.9倍と、AFカメラやデジタル一眼レフでは不可能な、広々とした像を楽しむことが可能です。

見やすいスクリーンと広々としたファインダー。
この2つの特徴が、ミノルタX-700のファインダーを名ファインダーたらしめていて、
名機といわっれる一因でもあります。

如何ですか、良いカメラでしょう。しかしながら、我が家では、現役活動はしておらずひっそりと老後生活を送っています。

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=J3lcp6vVprY
https://www.youtube.com/watch?v=CfryFBva2ME
https://www.youtube.com/watch?v=F59x2Z5mF68

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